テニス女子、テニスキッズママのためのベンチコート選びガイド(2020年版)
寒い時期に活躍するのが、「ベンチコート」です。
屋外でのテニスの休憩タイムや、お子さんがプレーをしているのを見守っているときなど、冷える体を守ってくれるマストアイテムとして欠かせないベンチコート。
ベンチコートとはどういうものか、どんな種類があるのか、おススメのベンチコートについて、お伝えします。
テニス男子の方も、選び方のポイントやお手入れ方法などは参考にしていただけると思います。
どんなベンチコートがいい?
ベンチコートを使うのは、寒い季節の中でも相当冷え込む時期です。
プレーをしている最中なら動いているので体は温かくなっていますが、プレーで汗をかいた後のベンチタイムの待っている間は、寒さや冷えがつらく感じられて体が冷え切ってしまいます。
プレーをすることなく、キッズのテニスを見守るママであれば、ずっと寒いままです。
特に、外の公共施設のコートは河川敷や小高い場所に作られていたりして、真冬に風が強く吹く環境も多くあります。
そうした環境で過ごすのに、防寒着の中でも防寒性が非常に高いベンチコートは、冬のテニスには用意しておきたいマストアイテムです!
ベンチコートであれば脱ぎ着もしやすく、保温性もあります。
また、着方によって、少し暑く感じたら脱いで膝にだけ掛ける、少し寒い程度であれば前は開けたままで羽織るように着ておく、寒い時は前をしっかり締めるなどの調整ができます。
防寒のためには、絶対にひざ下よりも長いタイプをおススメします。
ベンチコートとは
「ベンチコート」というのは、サッカーなどでベンチにいる選手やスタッフが着ている姿をよく見かけると思いますが、野外のスポーツ観戦時などに着用する丈の長い上着のことです。
もともと、スポーツの試合で試合に出られない控えの選手が丈の長いコートを着ていたことから、ベンチコートまたはベンチウォーマーと呼ばれるようになったとか。
野外で着ることが前提なので、表地に風を通しにくい生地を使っているのが特徴です。
膝位までの長さで、体の熱を逃がさないよう内部に羽毛や中綿などが使用されています。
価格は、1着数千円程度から2万円位です。ピンからキリまでですが、価格に相応して温かくなる場合が多いようです。
ベンチコートの種類
ベンチコートは、サッカーをやっている人をターゲットにしているものが多いので、男性やキッズ向けのものは種類がたくさんあります。
女性もののアイテム数は、男性やキッズ向けのものよりは少ないのですが、それでも材質やデザインなどいろいろあります。
デザイン
スポーツブランドメーカーと、ファッション系のメーカーのものがありますが、一般的にはファスナーの前開きでフードのついたデザインとなっています。
スポーツメーカーの大きいロゴがイヤという方は、スポーツメーカー製でも控えめなロゴのものもあります。
ファッション系のメーカーのものは、デザインもちょっときれい目のラインや流行を取り入れたものがあったりするので、スポーツシーンだけでなく、普段着のアウターとしても着ることができます。
テニスの学校のおススメとしては ☆ひざ下丈まである長いデザイン ひざ下までカバーされていると、寒さをかなり耐えることができます。 ☆できれば「ダブルファスナー」 上からも下からも開けられるタイプであると、丈の長いものを着た時に下からも開けられるのは思いのほか便利です。 下を少し開ければ、自転車をこぎやすくなります。 |
素材
(表面素材)
表面素材としては、ポリエステルなどを使用して防水、撥水、防風などの加工をしているものが多くあります。
ベンチコートを使う環境に応じて、雪や雨が降っていても使用できるようにと加工されたものですが、テニスで使うシーンを考えると防風加工をしているものが適しています。
(内部の素材)
ベンチコートの保温性を保つために、内部にダウンや中綿、ボアが使われています。
内部の素材は、何がどこまで使われているのかによって温かさが違ってきます。価格を抑えて作るために、腰から下や腕の部分には入っていないという製品もあります。
どこまでの保温性を求めるか、手入れのしやすさなども考えて選ぶようにしましょう。
素材 | 特徴 | 価格 |
ダウン | 軽くて暖か、体の密着性が高い | 値段が高い |
中綿 | 暖か、少し重い | 安価 |
ボア | 裏地が体に密着しない | 安価 |
ダウンを選ぶ時の注意
① ダウンとフェザーの中身に注意!
ダウンコートは、羽毛の量が製品によって違います。
薄いものから分厚いものまでありますので、好みに合ったものを選びましょう。
中身にもよりますが、厚い方が暖かくなります。
その分重さも出てきますので、自分の求める暖かさと着心地を考えて選ぶようにしましょう。
ダウンベンチコートの中には、「ダウン」と「フェザー」という2種類の羽毛が入っています。どちらも水鳥の羽ですが、採取される部位の違いがあります。
ダウンはたんぽぽの綿毛のような羽毛のことで、胸から取れる部分です。ダウンは、同じ量で合成繊維と比べると3倍程度の保温力があるといわれています。
フェザーは軸のある羽のことで、胸以外の部分から取れます。ダウンに比べて空気を内包できず重くなり保温効果はあまりありませんが、通気性と弾力性があり、製品の型崩れを防ぐ役割を担っています。
画像 デサント
ダウンとフェザーの理想的な割合は、ダウン70~90%、フェザー10~30%といわれています。
② フィルパワーの数値は?
ダウンの性能として使われているのが「フィルパワー」です。
フィルパワーというのは、羽毛のかさ高性を表す単位です。
画像 デサント
フィルパワーの数値(FP)が大きいほど、空気を多く含みその空気の断熱効果によって保温性に優れた温かく良質なダウンになります。
つまり高いFP値のダウンを使っているほど、羽毛は少量で温かく軽いウエアとなります。
一般的には、下記のように質の違いがあると言われていますが、この基準はメーカーやブランドによっても違いがあります。
FP700以上 | 高品質ダウン |
FP600~700 | 良質ダウン |
FP500以下 | 低品質ダウン |
一般的に、500フィルパワー以下は低品質ダウンであり、600~700フィルパワーが良質ダウン、700フィルパワー以上は高品質ダウンといわれています。
温かさを知るためには便利な数値なのですが、ネットショップで商品説明として表示されているケースはまれでした。
③ 洗濯できる?できない?
ダウンのものは、クリーニングに出すのが一般的ですが、結構クリーニング代は高いので、手洗い可能なものを選ぶのも一つの決め手となります。
まずは、ベンチコートの「洗濯表示」のタグを見てみましょう。中には手洗いなら洗濯可能というものもあります。ドライマークではなく、洗濯機マークや手洗いマーク表示なら自分で洗うことができます。
(洗濯表示は、平成28年12月から洗濯表示のマークが変わっていますのでご注意を!)
画像 Lidea
クリーニング表示のものでも、気をつけて洗えば洗えないことはありませんが、羽毛が固まったり、偏りがないように注意して干しましょう。
ダウンジャケットやダウンコートの洗濯については、こちらのサイトに詳しく説明されていますので参考にしてください。
洗濯をする前に、忘れてはならないのは…
ほつれなどがないかの確認です。ほつれがあると、羽毛が飛び出してきて大変なことになってしまいます。
④ ダウンだけどダウンじゃない
「ダウンコート」で検索してみると、1万円以下で販売されているものは、ポリエステルの中綿のものがほとんどでした。
中身がダウンのものを探しているのでしたら、細かい文字で書かれた中身の表記をしっかり確認して購入するようにしましょう。
中綿を選ぶ時の注意
① 綿といっても・・・
「中綿」といっても、下の画像のような木綿が入っているのではなく、実際は化繊綿(かせんわた)が詰まっています。
化繊は、濡れに強く比較的安価ですが、ダウンと比べるとかさばって保温性が劣るというデメリットがあります。
最近、「パタゴニア」や「ザ・ノース・フェイス」「モンベル」などのアウトドアブランドで優れた化繊綿を開発して、「濡れに強く」、「乾きも早く」、「かさばりにくい」“ハイテク化繊”の製品が次々に登場しています。
ただそうした“ハイテク化繊”は値段も高価ですし、充填物としてベンチコートに使われている商品はまだ出ていないようです。
② 洗濯の仕方は?
中綿も多くはクリーニングに出します。
といっても洗えるものも多いのですが、乾くのに時間がかかります。乾かす時には綿が偏よらないように手間をかけて干しましょう。
こちらも、洗濯表示を確認してから洗うようにしてください。
自宅での洗濯OKの場合は、中性洗剤を使うことと洗濯ネットを利用して型崩れを起こさないように。
中綿もほつれがあると大変なことになりますので、洗濯前のチェックを忘れずに。
中綿ベンチコートの洗濯については、こちらのサイトに詳しく説明されています。
ボアを選ぶ時の注意
① しっかりとしたボアかどうか?
ボアの品質をチェックしましょう。着ているうちにどんどん毛が抜けてしまうものもあります。
店頭で、ボアの状態を軽く引っ張ってみたりして、確認してみましょう。
② 洗濯の仕方は?
一番洗濯がしやすいのがボアです。
ネットに入れて、中性洗剤で洗濯機洗いでOKです。
こちらも、洗濯表示を確認してから。
ベンチコートを羽織ったまま練習するようなことがあるのでしたら、手入れのしやすいボアがおススメです。
どの中身の場合も、洗濯機で洗う場合は「汚れが外側に来るようにたたんでネット洗い」 ↓ 干す時は、色が退化しないように陰干しがおススメ ↓ きれいに洗ったら、防水スプレーをしておきましょう 特に、汚れやすい場所(襟元や袖口あたり)だけでもしておくと安心です |
おススメ ベンチコート
テニス女子におススメのベンチコートは、中身がダウンのロング丈タイプです。
保温性や防寒性を求めるのならば、このタイプ!
使わなくても寒さ用心で持ち歩くというのにも、ダウンならば軽いので気軽に携帯できます。
ファッション系のメーカーのものよりもスポーツブランドの方がしっかり作られていて、機能も風をしっかり防いでくれたり、フードがついていて雨や雪のときにも使えたりするので、スポーツブランドのものの中から好みのものを選ぶのが良いと思います。
さらに防寒を求めるのならば、アウトドアブランド製でダウンがたっぷり入っていて温かいものがありますが、その分価格がぐんと高くなっています。
☆もっと上手くなりたい、もっと試合に勝ちたいと思っているならば↓
メーカー別におススメを紹介
メーカーごとのおススメ商品を紹介します。
サイズについては、比較しやすいように各商品ともMサイズを表記しました。(ユニセックスの場合はレディースMサイズ該当)
ベンチコートを探してみたら、スポーツメーカーの中ではテニス関連メーカーは少なくて、むしろサッカー関連メーカーのものが多くありました。
テニスショップだけではなく、一般のスポーツショップの実店舗でも、ネットショップでも見てみるのをおススメします。
・MIZUNO
MIZUNO ロングダウンコート32ME
充填物がダウン90%、フェザー10%でひざ下までのロングコートです。
色は、黒と紺。
デザインは、少しゆったり目となっています。
ザ・ベンチコートというようなオーソドックスなデザインですので、飽きがこなく使えそうです。
小雨を防ぐ撥水素材を使用。裾はボタン付きで足運びもスムーズな作りです。
フードは、取り外せません。
防寒ということでは、ひざ下までの長さとダウン90%、フェザー10%が入っているので、一番のオススメのコートです。
首回りがマフラーのようにしっかりと首を覆うようにデザインされているのも、頼もしいです。
サイズ/約cm |
着丈 |
胸囲り |
肩幅 |
袖丈 |
Mサイズ |
108 |
121 |
46 |
62 |
ミズノ ロングダウンコート レディース ウィメンズ レディーススポーツウェア ダウンコート MIZUNO 32ME9852 09 ブラック 14 ネイビー LL O XL 防寒着 ベンチコート 価格:13,499円 |
・ルコックスポルティフ
ルコックスポルティフ ロングダウンコートQMWOJK05
ルコックスポルティフは、フランスのスポーツブランドで、日本のテニスプレーヤーでは日比野菜緒や綿貫陽介選手が契約しているメーカーです。
こちらのコートは、シンプルなデザインで、色展開が黒の他に、紺色、チャコールグレーがあります。
長めのひざ下までの丈とかなり長め。充填物がダウン70%、フェザー30%のコートです。
撥水、保温、防風機能つき。
シンプルなデザインですが、フード口にピンク、紫色系の花柄プリントがデザインのポイントとしてあります。
少しウエストがくびれているデザインが女性らしさを感じさせます。
こちらも、温かさを求める方にはオススメ。長い丈とダウン70%、フェザー30%なので、ベンチで長く待っていても安心。
サイズ/約cm |
袖丈 |
身幅 |
着丈 |
裾廻り |
Mサイズ |
|
|
105 |
|
・ヨネックス
ヨネックスは、「ヒートカプセルダブル」が売り。
寒さの厳しい環境下でも快適なプレーを楽しめます。
画像:ヨネックス
ヨネックス 中綿ハーフコート 98057
「ハーフコート」の名前の通り、長さはあまり長くありません。
中綿ではありますが、ヨネックスの「ヒートカプセルダブル」の力で暖かいコートです。
色は、黒とグレー。グレーの杢調の生地はスポーティーになりすぎず、ふだんでも着れそうな感じです。
ヨネックス【YONEX】レディース 中綿ハーフコート 2019~20年秋冬限定モデル【98057 中綿入りコート アウター 防寒着】【あす楽対応】【メール便不可】[物流] 価格:19,250円 |
サイズ/約cm |
袖丈 |
身幅 |
着丈 |
肩幅 |
Mサイズ |
62 | 53 |
82 |
37 |
ヨネックス 中綿ハーフコート 98041
こちらも「ハーフコート」なので、丈があまり長くありません。
色は、黒色とアイスグレー。
フードの内側がピンク色なのが、女性らしいカラーリングで人気です。
こちらは、「ヒートカプセル」を使用しているモデル。
「ヒートカプセル」は、繊維表面及び繊維間に赤外線吸収剤を搭載。
太陽光と人体、外と中から発する赤外線を熱に変え繊維内に熱を閉じ込めます。この充熱システムが熱を効率よく蓄え、従来の防寒系素材に比べ約3℃の暖かさを実現するというもの。
下記の機能もあります。
【防風】外気をシャットアウトし、体温を逃さない構造。
【撥水】撥水加工を施した素材を使用
【制電】衣類のまとわりつきを抑制させます
画像 ヨネックス
9日から15日よりどり2点以上で10%OFFクーポン】在庫処分特価】【日本サイズ】ヨネックス(YONEX) レディース ハーフコート 98041[次回使えるクーポンプレゼント] 価格:14,437円 |
サイズ/約cm |
身丈 |
胸囲 |
裾回り |
Mサイズ |
86 |
102 |
120 |
・アディダス
アディダス ライトダウン パーカー
シンプルなデザインで、ロゴが目立ちません。
軽量デザインながら、しっかり暖かいひざ丈のダウンパーカー。
色は、黒と紺。
ストレートシルエットで、身幅に余裕のあるレギュラーフィット。
素材には防風性があり、雨や雪をはじくウーブンファブリックを採用。
高品質のダウンインサレーションにより、寒い日も暖かく快適に過ごせる。長めの着丈で、カバー力を高めたデザイン。
手の甲を暖めるハンドウォーマーライニング付きフロントジップポケット / 内ポケット1つ / フルジップ / フード付き。
充填物がダックダウン80% / フェザー20%のロングコートです。
軽くて、幅に余裕があるので、ベンチで待っているときに羽織るのに向いています。
かなり寒いところで長く待つような時には、長さがひざ下までなのと、それほどの厚みがないので、もう少し厚みのあるロングタイプを選んだほうが良いかも。
アディダス adidas レディース W BOS ライトダウンパーカー Light Down Parka アウター カジュアルウェア ダウンコート ロングコート 防寒 保温 GDT88 価格:16,090円 |
・プーマ
こちらは、中綿ポリエステル100%コートです。
黒とブライダルローズの2色。ピンク系の色があるのが珍しいです。
優しい感じのピンクで、黒や紺ではない色を探している方に。
サイドのPUMAロゴのテープが特徴的なデザインです。
後ろ側のすそにプーマの大きいマークが入ります。(黒はあまり目立ちませんが、ピンクは白色で目立ちます)
2WAYジッパーで高い機能性。
悪天候の中でも安心な撥水加工付き。
プーマの売りは、WARM CELL機能。
体の熱を逃さずキープする高機能素材を使用し、衣服内はいつも暖かで蒸れずに快適というもの。
プーマバディッドコート580921
サイズ/約cm |
後ろ丈 |
胸囲 |
ゆき |
すそ回り |
Mサイズ |
99.5 |
123 |
82.5 |
117 |
中綿コート ロングコート レディース プーマ PUMA パデッドコート 防寒ウェア ベンチコート 女性 撥水 保温 ビッグロゴ スポーツ トレーニング 普段使い 寒さ対策/ 580921【ギフト不可】 価格:7,690円 |
・番外編 ダンロップモータースポーツ×クマガイ電工
ヒーターつきのベンチコート!!「ぬくさに首ったけ ベンチコート」
こちらは、青と緑のタータンチェックの「ブラックウォッチ柄」のベンチコートです。
チェック模様のベンチコートが珍しいのですが、落ち着いたチェックですので、どなたにも合わせやすい柄かと思います。
表地は撥水加工、裏地は静電防止素材。
表のポケットは大きめ、内側にもポケットありなので、スマホや財布を入れたり、手を突っ込んで暖をとるのにもよく使い勝手がいい作りです。
画像 クマガイ電工
ぬくさに首ったけ あったか ベンチコート おすすめ レディース 男女兼用 遠赤外線ヒーター 防寒 マイクロカーボンファイバーヒーター内蔵 SUNART
価格:32,780円
(2020/1/17 17:26時点)
まとめ
冬のテニス女子を寒さから守るベンチコート。
どのようなものがいいか、どの程度の暖かさが必要かは、人それぞれかと思います。
ウエアとしての機能性と、ファッション性を満たしているものを選ぶお手伝いになれたら幸いです。
さらに中に着こむつもりならば、サイズアップしたサイズを選ぶのがよいでしょう。
ベンチコートは、安い買い物ではないので、できたら実物をしっかり見て、試着してみて確認してみてください。
特に、縫製はしっかりしていないと、縫い目から充填物が噴出してくることになってしまいますので、よく確認するようにしましょう。
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