サーブに必要な基本のポイントを5つお伝えします!【動画有】
テニスにおいて、サーブは重要なショットの1つです。
サーブは複雑な動きが多く、なかなか安定させるのが難しいショットですよね。サーブが安定し、自信が持てるようになると、テニスがもっと楽しくなります。
そんなお悩みを解決するために、今回はサーブの基本となる5つのポイントをお伝えします。
サーブには、フラット、スピン、スライスの3種類がありますが、どの場合にも共通する基本があり大切なことばかりです。
・サーブのグリップの持ち方
・正しいフォームとトスアップの方法
・サーブ時のスタンスでコースを打ち分ける方法
・ボールにキレとパワーを生み出す方法
・プロも行う怪我をしないための、肩甲骨のストレッチ方法
などをくわしくお伝えします!
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グリップの持ち方
サーブに関して言えば、こんな悩みはありませんか?
- サーブになかなかパワーやキレが出ずに悩んでいる
- トスがなかなか安定しない
- サーブをどこの打点で打てばいいのか分からない
- そもそもサーブの正しいフォ―ㇺが分からない
- サーブの細かいポイントをいろいろ知りたい!
などなど、サーブに関するお悩みは尽きないのではないでしょうか。
まずは、ラケットのグリップの持ち方からご説明します。
良いサーブを打てるかどうかを分けるポイントとして、グリップの持ち方があります。
グリップは、ショットの質を左右する大事なポイントです。
ここでサーブの基本グリップを、しっかりと押さえておきましょう!
サーブのグリップは2種類!
サーブに適したサーブグリップは2種類あります。
- コンチネンタルグリップ
- イースタングリップ
それぞれに、特徴があるので、以下で詳しく説明していきますね。
基本はコンチネンタルがおすすめ
まずは、コンチネンタルグリップです。
コンチネンタルグリップは、画像のように、ラケットを縦にした状態で、上から包丁を握るように真上から握ります。
これがコンチネンタルグリップの持ち方です。
コンチネンタルグリップは、手の平でボールを打つ感覚に近いため、ボレーやサーブなどの繊細なコントロ―ルが必要とするプレーに適しています。
このグリップが、サーブの基本になります。
サーブが上達してくるとヘッドスピードが自然と上がってきます。
その際、コンチネンタルクリップでないと、手首を返す動きがしづらくなってしまうのです。
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パワーに自信のない人は、少し厚めのイースタングリップ
もう1つのグリップは、イースタングリップです。
パワーがあまりない方や、フラットに近い厚い辺りで打ちたい方におすすめです。
コンチネンタルに比べ、手首が動きづらくなるので力が入りやすいのです。
持ち方の説明が少し難しいので、丁寧に説明しますね。
画像も参考にしてみてください。
まずラケットを左手で持ち、右手をラケット面に当ててください。
その面に当てた手を、そのままグリップまで手を滑らせてきます。
グリップまで来たら軽く握ってください。
すると、コンチネンタルよりも少し親指の付け根が、グリップの右斜めの部分に当たっているかと思います。
これがイースタングリップの持ち方です。
プロがやっている「バックハンドイースタン」
イースタングリップでも、現在プロが使っているのは「バックハンドイースタン」です。
イースタンがコンチネンタルより外側に厚いのに対して、コンチネンタルよりも内側に向かって薄く持ちます。
このグリップを使う利点は、手首が返しやすい点にあります。
正しい体の動きをしていれば、勝手にプロネーションが効くようになります。
ミロシュ ラオニッチ選手は、このグリップを使っていますね。
画像:Instagram
バックハンドイースタンの握り
フォームのイメージと、トスアップの基本!
次は、多くの人が気になるサーブのフォームと、トスアップの基本をお話します。
フォームも大事ですが、意外と苦手とする人も多いのがトスアップです。
特にトスは、打点を直接左右するポイントになるので、押さえてほしいポイントです。
サーブフォームは両肩に1本の直線があるイメージで
こちらは、画像を参考にお話を進めていきたいと思います。
サーブのフォーㇺを意識する時は、左右の肩がポイントです。
まずは、左右の肩に一本の棒が通っていて、一本のラインで固定されているイメージが大切です。
このラインから外れて、左右の肩が上がったり下がったりしないように動かすのが、基本の動かし方です。
直線がブレないように、両肩を入れ替える
左右の肩に棒が通っているというイメージができたら、今度は左右の肩を左右入れ替えれるように動かします。
こちらも画像を参考にして頂きたいんですが、サーブは肩のラインが斜め上になるように構えます。
この時に、肩のラインが地面に平行にならないように注意してください。
肩のラインを斜めにする理由は、インパクト時の打点を高くするためです。
打点に関しては後ほど、詳しくご説明しますね。
ここでは、フォームのポイントを押さえてもらえればOKです!
トスアップは、指の腹でたまごを優しく包むように
サーブで重要な動きの1つに、トスがあります。
適切な打点でサーブを打つためにも、トスが適切な場所に上がっている必要があります。
トスは、テニスのプレーの中で、唯一自分の手でボールをコントロールできるプレーです。
トスの場所ひとつで、サーブの良し悪しが決まります。
サーブにおいてトスは、それほど大事な動作なのです。
トスをする際のポイントは、ボールを強く握りしめないこと。
なぜなら、力んでしまうと、トス時にボールがブレる原因になってしまうからです。
トスは、力を抜いて手の平で優しく包むように持ちます。
そして、腕全体でフワッと、打点としたい場所に押し上げましょう。
イメージとしては、トスをしたい先にカゴや棚があり、その場所のギリギリまで持っていくようにして、ふわっと上げる。
そんなイメージでトスをあげてみましょう。
決して「投げる」ではありません、「あげる」という感覚です。
トスアップするポイントは打点の位置
トスを上げる際は、自分がサーブでインパクトするところ(打点)に上げなくてはいけません。
ベースラインに対して横向きになり、ラインに沿って、腕を上げていきます。
打点は、斜め上。
打点の高さは、左右の肩を斜めにライン上に揃え、入れ替えるように回転させたときのラケットの頂点。
その位置が、あなたの打点です。
伸びきって打つのではなく、完全に腕が伸びきる前となるように。
そこから、ジャンプをしてインパクトするのであれば、その高さを基準に調整していきましょう。
サーブ時の体の使い方とトスアップについては、こちらの動画をどうぞ。
下の動画内では、河合幸治校長がデモンストレーションしています。
トスを安定させたい方は、こちらの記事をどうぞ
☆テニスが上手くなりたい方におすすめ↓
スタンス1つであなたのサーブは安定する
大きなポイントとして覚えていただきたいのが、サーブを打つ前の「スタンス」です。
スタンスとは、簡単に言うと足の位置や、足幅のことです。
このスタンスやつま先の向きなどで、サーブがより狙いやすく入りやすくなります。
スタンスとコースの関係を理解して、使いこなしてください。
デュースサイドからコースを狙う際のポイント
サービスを打つ時に基本となるのは、狙うコースに対して横向きを作ることです。
その時に、どこに対して横向きを作るのかを意識してスタンスを取るようにして下さい。
まずは、デュースサイドからサーブを打つ際のポイントです。(右利きの方の場合でご説明していきます。)
センターを狙う場合は、センターに対して、前足と後ろ足のつま先のラインを合わせます。
画像からもお分かり頂けるように、身体の向きは基本的に横向きです。
画面上の点線で示されたラインを基本の線とお考え下さい。
このスタンスをワイドにしたい場合は、つま先のラインをワイドに合わせます。
つま先を斜め前にすることで、身体を回転しやすくします。
アドサイドの場合も、基本的に原理は同じです。
コーナーに対して、自分の前足と左足のつま先方向を合わせることで横向きを作ります。
こちらも、画面上の点線で示されたラインを基本の線とお考え下さい。
次に、さらにスピンを掛けたい時のための方法をご紹介します。
スピンを掛けたい場合は、スタンスをさらにクローズドに
サーブにさらにスピンなどの回転を掛けたいという人は、スタンスをさらに「クローズド」にしましょう。
クローズドというのは、身体を相手に対してより閉めるようにするということです。
基本的には、身体を利き手側に捻ることで、クローズドになります。
下の画像の左側がクローズドです。
ですが、サーブの場合、上半身だけ捻るとかえってバランスをくずしてしまいます。
そのため、右利きの人の場合は、後ろ右足を後ろに引くようにしてみてください。
そうすると、自然と身体が閉まり、上半身は自然と捻られる形になります。
結果、自然とスピンがかかるようになるのです。
ただし、身体を回していって、強いボールを打ちたいという方の場合は、あまり閉じてしまうと回転しにくくなってしまいます。
先ほどの横向きのスタンスで身体を回転させるようにしていってください。
サーブのスタンスについては、こちらの動画をどうぞ。
下の動画内では、河合幸治校長がデモンストレーションしています。
こんなに楽にサーブって打てるんだ!サーブを身につけるには…>>> 少ない時間でも上達するテニスの磨き方はこちら
ボールにキレとパワーを!インパクト時のポイント
グリップOK、フォームもトスもOKと来たら、実際に打っていきましょう!
今回は、フラットサーブの場合についてです。
サーブ時のインパクトのポイントについて、以下でそれぞれご説明していきます。
サーブにキレとパワーを出すなら、肘を固定がポイント!
まずは、インパクト前のスイング時の説明から。
ラケットを振り抜き、インパクトする直前には、肘がラケットよりも先に出てくると思います。
ここが、キレとパワーを生み出すポイント!
画像も一緒に見て頂きたいのですが、この先行してきた肘を、振り抜く前に固定してください。
画像のように、インパクトをする時には、肘がラケットよりも前に出ないようにしてください。
インパクト前に、肘を固定すると、肘からラケットにかけてがムチのように加速します。
すると結果、スイングスピードが上がり、ボールに伝わるパワーも大きくなるのです。
さらに、もう一つ良い点があります。
肘を固定しラケットヘッドを返す動きをすることで、ボールの上側をラケットが通過するので、自然にボールにトップスピンがかかるようになります。
スピンでボールが下へ落下するようになるので、入りやすい安定したサーブになります。
インパクト後は「上」へ
重要なのは、インパクトだけではありません。
テニスには、インパクトした後に、フォロースルーという動きがあります。
フォロースルーのイメージとしては、上に向かって高さを出すようにラケットで上の方を「ひっかく」もしくは「ひっかける」つもりでスイングしてみてください。
弧を描くようにフォロースルーをとることで、スイングに無理な動きがなく、スピンなども掛けやすくなります。
画像も見て頂くと、分かりやすいかと思います。
前方にスイングしたラケットは、大きく弧を描き、利き手と反対の腰に持ってくる。
イメージとしては、武士が刀を収めるように腰元まで、ラケットを持ってきます。
これが、サーブの基本的なフォロースルーの形です。
肘を固定したラケットヘッドの返し方は、こちらの動画をどうぞ
河合幸治校長がデモンストレーションしています。
肩甲骨の使い方
肩ではなく、肩甲骨を使う
サーブに限らず、テニスでは体の使い方として「体の中心」を使うということが重要です。
サーブやスマッシュのような上から打つショットは、肩を回すという意識だけではなく、「肩甲骨」を使う意識ができると良いです。
肩を大きく動かす、回すという意識で動かしてしまうと、肩に大きな負担がかかり、肩を痛めてしまうことにもなりかねません。
「肩甲骨」の場所や動きを意識するためには、肩甲骨を寄せたり離したりという動きをしてみてください。
その時に、肩の関節よりも体の中心を大きく使う!ということがポイントです。
肩甲骨のストレッチをご紹介
サーブで怪我をしないためのストレッチもお伝えします。
これは、プロも実際に行うストレッチです。
簡単に誰でもできるので、ぜひ参考にして頂ければと思います!
1 顔の前に90度に曲げた腕を持ってくる
手をグーにして、力を抜いた状態で、肘を90度に曲げて顔の前に持ってきてください。
2 腕の角度をそのままに、左右に大きく広げてください。
こちらも息を止めずに、リラックスした状態で行ってください。
この時に、背中側の肩甲骨を動かす意識を持って、行ってみてください。
肩甲骨が引き寄せられているはずです。
3 上体をそのままに肘を真下にそのまま下ろす
4 そのまま背中側に肩甲骨を意識して引き寄せる
肩の高さをキープしたままで、背中側に両方の肘を、肩甲骨に引き付けるように大きく動かします。
この時に無理をすると、かえって痛めてしまう可能性があるので、注意してくださいね!
一連の流れの中では、肩甲骨をしっかりと意識した動きを心がけましょう。
最後は、1番の「顔の前に腕を戻す」まで連続して動かして1回です。
これを何回か繰り返しましょう!このストレッチを続けていくと可動域が広がっていきます。
動画でも確認できるので、参考にしてください。
グリップの持ち方と肩甲骨の使い方、ストレッチについては、こちらの河合幸治校長がデモンストレーションしている動画を参考にしてください。
まとめ
サーブは、グリップの持ち方やトスの上げ方、フォームにインパクトなどなど多くの要素が複雑に絡み合っています。
その流れを、いかにスムーズに丁寧に行えるかが、安定した良いサーブを打てるようになるかどうかのポイントです。
特に、トスやフォーム、フォロースルーなどは、人によっては癖がついてしまっていることもあります。
そのため、頭ではわかっていてもできない!ということもあるかもしれません。
ですが、そんな時でも、諦めないでください。
サーブの苦手意識を克服できれば、テニスはさらに楽しくなります。
なぜなら、自分のペースでゲームを展開できるようになってくるからです。
思い描いたプレーができるチャンスが、大きく増えてきます。
こちらの記事の5つの基本ポイントを丁寧に自分のものにしていって、サーブに自信を持てるように練習を重ねていってください。