平日でもテニスのプレーをできる女子の方ならば「女子連」に入っている、入っていたという方も多いと思います。
「女子連」は1967年設立と歴史も古く、女性アマチュアプレーヤーの最大の目標の一つである「全国レディーステニス大会」は、女子テニスにとっての甲子園とも言われる憧れの花の舞台。
また、各支部で行われるクラス別の大会を目指して、情熱を傾けているプレイヤーも大勢います。そうした「女子連」についてご紹介いたします。
この記事の目次
女子連って?
女子連の正式名称は、「日本女子テニス連盟(JLTF)」です。
入会資格・年齢制限などは特になく、全国でテニスが好きな女性を対象にしている組織で、都道府県ごと全国47支部が各々定期的に試合・大会の募集要項や講習会などを行っています。
各支部に申し込んで会員となるのですが、会員となるためには入会金と年会費が必要です。
会員になった後は、継続していく場合は毎年継続手続きが必要です。
金額については、支部によって異なりますので各支部のHPでご確認ください。
年度途中での入会や他県からの転入の扱いなどについては、こちらも各支部のHPでご確認ください。
47支部のうち、45支部がHPを開設しています。
下の画像をクリックすると、女子連の各支部のHPとリンクしています。
画像:日本女子テニス連盟
現在、「日本女子テニス連盟」の加入者はおよそ32,000名(JLTFのHPより)。
日本テニス協会の『平成28年度 テニス環境等実態調査 報告書』によると、
「過去 1 年間に 1 回以上、硬式テニスを行った 10 歳以上の日本人の推計人口」と定義すると、テニス人口は 439 万人(2016 年度現在推計)だそうです。
女子連の加入者は、テニス人口の0.7%という計算になります。
「日本女子テニス連盟」の活動の目指すところをHPより引用します。
テニスを通じコミュニケーションを図り、テニスの普及と発展また社会に貢献できるよう努め、家族や仲間と共に健康で幸せな日々が送れることを願っております。
生涯スポーツ「テニス」を通して健康で明るく豊かなテニスライフが送れる様、どこでもテニスを手軽に楽しみ、テニス仲間の集いの場を幼時からシニアまで人生100歳時代の今日、家族3世代が一緒にテニスができる環境、又、働く女性も手軽にテニスができる環境作りを考え、子ども達はもちろん、シニアの皆様に手厚く、テニスの魅力を伝える普及活動を全国で開催しております。
また、社会貢献活動としてラブ基金を募り、車いすテニスジュニア車寄贈、ハンディーキャップテニスへの協力、国連UNHCR協会難民支援活動への寄付、災害復興支援、乳がん撲滅啓蒙活動としてピンクリボンテニス大会を通して女性の健康を守る乳がん早期発見、早期診断、早期治療のキャンペーンを行っております。
そのほか、「TENNIS PLAY&STAY」、ファミリーエンジョイテニス、審判活動、そして多くの社会貢献活動など「日本女子テニス連盟」の活動は多岐に渡っています。
こうした活動は、HPや会員ごとに渡される会報によってお知らせをしています。
各支部の運営は、女子連に登録したメンバーが理事や役員を担っていて、選手でもありつつ運営に携わってもいます。
アマチュア女性だけの組織として、選手目線でのきめ細かな運営がなされています。
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女子連登録プレイヤー
各支部での登録をし、会員となる方の多くの目的としては大会に出場することだと思います。
女子連の大会は平日に開催されており、エントリー費が安く出場できるのが魅力の一つです。
親睦会のような会もあり、日頃の練習の成果を発揮しつつ人との交流を楽しむこともできます。
とはいえ、真剣にテニスに打ち込んでいるプレイヤー達の願いとしては「勝つこと」。
自分のレベルに応じたクラス別の大会や年齢別の大会があることで自分の目的に応じた大会に出場することができます。
(支部の規模によって、開催される大会の種類や回数はかなり異なります。ダブルス大会が主体です。)
各支部で開催された大会での勝者が戦う全国大会も数多くあるので、実力者のプレイヤーならば全国への道を目指すことも励みになります。
「日本女子テニス連盟」の主な大会
画像:日本女子テニス連盟
大きな大会としては、女性アマチュアプレーヤーの最大の目標の一つである「全国レディーステニス大会」は、テニス女子の一番の憧れの舞台。
各支部より選ばれた代表3組による団体戦トーナメント方式で行われます。
全国を目指すレベルまでいかなくとも、女子連所属の多くのプレイヤーが目指すのは女子連のダブルス大会での昇級(ランクアップ)。
大人になってからテニスをするようになったというプレイヤーも多く、
大会でのランクアップがあることで上手くなりたい!強くなりたい!
というモチベーションとなっているのは確かです。
クラス分けは、支部によって異なりますがD級→C級→B級→A級へのランクアップがあり、毎年一回(支部によっては2回)行われる大会で一定の基準以上の勝ち上がりをすることで達成できます。
このランクアップを目指して、それぞれのプレイヤーが本番の大会で戦績を上げるべく熱く努力をしています。
スクールやプライベートコーチのサークルでのレッスンなどを受けたり、「ペア練習」として仲間同士の練習会に参加したり、テニススクールなどで開催される草トーナメントなどに出場して、本番の日を迎えるのです。
これに応じる形で、テニススクールのクラスもレディーストーナメントクラスとして「女子連C~D級の方」、「女子連C~B級の方」といったクラスを設けて、レベルの近い選手が集まっているようなところも多くあります。
女子連に入っている人が使う言葉として「B様」、「A様」があります。
ある意味、階級社会的な雰囲気を作ってしまっている女子連の社会で上に行けた人への羨ましさと尊敬の念を込めての言葉だと思います。
全国レディース大会出場で優勝後、女子連所属プレイヤー達のコーチをしている方曰く、
「上のクラスに上がるのは実力もですが、ある程度ドロー運もないと…」と言っています。
運もあるかもしれませんが、自分の実力、ペアとしての実力を試合で発揮できたペアが
ランクアップを果たすことができるのは事実です。
女子連のランクアップがかかった大会は、コートを埋め尽くす女子から立ち昇る熱気で息苦しくなるほど。
緊張しがちなコートで、本番として実力を発揮するだけの力を出すにはメンタル面の強さも必要です。
そうした女子連のテニス、目指したい方に参考になるかもしれません。
女子連B級の方の練習風景動画を上げているテニススクールがありましたのでご紹介いたします。
まとめ
女子連でテニスをしている人が多いのに、あまりネットで情報としてまとまったものが出ていないので、「テニスの学校」としてまとめてみました。
大会以外にも幅広いテニスの普及活動をしている「日本女子テニス連盟」は、アマチュアテニスプレイヤーにとってはありがたい存在です。
地域で行われる大きな大会で、互いに競いあう場として懸命に努力をしているプレイヤーは数多くいらっしゃいます。
大会を目指しているプレイヤーのあまりの真剣さから「女子連が怖い」と言う方もいらっしゃいますが、大会以外の活動もありますので、テニスをする一つの場として加入してみる価値はあると思います。
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