テニス「グリップテープ」の種類、キレイな巻き方のコツ【動画有】
テニスラケットのグリップ、「汚れてきたな~、そろそろ変え時かな?」と思っていませんか?
テニス歴の長い方ならば、グリップテープは自分で巻いていますよね?このメーカーのものがお気に入り♪というものをお持ちかもしれません。
新しくテニスを始めて数か月といった方は、使い始めたラケットのグリップが汚れてきたけれど、どうしたらよいかわからないと困っていらっしゃらないでしょうか。
ほとんどのテニスプレイヤーは、グリップテープ(オーバーグリップ)を使用してプレーしている方が多いと思います。
そこで、こちらのページではオーバーグリップについてとハサミなしで巻く2つの方法をお伝えします。
グリップテープは、ラケットと自分の手をつなぐ大事な接点となるものです。
グリップの感触により、打球感も変わり、プレーのパフォーマンスに影響するものですので、自分に合ったものを選んで、自分で巻けるようにしていきましょう。
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グリップテープの種類について
グリップテープと言っても、2種類のものがあります。
オーバーグリップテープ |
リプレイスメントグリップの上に巻く薄めのテープです。ウェットとか、ドライの種類があります。通常、グリップテープと言ったら、こちらを指すことが多いです。1本200円程度します。 |
リプレイスメントグリップ |
グリップの上に、もともと直接巻いてある少しクッション性のある、厚い革(もしくは合成樹脂)のグリップです。1本1,000円以上します。 |
一般的には、リプレイスメントグリップテープは衝撃を吸収してくれる「クッション」の役割、その上のオーバーグリップテープは、グリップの握りやすさや吸汗性の役割を担うものとして使っています。
どちらも消耗品なので、状態が落ちたら交換が必要になります。
☆テニスが上手くなりたい方におすすめ↓
オーバーグリップテープ
オーバーグリップテープは、リプレイスメントグリップの上から巻く吸汗力の良い薄いテープです。
新品のラケットにした時に、グリップが柔らかくてフワフワしているために太めに感じるようでしたら、すぐにオーバーグリップテープを巻かずにしばらく使ってクッションがへたってから巻くというやり方もあります。
オーバーグリップテープを巻くと、どうしてもグリップの太さが更に太くなってしまいます。
それを計算したグリップサイズのラケットを最初から選ぶようにしましょう。
テープを巻くことで、ちょうど1グリップ分ラケットのグリップサイズが上がるようになります。
オーバーグリップテープを巻くことのメリット、デメリットは、以下のとおりです。
【メリット】
・グリップが滑りにくくなり、しっかりと手のひらにフィットするようになる
・クッション性が増して握った感触が柔らかくなる
・「リプレイスメントグリップテープ」を傷まずに使える
・簡単に巻きなおすことが出来るため、きれいな状態を保ちやすい
【デメリット】
・テープの厚み分、グリップが太くなる
・グリップの角が取れて丸くなる
・インパクトの打球感が柔らかくなる分、分かりにくくなる
オーバーグリップテープの種類
ウェットグリップテープ |
日本で人気なのはこのタイプ。手に吸い付くようなフィット感でグリップ力がアップします。ウェット感があるのにしっかり汗を吸ってくれますので、ズレにくくなります。ただし、汗を吸いすぎると滑ってしまうようになってきます。Yonexの『ウエットスーパーグリップ』、Wilsonの『プロ・オーバーグリップ』あたりが代表商品。BowBrandの『プログリップ』は超感覚ウェットと呼ばれるグリップ感と耐久性もあることでマイナーブランドながら超人気の商品です。 |
手のひらが乾燥している方に向きます。主に冬のシーズンに。 |
ドライグリップテープ |
巻いた直後がサラサラで、グリップしそうにないのですが、ある程度発汗してからドライな感触でしっかりグリップできるようになります。耐久性は、紙系の素材のためよくありません。 扱っているメーカーもあまり多くなく、TOURNAの『ドライブルー』が代表商品。2016年にWilson から発売のLUXION『エリートドライ』は、日本製ということで品質が期待できそうな商品です。これまでのものと違って耐久性も上がっているようです。 |
特に手に汗をかく方や夏場におすすめです。 |
ウエットタイプとドライタイプが主なものとなります。
さらに、どちらのタイプにも穴あきやデコボコ加工のしているものがあります。
穴あきのものは、隙間ができて表面積が広くなることで吸汗性がアップします。
デコボコタイプは、テープに芯が入ることで握った時のフィット感が増すようになりますが、グリップが太くなったように感じてしまいます。
200~300円程度の安価なものですので、気持ちのいい状態を保つように、好みのものを使って1か月くらいで交換していくようにしましょう。
・グリップテープの色について
テレビで放映される試合で、プロ選手が使っているグリップテープは、ほとんど白です。
一般プレーヤーの方は、色々なカラーや文字入りといったものまで使っていて、汚れが目立ちにくい黒も人気です。
もちろん、気分やラケットとの相性のいい色を選ぶのも良いのですが、なぜプロ選手が白を使うのか?
染料を使わない分、フィット感がいいという説が有力です。
トッププロ選手ならば、支給されて新しいものを次々に使い捨てることができるので、感触のよいものを選んでいるのかもしれませんね。
オーバーグリップテープのハサミなしの巻き方
試合会場で、急に新しいものに巻き直したいとなった時も道具なしで巻けるやり方です。
二つの巻き方をご紹介します。
1.重ね巻きの方法~元グリップの溝にそって重ねて張っていく方法で、デコボコした感じが好きな方向けです。
滑りにくくなるので、汗をかいてしまう方に向いています。
①グリップテープについている透明なフィルムをすべて剥がします。フィルムが付いている面が表(巻くときには外側)です。
②左手でラケットを持ち、右手でグリップテープを持ちます。
③グリップテープの端の細い方を元グリップの面の中で広い面に合わせて、グリップエンド側から巻き始めます。
特に、ここはゆるまないようピシっと張るようにします。
④1周巻いた後、上に向かって、前に巻いたところに6ミリ程度重ねながら、ラケットを回しながらギュっと引っ張りながら巻いていきます。
⑤上まで巻いたら、テープの端の四角くなっている方を三角に折って、いったんグリップに押し付けるようにして止めます。
⑥付属の細い黒色のテープで⑤の上から止めて完成。
2.重ねない巻き方の方法~元グリップの溝にそって張っていく方法で、ツルっとした感じになります。
デコボコした感じが好きではない方向けです。
①重ね巻きの方法と同じですが、④のところは重ねずに張っていきます。
オーバーグリップテープははがして巻きなおすことが可能ですので、どちらの巻き方が自分の手にあっているかを確認してみて、好みの巻き方のもので巻くようにしましょう。
●シワなしできれいに巻くコツ
・いつも同じところから巻き始めると同じ仕上がりになる
・右手でテープを引っ張っていって、左手でラケット自体をクルクル回していくようにする
・角度をつけすぎない
・6㎜くらいずつ等間隔に重ねていく
●左ききの方の巻き方
好みの問題ではありますが、左ききの方は右利きの方とは反対方向の時計回りに巻いていく方が多いようです。その場合、元グリップはそのままで上から張っていくと交差するようになります。
まとめ
オーバーグリップテープの巻き方や取替頻度について、どの程度気を使っていますか?
プレーをしていて、「打感が今一つ…」「ラケット面の向きがわかりづらい…」という方は、グリップテープに問題があるのかもしれません。
ラケットを選ぶ時に、打球感や重さが自分に合っているものを選ぶように、インパクトの時の打球感を手に伝えてくれるのは「グリップ」を通してのものになります。
それだけにラケット自体の性能を気にするように、リプレイスメントグリップの性能をきちんと出せるような状態にすることも、プレー向上の役に立ちます。
「あまりグリップテープを意識していなかった」という方は、この記事に書かれていることを意識しながら、ご自分にあったものはどういうものかを考えてみてはいかがでしょうか?