テニス 「ガット(ストリング)」切れたらどうする?張替え時期は?
テニスラケットに張られている「ガット」。切れてしまえば張替えなければいけません。
切れてしまったときは、放置せず適切な対処が必要です。
切れなくても、長い間使っているとガットの性能は落ちてしまいますので、張替えが必要です。
いつ張替えたらいいのか、どこで張替えたらいいのかについてもご説明します。
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この記事の目次
張替えるとき、ガットってどうすればいいの?
ラケットのガットをショップやスクールに、張替えに出すときに、張ってあるガットはどうすれば良いか迷いませんか?
そんな疑問にお答えします。
ガットが切れていない場合
ガットが切れていない場合は、そのまま持ち込んでください。
なぜならば、良い張りをするところでは、使っていた人がどのようなテニスをしているのか、その人が使っているラケットのガットを見れば分かってしまうからなのです。
それをもとにして、ガットの種類やテンションなどをアドバイスすることって、結構多いのですね。
その情報源をむざむざと捨ててしまうのは「もったいない」こと。
自分のラケットとガットを見せながら、相談してみてください。
きっと良いアドバイスを受けることができますよ!
ガットが切れてしまった場合
ガットが切れてしまった場合は、ガットを全部取り去ってしまう方が多いことでしょう。
けれども、ちょっと待って!
取り去らずに、ガットを十文字に切って、そのまま付けたままにしましょう。
なぜならば、切れたガットを観察してどこが一番使われていて、だからどんなプレースタイルで角切れなどどこが切れたかが分かるからなのです。
それを捨ててしまうことは、ガットが切れていないときと同じ理由で「もったいない」です。
ガットの切り方は?
ガットの切り方は、こちらを参考にしてみてください。
ガットは一本一本、かなり強く引っ張って張ってあります(20㎏以上)ので、偏って切れていると、バランスが崩れてあっという間に変形してしまいます。
最悪、ラケットが破損してしまうことも。
切り方ですが、まずは真ん中の縦と横のガットを同時に挟み込み、そして同時に切ります。こうすることで、縦と横のテンションが同時に抜けて、ラケットが変形するのを防げます。
縦だけや横だけが切れてしまう場合が多いと思いますが、その場合は縦が切れたら横を、横が切れたら縦を1本切ってください。
あとは、真ん中から上下左右に、十文字に全部切っていけばOKです。
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ガットは何で切ればいいの?
ガットは、かなり丈夫な素材で出来ているので、紙を切る普通のハサミではハサミが壊れてしまいます。
ガットを切る専用のハサミも売っていますがかなり高価なので、ショップやスクールでない限り必要ないでしょう。
ガットを切るのが趣味(?)ならば、ホームセンターなどで、アルミ板などを切断するための金属切断用のハサミを購入するのも手ではあります。
上の写真ではニッパーで切っていますが、持ち運びには不便です。
そんなものをテニスコートに持って行くなんて、聞いたことありませんし、危ないやつ、と思われても嫌ですよね。
そこで登場するのが「爪切り」。
でも、ガットを切った後の爪切りで爪は切らないほうがいいですよ。
ガット、特にポリは非常に硬いので、爪切りの刃がかけてしまう事があるからです。
ですので、ガット切り専用にした安い爪切りをラケットバッグの中に忍ばせておくのが「テニスの学校」のおススメです。
張替えの目安と期間は?
切れたら張替えは、当たり前ですね。
でもその前にガットとしての寿命を迎えてしまうことがあります。
この状態になったら張替える
① まずは、ガット同士がロックして動かなくなってしまったとき。
これは、ナイロンモノフィラメントとよばれるガットに多くみられます。
ガット同士が、こすれて凹んでかみ合ってしまい動かなくなってしまうのです。そうすると、ボールに回転がかからなくなったり、飛ばなくなったりします。
② 次に、ガットが毛羽立ってきたときです。
見た目も悪いですし、ガットが細くなってしまっているので、性能を発揮できません。
これはナイロンマルチフィラメントやナチュラルガットに多くみられます。
③ そして、張ったときから「面圧(ダイナミックテンション)」が20%落ちたとき。
ゴーセンのテニスコンピューターERT300の取り扱い説明書によりますと、面圧が20%落ちたら張替えましょうとあります。
面圧(ダイナミックテンション)とは(ERT300の取り扱い説明書より)
※DT(ダイナミックテンション)とは面圧のことを言います。
DT値はスイートスポットにおいてガット面を1センチたわませるのに必要な力を指します。
単位:kp/cmまたはNewton/mm「DT値」
ガットも、美味しいうちに召し上がれ
ガットの寿命というのは、食べ物の「賞味期限」「消費期限」のようなものです。
「賞味期限」切れのガットは、切れなくても、伸びてしまった状態は、性能としてはダウンしてしまって快適な打球感がなくなっています。
噛み続けて、味の残っていないガムをまだ噛むようなものです。
ポリガットであれば、2週間。
ナイロンガットであれば、2~3ヶ月間。
これがまだ味わえる期間です。
ガットの寿命は、切れるまでではありません。
ガットは生ものですので、美味しい時期は張ってからどんどん落ちていくのです。
ガットはどこで張る?
テニスラケットにガットを張ってくれるところは、大きく分けて3つあります。
専門店、総合スポーツ店、テニススクールの3つです。
それぞれの長所と短所を見ていきましょう。
専門店
テニスを専門に扱っているお店です。
テニスショップ〇〇や、○○ラケットショップなどの名前のついたお店ですね。
テニスを専門に扱っているお店ですので、専門的な知識を持った人が多くいます。
これは、心強いですよね。
品数も多く種類も多いので、気に入ったガットや、同じガットの太さ違いもきちんとそろえていたりして、痒い所に手が届くそんなお店です。
スタッフの一人一人がガットを張る本数も多いですので、腕のよい職人みたいな人がいたりします。
また、ガットを張る人も限られていますので、ヘアサロンのようにこの人に張ってもらいたいといったご指名をできたりするところもあります。
ヘアサロンで自分の髪型の希望を伝えるように、専門店でも自分の希望を伝えましょう。
例えば、もっと打球感を柔らかくしたい、もっとスピンをかけたい、がつんと打っていきたい、しばらくテニスをしていなかったけれども再開したい、最近パワーが落ちてきたので、もっと楽にボールを飛ばしたい、テニス肘になってしまったので、肘に優しいガットにしたいなど、自分の思いを伝えてみましょう。
初心者には敷居が高く見えるかもしれませんが、勇気を出して行ってみましょう!
総合スポーツ店
総合スポーツ店は、テニスだけではなく、野球や水泳、バレーボールなど色々なジャンルのスポーツ用品を取り扱っています。
色々なジャンルのものを取り扱っている分、一つのジャンルに対するアイテム数は少ない傾向がありますので、ガットの種類も少ない可能性があります。
専門店よりは専門的な知識をもった店員さんの数も少ない傾向もあります。
でも、気軽にお店を利用できるところが魅力です。
専門店とは逆に、取り扱っているガットのアイテムが少ない分、迷うことも少ないです。
テニススクール
テニススクールはお店ではないので、扱っているガットのアイテム数は少ないですが、なにより、あなたを良く知っているコーチが相談に乗ってくれます。
そこが他のお店とは絶対的に違うところですね。
他のお店では、ラケットを見たり、ガットの痛み方を見たり、お客様とディスカッションをしたりして、その人のテニススタイルを想像することになります。
実際にあなたがテニスをしているところを、見ているわけではないですものね。
でもテニススクールでは、コーチと相談しながら、どのガットにするかやテンションを決めることができます。
あなたに合ったガットが見つけやすいのが、一番の魅力と言えるでしょう。
まとめ
ガットは「いつ」「どこで」「どうやって」張替えたらいいのか分かりにくいですよね。
また、ガットは生ものですので、打っても打たなくても、ラケットに張られた時点でダメになっていきます。
でも見た目があまり変わらないので、ダメになっているのか、なっていないのかが分かりにくいのも確かです。
張替えの時期を見逃さず、良いお店で良いガットと良い張り人と出会い、素晴らしいテニスライフを送りましょう。