テニス スライスショットなら遠いギリギリのボールも返せる!【動画有】
テニスのストロークラリーで、あともう少しで届きそうなのに!
あなたは遠くのギリギリで届かないボールが返せずに悔しい思いをしたことはありませんか?
そんな時に、スピンショットではなくスライスショットなら返すことができるかもしれません。
スピンに比べスライスは、届く範囲が広く、より遠くのボールを返すことができます。
シングルスプレイヤーの方なら特に、あと一歩で届くボールを粘ってつなぐために、ぜひ覚えておきたいショットの1つです。
こちらの記事で打ち方を覚えて、実戦で使えるように練習してください。
スライスが使えるとテニスの幅が広がる!>>> 少ない時間でも上達するテニスの磨き方
この記事の目次
身体から遠いボールをスライスで打ち返すために!
この1球を返せれば!という瞬間にスライスが力を発揮します。
相手の攻撃をかわすために、弱いボールでも良いので深くボールを返すことが大切です。
まず、守備的な場面とわかったら、ラケットの握り方は、コンチネンタルグリップに握り変えます。
遠いボールとわかったら、すぐに薄く握り替えながら走っていくようにします。
下の画像は、カロライン ウォズニアッキ選手の画像です。
photo credit: Carine06 Caroline Wozniacki via photopin (license)
コンチネンタルグリップについては、こちらの記事をご覧下さい。
インパクトやフォームのポイントを押さえていきましょう。
スライスなら少ない力で、身体から遠いボールも楽に返せる
スライスは、ボールの下部をインパクトし、すくうように打ち返します。
ボールの反発を利用し、面を上向きに当てるだけなので、スピンに比べて少ない力で打てるのです。
スピンの場合は、下から上に上げなくてはならず、パワーを必要とします。
ですが、ボールが遠いと届く範囲が短いため、届かずに終わってしまうか、うまく返せずに終わってしまう場合がほとんどです。
そこでスライスという選択肢を取ることで、次のプレーに繋いでいくことができます。
姿勢としては、身体が伸びてしまうことを想定しますので、手が下にあると下から「振り上げる」ことになってしまいます。
ボールを振り上げるのではなく、スライス回転で上からの「振り下ろす」力でボールを飛ばすことが重要です。
相手の攻撃もスライスならうまくかわすことができる
スライスは、相手のボールの勢いを抑えることもできます。
スピンで打ち込んできた際は、スライスは回転が逆のため、ボールの勢いを無くすことができるのです。
また、面が上向きになっているため、ロブなどが打ちやすく時間を稼ぐショットもとっさに打てます。
守りから攻めに転じるプレーの1つとして、スライスは欠かせないショットの1つです。
「コアスイング」を使うと効率のいいストロークが打てます!>>> 少ない時間でも上達するテニスの磨き方
インパクト時のスタンスに注意しよう!
スライスには基本姿勢となるフォアであれば2種類のスタンス、バックならば1種類のスタンスを使います。
違いは複雑ではありませんから、すぐに覚えることはできると思います。
スタンスは「クローズド」と「オープン」の2種類
フォアハンドのスライスを打つスタンスは、「クローズド」と「オープン」の2種類です。
◎「クローズドスタンス」
フォアハンドのクローズドスタンスは、右利きであれば左足を踏み込んでいきます。
長所としては、身体が横向きにもなりやすく、バランスも取りやすいので安定した体勢でボールを打ちにいきやすくなります。
前方に踏み込んで、重心を移動させながら打つことができるので、ボールにパワーを乗せやすいのです。
短所としては、足も腕も伸びづらくなりますので、リーチが短くなってしまいます。
◎「オープンスタンス」
「オープンスタンス」は右利きであれば、右足を前に出します。
踏み込み足を前に出すのではなく、横に踏み込みます。
すると、足を大の字に広げた状態で、身体は正面に大きく開いた状態になるはずです。
その状態で上体を捻り、身体を回します。
長所としては、身体を開いて打ちにいくので、腕が伸びやすくなりますのでリーチが長くなります。
短所としては、身体が正面向きのままなので、力が入りづらくなります。
「オープンスタンス」でボールを打つ場合は、重心が後ろになってしまいやすいので、倒れ過ぎないようにすることと、身体をしっかりと捻ることを意識しましょう。
「クローズド」に比べて、やや力は必要です。
使い分けとしては、やっと届く遠いボールの場合は「オープン」、余裕が多少ある場合は「クローズド」。
適したスタンスを選ぶことで、フォアハンドの返球がしやすくなるはずです。
バックスライスのスタンスは「クローズド」一択
バックの場合は、基本は「クローズド」のみです。
「クローズド」で踏み込んだ方がバックはより遠くまで届きます。
右利きの場合は、右足を前に出していくことでリーチが長くなります。
また利き手の都合上、クローズドスタンスでなくては、ボールを打ち返すことができません。
そのため、バックの場合は走り込みながらスライスを打つ、という形になります。
「オープン」スタンスで打とうとすると、下の画像のように身体も開いてしまって、肩も伸びづらくなってしまいますので力を出すことができません。
どうしても、そうなってしまう場合もあると思いますが、なるべく「クローズド」で打てるように右足を出していって下さい。
下の画像もカロライン ウォズニアッキ選手のものです。「オープン」になりながらもとにかくボールを返そうとしています。
photo credit: Andrew Campbell Photography Caroline Wozniacki via photopin (license)
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フォームのポイント
フォア、バックそれぞれに注意しておきたいフォームのポイントがあります。
「クローズド」でのスライスの場合
クローズドスタンスは、足の踏み込みと姿勢がポイントです。
バランスを取ることができるように意識して打点に入りましょう。
ある程度速い打球に対して打ち返す場面ですが、ある程度余裕があるならば。上から振り下ろして「お椀」を描くようなイメージで上からすくい上げるように打ちます。
※「お椀型」のフォロースルーと説明しましたが、これはスイング軌道のイメージです。 インパクト後は、ラケットセットした高さに自然と「回復」していきますので、「お椀型」をイメージすることでボールが上にあがりすぎてしまっているようであれば、インパクト時のラケット面の向きを調整してスイングをし、ボールをしっかり打つようにして下さい。 |
フォアのクローズドのスイングを下の画像で確認して下さい。
遠くのボールを取る際は、ボールの方へと足をのばし、つま先はやや前方に向けます。
そうすることで、自然に身体を反転させやすくなります。
重心を落として、膝を曲げることもポイントです。
姿勢は、身体の軸を意識して、状態がまっすぐになるように意識してください。
曲がってはだめです。身体はまっすぐ、ブレないように意識しましょう。
バックのグローズドも、踏み込んでいって、上からすくうようなスイング軌道をイメージして打ちます。
「オープン」でのスライスの場合
オープンスタンスは、フォアのみで使います。
ポイントは、足の運び方と、上体の維持です。
オープンスタンスの場合は、右利きであれば、右足からボールに向かってスライドしていきます。
オープンスタンスの場合は、クローズドに比べてボールを呼び込んで、「少し待つ」イメージでボールを打っていきます。
その際、上体は出来るだけブレないように注意しながら、内側に捻ります。
足のつま先は、進行方向に直角に向ける、または進行方向に対して直角よりも少し内側に向けながら、バランスをとるようにしていきましょう。
このとき、重心が後ろにならないように、膝を曲げて重心を落とし、体勢が崩れないようにしてください。
基本的に、どちらにも共通して言えるのは、移動しながらいかに軸を保つことができるかという点です。
軸がブレなければ、強力なスライスを打ち返すことができますよ!
もし、下の画像のように正面向きのまま行ってしまうと横向きができないので、力が入りづらくなってしまうので、横向きの体でボールに入っていけるようにしましょう。
遠いボールをスライスで返す方法の動画は、こちらです。
下の動画内では、河合校長が解説、デモンストレーションをしています。
テニスの技術向上 遠いボールをスライスで返すには Tennis Rise テニス・レッスン動画
スライスショットには、他の打ち方もありますので、スライスショットを使うメリットとともに説明していますので、こちらの記事もご覧ください。
リターンを成功させることができるには?>>>少ない時間でも上達するテニスの磨き方
まとめ
スライスは、スピンよりも届く範囲が広く、身体から遠いボールも打ち返すことができます。
コートカバーのフットワークを補うためにも、覚えて使えるようにしておきたいショットです。
反対に、スライスを習得していないとプレーの幅が狭く、苦戦を強いられてしまうこともあるでしょう。
スライスのフォームは2つあります。
- クローズドスタンス
- オープンスタンス
それぞれ、打ち方や足の運び、身体の開きが違うため、慣れていない方は少しづつ練習していきましょう。
あと一歩出せる守備力を高めることで、1個ボールを多く返せることができるようになるかもしれません。
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