テニスで使われる用語として「カウンター」があります。
「カウンター」がどのような意味なのか、プロ選手がゲーム中にどのようにカウンターを打てる場面を作っているのか、カウンターの使い方について説明します。
また、カウンターショットが得意な選手(カウンターパンチャー)について、プレーの動画を含めて紹介します。
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この記事の目次
カウンターショットとは
テニスの試合を見ていて、アナウンサーの方が「見事なカウンターが決まりました!!」
というようなときはありませんか?
観客からの声援や拍手で、試合会場が沸き立つプレーです。
カウンターは、日本語では逆襲または反撃といった意味で使われます。
テニスの外にも、サッカーやボクシング、モータースポーツなどでも使われています。
テニスでは、相手からの攻撃的なボールの勢いを利用して、相手へ反撃することをいいます。
使い方
どのような形でゲームの中で使われているかというと
互いにベースライン辺りでストロークラリーをしていて、
相手の選手の強打に対して、ストレートボールならクロスへ打ったり、
相手がクロスボールを打ってネットに詰めてきているならストレートにパッシングを打ったり、
相手のボールの勢いを利用して、オープンスペースへと
方向を変えて打つようなショットを早いタイミングで打ちます。
そのことによって、「相手を振る」とともに
「相手の動く時間を奪う」ことができます。
押されていた状況を1打で逆転するエースを取りやすくなります。
やみくもに、押されていた状況から一発逆転でやってみるというよりも、先を見通した展開の中で使うようにするのが、カウンターショットを得意な選手のゲームプランです。
相手に強打をさせて、自分がカウンターショットを狙って打てるように
その前のショット、またはその前の前のショットまでのおびき出す流れを作って
おびき出されて打つ相手のコースを読んで先回りをしてカウンターを打つ。
このようなプランをもとにした反撃するショットを選手たちは、使っています。
得意な選手
■スペイン選手
長いラリーが得意、クレーが得意なスペインの選手にカウンターを得意とする選手が多いようです。
スペイン選手として、人気実力のある選手といえばラファエル ナダル選手です。
ナダル選手の切り返しをまとめた動画がありました。
Rafael Nadal: best forehand shots over the years
■ジル シモン選手
また、一般のプレイヤーの方が実際に試合でカウンターを取り入れるのに参考にしていただきたいのは、フランスのジル シモン選手です。
自己最高ランキングが、シングルス6位の選手です。
守備的なときには深くボールをコントロールし続け、攻めるときにはフラットを使い、攻守のメリハリのよい選手です。
豊富なスタミナで、じっくりと粘って、カウンターのチャンスをうかがうプレースタイルです。
守備90%、攻撃10%ととも言われ、クロスラリーを中心にしたプレーをします。
ストロークで粘りに粘る「カウンターパンチャー」です。
ミスするほうが負けとなりやすい、一般プレイヤーの試合で、こうした相手が来たら、ものすごく厄介でやりづらいことでしょう。
シモン選手のそうしたプレースタイルで有名な試合は、2016年の全豪オープンです。
4回戦で当時世界ランク1位のノバク・ジョコビッチと3-6, 7-6(5), 4-6, 6-4, 3-6の4時間32分の激闘を繰り広げました。
シモン選手は、この試合ではコートのセンターの深い位置に、ひたすら返球し続け、最初はシモン選手が左右に走らされています。
けれども、徐々にジョコビッチ選手のほうが攻撃しづらくなって、最後はシモン選手の走らされた結果のカウンターショットがポイントとなる展開でした。
ジョコビッチ選手は、自分から攻めさせられることでこの試合で100本以上のアンフォーストエラーをして大苦戦をした末、辛くも勝利することができました。
このようなシモン選手の短い動画を2本紹介します。
どちらも、ナダル選手が相手です。
Gilles Simon’s Hot Shot Forehand Vs Nadal In Monte-Carlo
シモンのスーパーカウンターショット!
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