マクラクラン・ベン(Ben McLachlan)
プロフィール
名前 | マクラクラン・ベン(Ben McLachlan) |
ATPランキング (2017.10.109現在) |
シングルス0位、ダブルス58位 |
国籍 | 日本 |
出身地 | ニュージーランド・クイーンズタウン |
生年月日 |
1992年5月10日 |
年齢 |
32歳 |
プロ転向年 | 2012年 |
利き腕 |
右 |
バックハンド | 片手 |
身長 | 185㎝ |
体重 | 78㎏ |
使用ラケット | ヨネックス VCORE98 |
使用ガット | SOLINCO |
使用シューズ | アディダス |
使用ウエア | アディダス |
公式サイト |
ttps://www.facebook.com/ben.mclachlan1 https://twitter.com/search?q=Ben%20McLachlan&src=typd |
主な戦績
2008年 世界スーパージュニア選手権大会ニュージーランド代表として出場
2010年 ITFランキングでシングルス45位
現在は、ダブルス専門のプレイヤー
2015年頃は、日本の綿貫選手や吉備選手とペアを組む。
2015年シングルス729位(6月15日時点)
2017年6月チャレンジャー大会のイタリア Todi(トーディ) (クレーコート) でSteven de Waad(豪)選手とのダブルスで優勝。
2017年9月「光州チャレンジャー」(韓国・光州)(ハードコート)でチェン・ティ(台湾)選手とのダブルスで優勝。
グランドスラム最高成績
(男子ダブルス)
全豪 ベスト4(2018)
全仏 1回戦(2018・19)
全英 ベスト8 (2018)
全米 ベスト8 (2019)
(混合ダブルス)
全豪 1回戦(2019)
全仏 1回戦(2018・19)
全英 3回戦 (2018)
全米 1回戦 (2018)
家族、ジュニア時代
父親がニュージーランド人、母親が日本人という血統.
一歳上に兄のリキ(Riki)がいる。
2017年6月それまでのニュージーランドから日本へ国籍を変更。
日本人の母は、大阪府柏原市出身。マクラクランは、8歳のときに同市の小学校で約4か月を過ごす。
そのため「たこ焼きもカレーも好き」と日本食は何でも好む。
6歳でテニスを始め、ニュージーランドでは、テニスはあまり人気のないスポーツであり、兄とともにラグビーやバスケットボールなどもやっており、黒帯を持った父親が空手をやっていた影響でマクラクラン自身も空手の6級(緑帯)を持っている。
10歳より通っていた地元のテニスクラブに元トッププロのラン・ベールがコーチとして招かれたことから、兄弟でテニスに打ち込むようになる。
進学した米国のカリフォルニア大バークレー校のチームでリキ(Riki)とともに、テニスの腕を磨いた。
卒業後は、2年間ほどはシングルスで戦ったが、「チームで戦うのが好き」と主にダブルスでプレーをするようになった。
兄・リキは、現在はマクラクラン選手のコーチをしている。
経歴
同年9月に大阪 靭で行われたデビスカップ日本代表選手に選出され、同い年の内山靖崇選手とのダブルスで出場。
内山選手とは、13歳の頃からの知り合い。14歳以下の国別対抗戦「ワールドジュニア」に内山選手が日本代表、マクラクラン選手がニュージーランド選手がニュージーランド代表として出場。18歳の時には、「全米オープンジュニア」のダブルスにペアとして出場。
日本代表コーチのトーマス嶋田コーチとニュージーランド時代のコーチの親交があることから、ダブルス世界ランキングが日本勢最高位であるマクラクラン選手を投入することで、日本男子代表の弱点であるダブルスを補強するために「ダブルススペシャリスト」としてデビルカップのメンバーとなる。
(トーマス嶋田コーチもダブルススペシャリストであった)
2017年 デビスカップ(ブラジル戦)前の代表選手と岩淵監督
同年10月に開催された「楽天ジャパン・オープン」では、大会の主催者推薦で内山靖崇選手とのダブルスで出場。
同年の全米オープン優勝ペアを準々決勝で破り、さらに2017年、2016年の全豪、全米優勝ペアを下し日本人同士のペアとしては12年ぶりとなる優勝を果たす。
この勝利により、直後に発表されたダブルスランキングで、マクラクラン選手は51位アップし80位に、内山選手は361位アップの133位へと共に自己最高位となった。
楽天ジャパンオープン決勝
添田選手とのペアでチャレンジャー準優勝
「ベトナム・オープン2017」(ベトナム/ホーチミン、ハード、ATPチャレンジャー)ダブルス準優勝(2017年10月29日)
添田豪選手とのペアで、ノーシードから勝ち上がったが、決勝でサケット ミネニ/N ビジャイ サンダー プラシャン(ともにインド)に6-7(3) 6-7(5)で敗れたが、自己最高位の79位へと1位ランクアップ。
内山選手とのペアでチャレンジャー優勝
2017年11月11日「2017兵庫ノアチャレンジャー(神戸/ハード)」に、内山靖崇選手とのダブルスで第4シードのネドゥンチェリヤン(インド)/ C・ルンカット(インドネシア)組を4-6、6-3からファイナルセットでスーパータイブレーク10-8として逆転で優勝した。
【飛躍の年、2018年】
全豪OP、マクラクラン組が4強 入り グランドスラムで日本男子初めてのベスト4!!
2018年全豪オープン男子ダブルスで、4大大会初出場ながら、ヤンレナルト・シュトルフ(ドイツ)選手とのペアでベスト4入りを果たした。
ペアのシュトルフ選手は、196cmの長身で時速200キロ超のサーブと絶妙なリターンを織り交ぜるリターン力を持つ。ネットプレーが得意なマクラクランと上手くかみ合ったプレーで快進撃を果たした。
今回のダブルスは、マクラクラン選手がATPのサイトに全豪でのパートナーを探していると書き込んだところ、シュトルフがメッセージを送ってきてくれたことによって実現し、メルボルンで初対面となった新造チーム。
しかしながら、シュトルフの時速200kmを超えるサーブや強力なリターンによって相手に甘い返球をさせ、ネットプレーが得意なマクラクランがボレーで仕留める動きが見事にからんだコンビネーションで快進撃を果たした。
4大大会の同種目で日本勢が4強入りするのは1955年に全米オープンの前身の全米選手権で優勝した宮城淳、加茂公成組以来63年ぶりで、全豪では初めてとなる。
2回戦では、2016年のローランギャロス(全仏オープン)ダブルス優勝ペアで、第9シードのフェリシアーノ・ロペス/マルク・ロペス組からフルセットの逆転勝ち。
準々決勝では、第1シードのルカシュ・クボット(ポーランド)マルセロ・メロ(ブラジル)組を6-4、6-7、7-6で破り、準決勝に進んだ。
マクラクラン・ベン選手は、勝利後のインタビューで「(歴史的な偉業とは)知らなかったけど、すごくうれしい。最後までファイトして勝つことができた」と喜んだ。
Kubot/Melo v Mclachlan/Struff match highlights (QF) | Australian Open 2018
準決勝では、第7シードのオリバー・マラハ(オーストリア)マテ・パビッチ(クロアチア)組に6-4、5-7、6-7で敗れ、惜しくも決勝進出を逃した。
第2セットで5-4から落とし、第3セットも5-4、6-5と先行しながらもあと1ゲームが奪えず、タイブレークで競り負けた。
初めての四大大会での躍進は4強で止まったが「チャンスはあった。セミファイナルにいったのは嬉しい。今は自信がある」と手応えを得たマクラクラン選手のダブルス・ランキングはこのグランドスラム大会4強で30位代にアップ。
■2018年2月「南フランス・オープン」ユ-ゴ・ニス(フランス)選手とのペアで準優勝!
「南フランス・オープン(ATP250)」(フランス/モンペリエ、ハード)2月11日、ダブルス決勝が行われ、第4シードのマクラクラン ベン/ユーゴ・ニス(フランス)組はK・スクプスキ(英国)/ N・スクプスキ(英国)組に6-7 (2-7), 4-6のストレートで敗れ、準優勝。
南フランス・オープン(ATP250)準優勝
■2018年2月「ニューヨーク・オープン」ユ-ゴ・ニス選手(フランス)とのペアでベスト8
「ニューヨーク・オープン(ATP250)」(アメリカ/ニューヨーク、室内ハード)2月15日、ダブルス準々決勝が行われ、マクラクラン ベン/ ユーゴ・ニス(フランス)組は第2シードのM・ミルニ(ベラルーシ)/ P・オズワルド(オーストリア)組に6-4, 3-6, [5-10]の逆転負け、ベスト8となる。
ダブルスランキングは、34位に上昇。
■2018年2月「デルレイビーチ・オープン」ユ-ゴ・ニス選手(フランス)とのペアでベスト4
「デルレイビーチ・オープン(ATP250)」(アメリカ/デルレイビーチ、ハード)は2月24日、ダブルス準決勝が行われ、第3シードの(フランス)組はジャック・ソック/ジャクソン・ウィズロウ(ともにアメリカ)組に6-7(3), 7-6(4) , 10-4で敗退し、ベスト4となる。
■2018年3月「マイアミ・オープン」ヤンレナルト・シュトルフ(ドイツ)のペアでベスト4
「マイアミ・オープン※(ATP1000)」は3月29日、米フロリダ州マイアミで行われ、男子ダブルス準決勝でマクラクラン・ベンとヤンレナート・シュトルフ(ドイツ)のペアはボブ・ブライアン、マイク・ブライアン組(米国)に5-7、4-6で敗れベスト4となる。ヤンレナート・シュトルフ選手は、2018年全豪オープンでのペア。
※「マイアミ・オープン」はBNPパリバ・オープン同様「第5のグランドスラム」と呼ばれるATP、WTA共催のオープントーナメント。
BNPパリバ・オープンとあわせて「春の祭典」と呼ばれるATPワールドツアー・マスターズ1000の第2戦、1年中温暖なマイアミで行われる。
■2018年5月「パリバ・イスタンブール・オープン」ニコラス・モンロー(アメリカ)とのペアで準優勝
「パリバ・イスタンブール・オープン※(ATP250)」は5月6日、トルコのイスタンブールで行われ、男子ダブルス決勝で第1シードのマクラクラン・ベンと ニコラス・モンロー(アメリカ)のペアはドミニク・イングロット(英国)と ロベルト・リンドステッド(スウェーデン)のペアに6-3、3-6、8-10の逆転で敗れ、準優勝となる。
左:マクラクラン・ベン 右:ニコラス・モンロー
■2018年9月「深セン・オープン」ジョー・ソールズベリー(英国)組とのペアで優勝
「深セン・オープン(ATP250)」は9月30日、中国の深センで行われ、男子ダブルス決勝で第1シードのマクラクラン・ベンとジョー・ソールズベリー(英国)のペアは第4シードのロベルト・リンドステット(スウェーデン)ラジーブ・ラム(米国)のペアを7-6、7-6で下し、初優勝を果たした。
■2018年10月「楽天ジャパン・オープン」ヤンレナルト・シュトルフ(ドイツ)とのペアで優勝
「楽天ジャパン・オープン(ATP500)」は10月7日、調布市武蔵野の森総合スポーツプラザで行われ、男子ダブルス決勝で第4シードのマクラクラン勉とンレナルト・シュトルフ(ドイツ)のペアが、レイベン・クラッセン(南アフリカ)とマイケル・ビーナス(ニュージーランド)のペアを6—4、7—5で下し優勝した。
左:ヤンレナルト・シュトルフ 右:マクラクラン・ベン
■2019年1月「ASBクラシック」母国ニュージーランドの大会でヤンレナルト・シュトルフ(ドイツ)とのペアで優勝
対戦相手は、前年10月の「楽天オープン」と同じレイベン・クラッセン(南アフリカ)とマイケル・ビーナス(ニュージーランド)のペア。6-3, 6-4。
■2019年2月「オープン13」マトウェー・ミッデルコープ(オランダ)とのペアで準優勝。
■2019年3月「ドバイテニス選手権」ヤンレナルト・シュトルフ(ドイツ)とのペアで準優勝。
■2020年1月「ASBクラシック」母国ニュージーランドの大会でルーク・バンブリッジ(イギリス)とのペアで優勝
■2020年2月「デルレイビーチ・オープン」ルーク・バンブリッジ(イギリス)とのペアで準優勝
プレースタイル
基本に忠実なプレースタイルで、オールラウンドのプレイヤー。
威力のあるサーブとネットプレーを得意とする。
切れ味鋭い片手バックハンドでのリターンを持つ。
プレー中の表情は、ほとんど感情を出すことがない。
ペアの内山靖崇選手によると「ネットでの反応がすごい。僕がサーブしているときも、安心して前を任せられる」
【画像出典 インスタグラム】