テニス 片手バックハンドを安定して、強打するコツ【動画有】
片手バックハンドのスピン回転のストロークの打ち方と、ステップアップした後のハードヒットする打ち方についてお伝えします。
今のテニスでは、バックハンドを両手打ちで打つ方が片手打ちの方よりも多いですが、片手バックハンドで打っている方はまだまだいます。
フェデラー選手やワウリンカ選手、ガスケ選手、ティーム選手など片手打ちのトッププロのプレーを見て、片手で打ってみたいと憧れる方もいると思います。
これまでの片手打ちを今の安定して強く打てる打ち方に変えたい、両手打ちから片手打ちに変えてみたいという方に、強い片手打ちバックハンドの打ち方を説明します。
☆テニスが上手くなりたいあなたにおすすめ↓
この記事の目次
片手バックハンド基本
片手バックハンドを昔からやっている方は、ジョン・マッケンローの活躍していた時代のような薄い握りのコンチネンタルグリップで打っている方が多いのでは?
サーブ&ボレーのマッケンロー
コンチネンタルグリップでも、スピン回転のストロークを打つことはできますが、押しが足りなくなってしまいます。
あなたが片手バックハンドでスピンをしっかり掛けたいのならば、まず自分のグリップを再確認して、セミウェスタングリップで握ることをおススメします。
グリップの握り方、面の作り方、面の動かし方について説明します。
☆テニスが上手くなりたいあなたにおすすめ↓
セミウェスタングリップで握る
グリップの握り方を説明します。(右利きの方の場合として、説明しますので、左利きの方は反対側に置き換えてください)
次の3か所を確認しながら、握ってみましょう。
- 右手親指の第一関節を赤で囲んだところとする
- 人差し指から小指までの4本の指の第一関節を青で囲んだところとする
- 手の甲側の骨の突き出たところ(拳頭、ナックルアーチ)が緑で囲んだところとする
セミウェスタングリップの握り方については、こちら
拳頭とラケット面を合わせる
先ほどの握り方をしっかり確認したら、次に拳頭(ナックルアーチ)を突き出していきます。
この時に、拳頭(ナックルアーチ)の向きとラケット面が真っ直ぐになるようにします。
拳頭(ナックルアーチ)とラケット面は同じ動き
これまでのグリップと握りが違うとラケット面の感覚が変わってきますので、これができているかチェックしてから動かすようにしましょう。
手首の形はコックさせる
ここで注意すべき点!!は、手首の形です。
コンチネンタルグリップで握っている方は、手の甲を伸ばして打ってしまっている方が多いと思います。
これでは、ボールがラケット面に当たった時に面が下を向いてしまいますし、かすれた当たりになってしまいます。
手首が伸びてしまっている
相手のボールに打ち負けずに、ボールへ的確に力を伝えるためには手首の角度を一定の角度に保つ(コック※する)必要があります。
チャンスボールを叩きに行く時には、フォアハンドに回りこんで打っていると思いますが、これは手のひら側で打った方がパワーも精度も高く打てるからです。
手の甲側に振る動きは、非力で不安定です。
手の形はグーの握りを伸ばすのではなく、手の甲を内側に曲げる形(コックして)でラケットヘッドを立てるようにしてください。
セミウェスタングリップでは、グリップが厚くなっている分、手のこぶしのグーを突き上げるような感じの当たり方をすることによって、後ろからしっかりと支えて当てることができるようになります。
コックして握ることで安定する
伸びた手首の形と手の甲を曲げた形で、どちらが打ち負けないかをしっかり張られたネットに対して面を押してみて、確認してみてください。
親指を真上に上げるように意識
次に、親指を真上に上げるように意識して、ラケットを振り上げます。
この親指のリフトアップによって、ラケットを振り上げていく力を強めていくことができるようになります。
親指のリフトアップを意識して振り上げる
スイングの振り終わりも手首の形が崩れないように注意しましょう。
振り終わりが横方向に行くとボールを横方向に引っかけてしまいますので、振り終わりは横にいかないようにします。
横に振り終わりはダメ
親指を真上に動かす意識で
打点の位置は、前
セミウェスタングリップの打点は、コンチネンタルグリップよりも前になります。
握りが厚くなればなるほど、打点は前で取るようにします。
自分の肩よりも50cm位前で取れるようにしましょう。
打点は、50cm位前
まずは、セミウェスタングリップで打つスピンストロークのラケット面の感覚を確認していきましょう。
こちらの動画をご覧ください。
下の動画内では、河合校長が解説、デモンストレーションをしています。
少ない時間を効率的に使って上達したいなら、「テニスライズ」の無料メルマガ登録!>>>>
片手バックハンド基本の打ち方
片手バックハンドの基本がわかったところで、しっかり安定して打てるように練習していきましょう。基本の打ち方で安定して打てるようになってから、ハードヒットする打ち方を身につけるのが上達していく早道です。
(片手バックハンドを安定して打つコツ)
・インパクトの手の形をキープ ・ボールに縦回転をかける(縦に振る) |
手首の形の安定
「基本」で説明しましたが、バックハンドを安定させるためには、手首の形が一番大切です。
手首の形がふらふらしてしまうと、ボールの行方が定まりません。
バック側にボールが来たと判断したら、グリップチェンジの時に手首の形を作っておくようにしましょう。
インパクトの時には、ラケット面が地面と垂直であるのと、手首をコックさせているように。親指側から手首が起きて、谷ができているか確認します。
下の画像のように、手が前に出てしまっているのも安定しません。
手が前に出てしまうのもダメ
手首の形をキープしたまま、左手でスロートを持ってラケットを引いて、肩口までラケットを振り上げるようにします。
左手でラケットを引く
そこから、手首の形を変えないようにして、打点までのラケットの軌道を安定させることで、インパクトの時にいつも同じような当たりをするようにさせることができます。
スイングは縦振り
安定させるためには、ラケット面の安定とともに、ボールに縦回転(スピン)をかけることが必要です。
ラケットの縦のガットにまっすぐボールが転がるようなイメージです。
ボールに縦回転をかける
インパクトしてからのフォロースルーは、縦に振りに行き、振り終わりで胸を張れるようにしてください。
胸を張ってフィニッシュ
インパクトのあと、体が回り過ぎて、横に振り終わってしまうとボールが左右にズレてしまいます。
横で振り終わりはダメ
打ちたい方向に向かって、体が少し回っていきますので、外側に向かってラケットを振るようなつもりで打ってみましょう。
外側に向かってスイング
縦振りでボールにスピン回転を掛けることで、アウトしにくくなって、コントロールしやすくなります。
この段階では、しっかりとコントロールして狙った場所に打てるようになりましょう。
こちらの動画を参考にして下さい。
下の動画内では、河合校長が解説、デモンストレーションをしています。
片手バックハンドでハードヒットする打ち方
片手バックハンドが安定してきたら、もっとパワーやスピードを出してハードヒットできるようになりたいですよね?
(片手バックハンドをハードヒットするコツ)
・インパクトの手の形をキープ ・ラケットを横方向に振り抜く |
スイングは横振り
ラケットを縦に振って安定させることができるようになったら、少しずつ体を横に回転させていって、ラケットを横に振り抜くことができるようにしていきます。
右利きの方は、右足と右肩の間を1本の軸として、コマをイメージして体を回転するようにしましょう。
この時も、手首の形が重要です。縦振りの時と同様に手首に谷を作った形をキープした状態で横に振り抜くことで、安定感とショットの速さがでてきます。
縦振りと横振り?
縦と言っていたのに、今度は横?と思われたかもしれません。
ラケットを縦に振ることで安定していましたが、もっと力強く打つためには体をより使って打つ必要があります。
体を回してスイングすると縦には振り切れなくなりますので、体の回転に沿って横に振り抜くことでラケットヘッドが速く回転することができるようになります。
安定感を出すためには縦方向のスイングが大切 |
|
スピードを出すためには横方向のスイングが必要 |
下の画像は、縦と横の振り終わりの比較です。
こちらの動画を参考にして下さい
下の動画内では、河合校長が解説、デモンストレーションをしています。
まとめ
片手バックハンドの打ち方についてお伝えしました。
苦手意識からこれまではフォアに回り込んで打ってしまっていたかもしれませんが、まずは安定してコントロールできるようにスピン回転をかけて打つことでバックハンドに自信を持ちましょう。
次に横方向で振り抜くことで威力のあるボールを打てるように、段階を追って練習していき自分の武器として使えるようにしてみてください。