テニス コイントス、ラケットトスのやり方、選択の仕方【動画有】
テニスの試合の前に必ず行うトスのやり方と、選択肢についてご紹介します。
トスではどちらがサーブまたはレシーブをするのか、どちらのエンドなのかを決めます。
プロのプレーヤーの試合や大きな試合の場合は、主審あるいは主審から依頼された人がコインを投げてコイントスを行いますが、一般の試合では「Which?」と言ってから「ラケットトス(ラケット回し)」で行っていますよね?
「ラケット回し」のやり方やどのような言い方をするのかは、わかっているようで人によってまちまちだったりします。
どのようなやり方をしたら良いかをお伝えします。
トスで選べる権利について、意外と知らないお得な?選択方法についてもお伝えします。
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ゲーム開始前のトスとは
テニスでは試合中にサーブとエンドが何度も変わります。
サーブをするかリターンかでは優位さが大きく違いますし、
環境によってはエンドも勝敗の大切な要素となりますので、
公平にしなければなりません。
そこで、試合前にどちらがサーブをするかと
プレーするエンドを決めてから試合をすることとなっています。
一般プレーヤーは、ラケットを使ってトスをしていることが多い
と思いますが、プロの試合や公式戦などではコインを使います。
コインを使ったトス
「コイントス」は、試合直前のウォーミングアップをする前に
主審が持っているコインによってコートエンドやサーブ権、
レシーブ権を決めるために行われます。
やり方としては、主審がコインを空中に投げて
、地面に落ちたコインの見えている面が表になるか、裏になるかで決めます。
トスをする前に審判から指名をされたプレーヤーが、コインを投げる前
あるいは投げてからコートにコインが落ちる前に
「ヘッド」「テイル」、「表」「裏」などとコールします。
コインを投げたあとコインは手で受けとめずに地面に落として、
誰も手をふれない状態でどちらの面になっているか確認します。
コールが当たったら選択権をもらえますし、
外れたらもう一方のプレーヤーに選択権がいきます。
実際のプロのコイントスの動画がありました。
20151129西岡良仁 豊田チャレンジャー決勝 コイントス
ラケットを使ったトス
審判のいない試合や一般の練習試合などであれば、どちらかの選手が
自分のラケットを使って「ラケットトス(ラケット回し)」で行うことが一般的です。
1.片方のプレーヤーが「Which?」と言って、もう一方は「表」「裏」をコールします。
2.「Which?」を言った側のプレーヤーが相手コートでラケットを回します。
グリップを握って、地面にラケットヘッドをつけてコマの様に回転させます。
「Which?」という言い方をしない人もいます。
要は互いの了解が取れればいいので、
「回しますので、表か裏か選んでください」と言ってもいいと思います。
相手がわかってないために、ラケットを回している間に
答えてくれないということがないようにしましょう。
3.ラケットが止まって倒れたら、相手にエンドマークを見せて、
「表」「裏」の確認をしてもらいましょう。
ラケットトスの表、裏は、ラケットのエンドマークに入っている
メーカーのロゴの向きを使うのが一般的です。
トスの前に大切なのは、エンドマークのどちらが上か下かを互いに確認することです。
それをしていないと、あとからもめかねません。
ラケットを回すのは、どちらのプレーヤーが回してもOKです。
「Which?」を言った人=ラケットを回す人なのは当たり前ですね。
下に各ラケットメーカーのグリップエンドマークを載せました。
画像は、正しい上下となっています。
「バボラ」は、ちょっとわかりにくいですね。
各メーカーのグリップエンド
4.トスで勝ったプレーヤーが選択権を得られます。
「ラケットトス」でこれ、やっていませんか?という注意を2つ。
① 回ったあとにコールする
コールは、ラケットを回す前あるいはラケットが倒れる前にしましょう。
ラケットが回り終わってからではコールする側が疑われかねません。
回す側となった人も、1~2回程度回すのではなく、ある程度の回数を
クルクルと回すことで自分の意思をラケット回転に入れていない
(ズルをしていない)と納得してもらえます。
相手側コートでラケットを回す
② 相手にグリップエンドを見せない
案外、こういう人もいらっしゃいます。
空中で、ラケットを放って回転させて受け止めるようなやり方をしている人で
「どっち?あっハズレ~、じゃこっちからサーブね!」と言って、
相手にグリップエンドを見せずにいる人、周りにいらっしゃいませんか?
ちゃんと相手に確認してもらうようにしましょう。
スリクソンの表
スリクソンの裏
空中に投げて回すやり方自体は、アリです。
特に、ハードコートなどで直接コートの上で回すとラケットに傷がつく場合などに行われています。
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サーブ、レシーブまたはコート選択権
コイントスに勝ったプレーヤーは「選択権」を得られますが、何を選ぶことができるかご存知でしょうか?
①『サーブorレシーブ』どちらかを選ぶ
→相手は、エンドを選ぶ(どちらのエンドでプレーをはじめるか)
②『エンド』どちらかを選ぶ
→相手はサービス、レシーブを選ぶ
①、②の二つは、皆さんご存知の選択肢だと思います。
テニスの試合はサービスキープといって、自分がサーバーのゲームを
取得することが試合に勝つために大変重要です。
そこで、サーブが得意、リターンが得意という自分が自信のある方から
始めるように選んでいるかと思います。
自信のある方からゲームを始める
実は、もう一つの選択肢があるのです。
それは・・・
『選択権を相手に譲る』です!
→自分は、相手の選択の以外を選ぶ
この選択肢は、1セットマッチなどの短い試合では一番有利に試合をスタートできるとも言われています。
相手がサーブを選んだ場合→ | 相手にまぶしいコートでプレーを始めさせる |
相手がエンドを選んだ場合→ | 自分のエンドがまぶしければリターンを選ぶ |
これは、相手が何を選択したとしても、自分の最初のサービスゲームを
まぶしくないコートから行なうようにできる方法です。
要は、「後出しじゃんけん」みたいなものですね(笑)
特に、外のコートの場合、まぶしいとき、風が強いときなどはコートの選択を
どうするかは重要なポイントとなります。
有利なコートエンドを選択する
シングルスは交互でサーブを打っていくのでメリットは最初のゲーム
だけになりますが、ダブルスでは4人いて、一人のプレーヤーは必ず同じエンド
からサーブするので、エンドのチョイスは大事です。
試合の序盤の流れをつかむのは、1セットだけの短い試合のときは特に重要です。
相手のイヤな状況でゲームをさせる、もしくは自分がやりやすい状況で
ゲームをスタートさせることで、そのまま試合の流れをものにすることができる
かもしれません。
ここでも、注意
サーブやリターンの選択と決めたらコートは選べませんし、
コートの選択を決めたらサーブやリターンを選べません。
「サーブあげるから、コートはこっちをもらうね~」
なんて言っている人が時々いらっしゃいます。
両方取りは、ありませんから!
「裏」「表」いろいろな言い方があります
トスのときの「Which?」に対するコールの仕方は、かなりいろいろな言い方があります。
コイントス(Coin toss)のコールは、国内の大会では「フラワー(表)」「ナンバー(裏)」
と呼ぶ場合が多く、国際大会の場合は「ヘッド(表)」か「テイル(裏)」と呼ぶようです。
国内の大会ではコイントスに使われるのが500円硬貨であることが多いので、
表側に花、裏側に数字があるからです。
日本の500円玉
海外硬貨の多くは、表に人の顔が描かれています。裏はマークだったり
建築物だったりいろいろです。
それで、海外では表か裏を聞くのに「head(ヘッド) or tail(テイル)?」と聞くようです。
顔がある方が「ヘッド」、その反対側が尻尾の「テイル」。
車で、ヘッドライトとテールランプといいますよね。
硬貨に顔がない場合には「こっちがヘッド、こっちがテイル」と、
あらかじめ決めてからトスをするようです。
ラケットトスの場合であれば
「スムース」「ラフ」、「アップ」「ダウン」、「上」「下」の
いずれかを使っていると思います。
「スムース」「ラフ」は、日本での言い方で、海外や若い人は
「アップ」「ダウン」を使っているようです。
実は、「スムース」「ラフ」のことばのもとは、ラケットがまだウッド製
だった頃に由来します。
ウッドで作られたラケットを使ったことがあったり、見たことがある人は
それほどいらっしゃらないかもしせませんね。
「スムース」「ラフ」の由来 ラケットにガットを張る際に、ガットがよれ過ぎないようにラケットの上下の横ガットに沿って「飾り糸」と言われる糸が巻いてありました。 その飾り糸の片側は、滑らかになっていたので“Smoothスムース”、 反対側は、でこぼこがあるので“rough ラフ”といったことから、トスの時に使われるようになったようです。 |
ウッドラケットと飾り糸
画像 kitaCafe デザインと自然と美味しいもの
特定メーカーのラケットの場合は、ロゴにちなんだ言い方もあります。
「P or d ?」「W or M ?」
ご存知でしたか?さて、どこのメーカーでしょう?
プリンスとウイルソンです。
先ほどのロゴの画像をご確認ください。
まとめ
トスは、試合前には必ずやならければなりません。
ですが、トスのやり方が互いにわかっていないと、互いに齟齬が生じたりスムーズに試合に入っていくことができなかったりします。スマートに行えるようにしておきましょう。
特に、トスの言い方は人によって違う場合がありますので、互いの意思が通じ合えるようにときにはジェスチャーで上、下を指さすなども加えてはっきり伝えあうようにしましょう。
また、トス後の選択権についても理解しておいて、有利な選択ができるようになりましょう。
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