【テニスの学校2023年最新】このラケットには、このガットがおススメ
ガットの種類を変えたら打った感じも飛び方も全く変わった、という経験がある方も多いと思います。
テニスラケットの種類もかなりの数になりますが、ガットとなると、星の数ほど(?)存在します。
こんなラケットに合うのはこんなガット、こんなプレーヤーにはこんなガット、と開発してきたらこんなに多くなってしまった、ということなのでしょう。
自分に合ったガットが分からないで、テニスショップやテニスコーチにお任せという方も多いのでは?
今回は、2022年の人気ラケットモデルをもとに、ガット(ストリング)の種類別の特徴を考えて、こんなラケットやプレースタイルにはどんなガットが合うかなどをご紹介していきます。
あなたにぴったりのラケットとガットを見つけるヒントにしてください。
この記事の目次
ガット(ストリング)の種類
ガット(ストリング)の素材は、天然繊維または化学繊維が使用されています。
天然繊維は、現在主に牛の腸が使用されています。
日本ではナチュラルガットの事をシープと呼んだりしますが、昔は羊の腸を使用していたことに起因しています。
この腸のことを「ガット」と言うことから、ストリングの事をガットと呼ぶようになりました。因みにクラシックギターの事をガットギターといったりもします。
これは、クラシックギターの弦が羊などの腸で作られていたからです。
音楽つながりでいうと、オーケストラの弦楽器をまとめてストリングスといったりもします。
クラシックのオーケストラではガットギターはあまり使われていませんが、テニスと音楽のちょっとしたつながりですかね。
さて、ガットの種類ですが、
BaboraTのTENNIS 2017カタログによりますと、
■ナチュラル
牛の腸から作られる伝統的なストリング。天然繊維ならではの伸縮性から生まれる反発性、快適な打感、テンション維持性など、すべての特性に優れ、トータルな性能において、ナチュラルを超えるストリングは存在しません。 |
■ハイブリッド
メインとクロスのストリングに、素材や性能の異なるタイプを張り分けるストリング。反発性や耐久性の向上をはじめ、数多くのアドバンテージを付加でき、多様なプレーヤーニーズにきめ細かく対応することができます。 |
■マルチフィラメント
ナチュラルに近い性能を発揮するストリング。極細い数百本のファイバーを束ねた中芯をよじることで、優れた伸縮性と柔軟性を実現。主な特長としては、やわらかな打球感で、反発性とテンション維持性に優れています。 |
■ポリエステル系モノフィラメント
一本の糸にコーティングを施したシンプルな構造のストリング。一般的にはポリエステルと呼ばれており、ストリングの中では最も硬いタイプに属し、主な特長としては、耐久性、コントロール、スピンに優れています。 |
■ポリアミド系モノフィラメント
シンセティックストリングの常識を変えた革新的なストリング、バイオベースのポリアミドの採用により、モノフィラメントにも関わらず、従来のマルチフィラメントを超えた比類なきパワーと快適性を実現しました。 |
■ラップ
一本の中芯に細めのフィラメントを巻きつけたような構造のストリング。中芯は耐久性を高める役割を担い、巻きつけられたフィラメントが適度な柔軟性を発揮。プレースタイルに関わらずオールラウンドに使えるストリングです。 |
画像と解説はBaboraT TENNIS 2017より
となっています。
こちらではラップとなっていますが、一般的にはこれがモノフィラメントですね。
ラケット別のおススメ
ラウンド形状黄金スペック
今回「テニスの学校」が最初にご紹介するのは、
「VCORE 100」です。
画像:YONEX
ヨネックスのベストセラーラケット、VCORE 100。
黄金スペックラケットの説明は、こちらの記事をどうぞ
ヨネックス独特のアイソメトリックフェイス形状により、スイートエリアが広くなっているのは広く知られていますよね。
このラケットのスペックは、フェイス面積100平方インチ、重量平均300g、バランス平均320mm、フレーム厚はトップから25.3mm、25.3mm、22.0mmです。
前作からラケットの金型を全面的に変更しました。
ラケットの上側を広くして、フェイス上部での反発を高めて、トップスピンがかかりやすくなるようになっています。
グロメットにシリコンオイルを浸透させることによって、打球時にストリングが動きやすくなっており、よりスピンがかかりやすくなっています。
画像:YONEX
◎ポリエステルガットのおススメ
「POLYTOUR REV 125」
画像:YONEX
8角形断面とSIF製法を採用し、優れたスナップバックと、高回転スピンを実現しています。
カラーは3色ありますが、やはりブライトオレンジが断然おススメです。
◎ナイロンガットのおススメ
ポリは使いたくないという方には、「ナイロンマルチ」ガットがおススメです。
「AERON SUPER 850」
画像:YONEX
プレストレッチ製法とダブルワインディング加工でゆるみが少なく性能が持続し、弾きに優れ、軽快に飛ばせるロングセラーモデルです。
ナイロンマルチについては、こちらの記事をご覧ください。
◎ハイブリッドのおススメ
「RPM Blast+ VS」
画像:Babolat
精悍なブラック・コンビネーションで、ハイブリッドガットを格好よくバシッと決めましょう。
スピンを重視し、最高レベルのパフォーマンスを求めるハードヒッターに最適です。
ハイブリッドについては、こちらの記事をご覧ください。
シルバースペック・トーナメントモデル
「DUNLOP FX 500 TOUR」です。
画像:DUNLOP
『黄金スペック』のラケットはフェイス面積100平方インチ、重さ300g、フレーム最大厚26mm、バランス320mmのラケットですが、それでは飛び過ぎるのだけれど、ボックス形状の薄いラケットだと飛ばないというプロが増えてきました。
そこで増えてきたのが『シルバースペック』・トーナメントモデルです。
どんなラケットかというと、フェイス面積98平方インチ、重さ305g、フレーム最大厚22~24mm、バランス315mm前後のラケット群です。 |
これは最近のテニスがヘビートップスピンのストロークから、厚い当りのトップスピンへと変わってきているところにあります。
トップスピンをかけながらも、よりスピーディーな展開をするプロテニスプレーヤーが増えてきていますよね。
98平方インチのラウンド形状でフレーム最大厚が23mmいわゆる細マッチョと呼ばれるモデルです。
フラットドライブでガンガン押したい、ハードヒッターに向けて開発されました。
パワーブーストグルーブというフェイス部外周の溝の深さと幅を拡大し、パワーアップと柔らかい打球感を実現しています。
◎ポリエステルガットのおススメ
「EXPLOSIVE SPEED」
画像:DUNLOP
硬めのポリエステルを採用し、レスポンスを追求しており、不必要な喰いつき感を抑え、ラウンド形状の優れた反発性で、スピードボールを実現します。
からーはやっぱりブルーがおススメです。
ポリエステルガットの説明については、こちらの記事をご覧ください。
◎ナイロンガットのおススメ
ポリは使いたくないという方には、「ナイロンマルチ」ガットがおススメです。
「ICONIC SPEED」
画像:DUNLOP
硬めでスライド性に優れたコーティングを採用し、レスポンスを追求し、しっかりとした打球感で、より攻撃的なスピードボールを実現しています。
少し軽量なプラチナスペック
黄金スペックやシルバースペックのラケットの重さは300~305gですが、この重さでは少し重すぎるという方がいらっしゃいます。
そんな方に向けて同じモールド(形状)で10~15gほど軽量化し、その分少しバランスをトップヘビーにしたラケットが、『プラチナスペック』と呼ばれるラケットたちです。
今回ご紹介するプラチナスペックのラケットはこちら
「PURE AERO TEAM」
画像:Babolat
ナダルが使うPURE AEROシリーズ。
その中で、やや軽量モデルであるTEAM。
重さは285g、フェイスサイズは100平方インチ、バランスは320mmです。
ラケットの厚さは23/26/23mmです。
スピンが打ちやすく、パワーと扱いやすさを重視した新アエロラケット。
軽さを生かしてドンドン振り切って、トップスピンをかけていきましょう!
◎ナイロンガットのおススメ
このラケットには「柔らかめのポリ」ガットがおススメです。
なぜかというと、振り切った中でスピンをかけていくにはポリガットがおススメなのですが、ラケットが軽いので硬いポリガットだと打球感が硬くなり過ぎてしまうのです。
「RPM チーム 1.25mm」
画像:Babolat
RPMチームは、ポリエステル製ストリングを使用したときのスピンやコントロール力は気に入っているけれども、もっと柔らかいストリングをお望む方のための試合用ストリングです。
ボックス形状クラシカルモデル
今回、テニスの学校がご紹介するラケットは
「TOUR 95」
画像:Prince
P.Vシステムを搭載し打球感の更なる向上に成功したTOURのトップモデル。
BOX系シャフトが生み出す特有のホールド感と310gの重量を感じさせないバランス設計が打感にこだわるプレーヤーを唸らせます。
ハードヒッターだけでなくボールを運んで打つプレーヤーにも最適のラケット。
スペックはウエイト310g、フレーム厚22-22-20mm、フェイス面積95平方インチ、バランス310mmです。
数少ない95平方インチのラケット、その振り抜きの良さを実感してみませんか?
ボックス形状のラケットについてはこちらの記事をご覧ください。
◎ポリガットのおススメ
「PHANTOM TOUCH 17」
画像:Prince
ソフト感+弾き感を両立させたタッチ感重視の手や肘にも負担の少ない新感覚ポリエステル。
スウィングスピードの速くないプレーヤーにもおススメです。
◎ナチュラルガットのおススメ
「NATURAL GUT」
最高の打感と、天然素材ならではのしなやかさとパワーを実現するナチュラルストリングです。
ナチュラルガットについては、こちらの記事をご覧ください。
オーバーサイズ・ハイパワーモデル
魔法の団扇(うちわ)ともいわれるオーバーサイズ形状のラケット群は、コンパクトなテークバックから、スライスやボレーを得意とする方にとっては、非常に相性の良いラケットです。
そんな中でテニスの学校がおススメするラケットはこちら
「EMBLEM 120」
画像:Prince
フェイスの2時10時部分にTeXtreme+Twaron搭載したATSシステムで更にパワーと打球感が向上しています。
最強パワーとコントロールが売りの120平方インチ、プリンス最強のパワーラケットです。
ラケットの反発を生かして、ショートスイングのスライスやボレーを駆使するダブルスプレーヤーに最適です。
結論を言いますと、このようなラケットに一番フィットするガットは「ナイロンマルチ」ガットです。
◎ナイロンガットのおススメ
「EMBLEM TOUCH SF 17」
エンブレム専用に新開発。
高弾性マルチフィラメントとシリコン特殊コーティングの組み合わせで高反発と高いホールド性を実現しています。
通常~ゆっくりなスウィングではよく飛び、ハードヒット時はホールドするガットです。
長さも12.2mあるので120平方インチの大きなラケットでも安心して張れますね。
テニスの学校が注目するラケット
「GRINTA100」
画像:Tennis365
皆さんはSNAUWARTというメーカーはご存じでしょうか?
1928年にスノワート兄弟が設立したベルギーの会社が作るラケットです。
GRINTA100のスペックは、重量300g、フェイス面積100平方インチ、ラケット厚17-25mm、バランス315mm、ストリングパターン16×18。
スノワートのラケットを使用して獲得されたグランドスラムタイトルはなんと66個!
ロッド・レーバー、ケン・ローズウォール等々、錚々たるプロたちが使用していました。
各モデル毎に性能に合わせて細かに調整されています。
GRINTA100はスピンとコントロールを両立させたモデルになります。
◎ポリガットのおススメ
「サニーコア」
[スノワート テニス ストリング(単張)]サニーコア/Sunny Core(3S0146S24/3S0179S24/SWS202/SWS203) 価格:2,722円 |
快適な柔らかさを持ちつつ、さらにスピン力アップに耐久性も兼ね備えた新カテゴリー『ポリマルチ』です。
まとめ
テニスを仕事に例えると、あなたが上司で、ラケットとガットは大切な部下です。
部下に良い仕事をさせるためには、あなたと部下、それと部下同士の相性が非常に大切です。
あなたに合うラケットを部下に持つだけでもダメですし、あなたに合うガットだけを持つだけでもいけません。
あなた自身のことを考えて、あなたの部下二人の相性を良く考えて、その二人がバディになった時に、しっかりとあなたのために仕事をしてくれることが大切です。
そんなラケットとガットに巡り会えたとしたら、あなたにとって、かけがえのないものになることでしょう。
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