テニスのサービスのトスを安定させるコツ【動画有】
テニスのサービスのトスを安定させるコツをご紹介します。
サービスが苦手…という人の中には、「トスアップ」に苦手意識を持ってい人も多いようです。
ボールを単純に上にあげるだけのシンプルな動きなのですが、思ったところに上がらない、高さが安定しないといった不安定なトスによって、サービス自体にリズムが作れない、サービスのフォームが安定しないといった悩みを抱えている人がいます。
トスはちょっとしたコツですぐに安定します。「トスが成功すれば、サービスは8割成功する」と言われています。
サービスは、テニスのショットの中で、唯一自分で打てるショットです。しっかり身につけたら崩れにくい技術になります。
トスのポイントをつかんで安定したサービスが打てるようになりましょう。
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この記事の目次
トスアップを大解剖
トスの上げ方に苦労している方、悩んでいる方が沢山いらっしゃいます。
サーブを安定させるためには、前提としてトスアップがちゃんとできることです。
トスアップが上手くできないと、そこから崩れていってしまいます。
まずは、「トスの流れ」として、どういうことが行われているかを細かく解説してきます。
・トスを上げるための握り方
・トスを安定的に上げる腕の上げ方
・トスを上げる前後の体の動き
トスが安定するボールの握り方
トスを上げる時に目指したいことは、「いかに同じ場所に上げ続けることができるか」です。
これができると安定したトスが上げられます。
握り方として、様々なものがあるのですが、大きく分けて、4パターンがあります。
1.指の平に乗せる
「指の平」でのボールの握り方は、ボールを「ぐっ」と握るのではなく、
中指と薬指のお腹(第1関節~第2関節の間位)に乗せて、親指で後ろから支える形を作ります。
ボールが転がせるくらいにボールを置くのがポイントです。
握るのではなく、指のお腹でふわっと軽く支えるように持ちます。
この形から上げたい位置に向かって、自分の手ができるだけ上に向いている状態を意識して上げていきます。
これがベースとなる握り方です。
お手玉のように、軽く投げ上げる練習をしてみて下さい。
詳しくは、下の動画をご覧ください。
2.薬指に乗せる(コップ持ち)
指をコップを持つような形を作って、そこにボールを入れる握り方が、「コップ持ち」です。
手の平が横向きのまま、上に上げるやり方です。
コップ持ちで上げるトスアップについて、詳しくはこちらの動画をご覧ください。
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腕の上げ方
腕の上げ方には、大きく分けて2パターンがあります。
1.斜め前で上げる
1つは、サーブが打ちたい方向に対して、斜め前にトスを上げるようにする。
これは、一番シンプルですので、よくあるパターンです。
2.股関節から前へ上げる
もう1つは、後ろに重心をかけてから、前へ重心を移動する中で、斜め前に上げていくパターンです。
腕を股関節の辺りまでグッと引っ張った状態から、斜め前へ上げていくやり方です。
こちらは、中級者以上の方にトライしてもらいたい上げ方です。
体の内側から外側に向かって上げることで、体のひねったところからスタートができるので、
ひねり戻しを使ったスイングによってボールによりパワーを与えることができまmす。
トスを上げる前後の動き
トスを上げる前後の動きは、体をひねるタイミングにより3パターンあります。
1.上げてから、ひねる
2.ひねったところから上げる
3.ひねりながら上げる(クイック気味に打ちたい方)
トスアップを上げる際の体の捻り戻しの3つのパターンをこちらの動画で解説しています。
より詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ
パターンを使って、自分のトスを作る
ここまでの、「トスの上げ方大解剖」でご紹介したそれぞれのパターンで、
「これは、自分に当てはまるパターンだ!」というものがありましたでしょうか?
まずは、自分についての認識をすることが大切です。
その認識をもとに、自分にとって安定するトスの上げ方を探っていって下さい。
そのパターンをアレンジしていく、またはこれは上手くいってないから違うパターンにする
選択した3つのパターン要素の組み合わせを変えていく…
そうした試行錯誤によって、自分がやりやすいトスを見つけることができるはずです。
トスならば、場所をそれほど選ばすにできますので、練習していって下さい。
トスアップ大解剖について、こちらの動画で河合校長が解説をしています。
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トスを上げる(基本)
トスのボールの上げ方(基本)
◆トスの基本となる重要なポイントは
「ボールを回転させないようにする」ことです。
ボールは自分の体より「前において前に上げる」ようにします。
安定したトスの握り方でボールを持ったら、上げたいトス位置へ手の平が上に向いている状態を意識しながら、まっすぐに上げるようにします。
それが途中で変わってしまうとトスが安定しなくなります。
- 自分がどこで離して、どの場所に上げるのかを確認。
- その形を保ったまま、下におろす
- また、それを上に上げてみて同じ場所になっているかを確認
トスをする時には、腕を使うというよりも、肩を支点として上げます。
指の先から肩までを一つの棒であるとイメージして、その棒を肩を支点とした回転であげるようにします。
★まっすぐ上がらない原因
肘や手首が曲がってしまっていても、上げた時にボールがまっすぐ上がりません。
よく見られるのが手が返ってしまって、後ろの方にボールが上がってしまう人です。
◆まっすぐ上げる解決方法
最初から手の平を外向きにして、高いところで離すつもりでトスを上げてみましょう。
指先でボールを持ってしまうと引っかかってしまいます。
指のお腹にボールがのっている状態をキープして、指のお腹で押し上げていくことで、ボールが回らないでトスを上げられるようになります。
★ボールが回転してしまう原因
・トスの時に、指先にボールが引っかかって、ボールが回転してしまう。
・引っかかり具合によって、ボールが色々な方向へいってしまう。
といったことで悩んでいるのならば、ボールを包んでしまったり、手の平で握ってしまっていることによると思われます。
そうした場合は、指が引っかからない場所に、ボールを置く必要があります。
◆イメージ練習
手の中のボールを卵や割れ物であるとイメージして、ボールを上にある棚やカゴにふわっと持ち上げてのせるように。
のせたい場所のできるだけ近くまでボールを持っていって、軽くのせるようにします。
これまでの「投げる」から「押し上げる」にイメージが変わってきます。
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トスの打点(位置)
自分が体を回していったとき、楽に打ててラケットからの力を一番伝えやすい場所が打点となります。
次の2つの点に注意して打点を確認しましょう。
- サービスを打つ時に、自分の体が前に向かっていって打てるようにコートの中にトスを上げる
- 体を回しながらサービスを打つので、自分の少し右前にトスを上げる
◆トス位置を確認するための練習方法
- ベースラインに立って、自分がトスを上げたい位置に、ラケットをベースラインから垂直方向にヘッドをネット側に向けて置く。
- ラケット一本分位(50~60cm位)が上げたい位置となるので、ベースラインからトスを上げて、落ちてきたボールがラケットの面にちょうど当たるようにボールを上げる練習をする。
これを繰り返してやっていくと、自分のトス位置が安定してきます。
打ちたいサービスの種類がフラットなのかスライスなのか、スピンなのかによってもトス位置が変わってきますが、
まずはこれを基本として、身につけていきましょう。
トスの上げ方を向上させる
もっと高く上げるには
トスをもっと高く上げたい方、トスの上がり方が少ない方は、
自分の脇を「ぐっ」と伸ばすようにすることで、より手が大きく使えるようになります。
もっと前でインパクトしたいなら
安定したトスの基本は、「前において前に上げる」。こちらが安定するためのポイントでした。
もっとパワーを出したければ、体を少しひねった状態で、トスをあげる手の位置を後ろ足の手前まで戻して、そこから右斜め前に向かってトスを上げることが必要になります。
体の内側から外側へ上げていきます。
それによって、体がより斜めに上がりやすくなりますし、体をひねりやすくなります。
トスの大解剖の腕の上げ方「股関節から前へ上げる」のやり方です。
より、パワーアップしたサーブを打ちたい方には、おススメです。
まとめ
サービスのトスは、試合中、ルール上では何度でもやり直せるものですが、乱れたトスでも打ってしまうこともあると思います。
テニスの練習をする時間があまり取れないけれど、サービスを良くしたい、安定させたいという人は、自分が打ちやすい場所にトスを上げることができるとサービスの入る確率が高くなります。
「押し上げてまっすぐ上げる」トスが身につくと、サービスのトス、さらにサービス自体が自信を持ってプレーできるようになってきます。
トスの練習は、場所をあまり選ばないでできるので、お昼休みやちょっとした休憩の時にやってみてください。