テニス スライスの特徴とメリットを理解してマスターしよう!【動画有】
あなたはストロークのときに、「スライス」を使っていますか?
また、スライスショットのメリットと聞いて、何を思いつくでしょうか?
実は、スライスはシーンによって、多くの使い方ができます。
守備的な場面だけでなく、攻撃的な場面でも使うことができるため、スピンショットだけでなく、スライスショットも使えることで試合展開の幅が広がります。
ゲームの状況に応じたプレーができるように、スライスにはどのような種類があるのか、それぞれの特性をきちんと理解しましょう。
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この記事の目次
スライスのメリットを理解しよう!
スライスは、回転のかけ方によって弾み方も大きく変わるため、様々な場面で臨機応変に使うことができるショットです。
どのようなメリットがあるのかを理解して身につけることで、プレーの幅が大きく広がるので、現代テニスでも必須の技術です。
プロの試合を見ていても、トップスピンのラリーの中で、低いスライスや遅いスライス、ドロップショット、スライスロブなどを織り交ぜて使っています。
photo credit: mirsasha Novak Djokovic via photopin (license)
スライスショットは、テニスボールにどのように回転をかけるか(逆回転や横回転)によって、バウンドしてからのボールの弾み方が変わってきます。
つまり、回転量を操ることで、自分が飛ばすボールの種類を変化させることができます。
回転量を多くすることで【止まる】、少なくすることで【伸びる】スライスになります。
そして、【止まる】【伸びる】にも、【跳ねない】【曲がる】などたくさんの種類がありますので、様々なシーンで使える「汎用性の高い」便利なショットです。
同じフォームから、スライスの様々な種類のショットを使い分けをすることで、守備だけでなく、攻撃的にも使うことができるため戦術の幅が広がるので、シングルス、ダブルスどちらにも「使える」ショットです。
スピンショットにくらべて、体の負担が少ないのもメリットです。
スライスショットをこれまであまり使ってこなかった、打ち方がよくわからないという方は、これからスライスをマスターしていっていただきたいと思います。
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4種類のスライス
では、どのようなシーンやプレーで、どんなタイプのスライスが活用できるのか。
大きく分けると以下の4つの種類に分けることができ、それぞれに違う特徴があります。
・ゆっくりだけど、バウンド後に伸びるスライス
・深くゆっくりとした、時間を作れるスライス
・遠くのボールに対応しやすいスライス
・低いボールに対応しやすいスライス
それぞれのスライスの種類の特徴について、これから説明をしていきます。
どのようにして打つのかについての説明は、各スライスの説明に別ページへのリンクを張っていますので、そちらをご覧ください。
ゆっくりだけど、バウンド後に伸びるスライス
こちらは、ゆっくりとしたスピードで、ボールの当たりをコントロールしやすいスライスです。
スピンショットで打った場合は、しっかり振り切って打っていかないとボールは伸びづらいのですが、スライスショットであればラケット面にボールをのせることでバウンド後にボールが滑っていくような球を打てます。
【メリット】
相手からすると、「ゆっくりくるのだけれども、最後にボールが伸びてくる!」という感覚になりますので、慌てさせることのできるショットです。
【使い方】
ストロークラリーのペースを変えたい時に活用したいスライスです。
速いショットからペースを遅くしたりとか、時間を作りたい時に有効です。
また、ネットより低い位置で相手に打たせることになるために、相手からすると、スライスで返すか、トップスピンでつなぐ返し方が多くなります。
photo credit: Marianne Bevis IMG_7011 via photopin (license)
【打ち方】
スピードをコントロールするには回転量と重心移動がポイントです。
ゆっくりにしたい場合は、フラット面でインパクトしましょう。
重心移動は、踏み込みや膝の使い方で調整するようにします。
前に移動させれば早く、重心を落とし、パワーを吸収するように打てば勢いは緩くなります。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
深くゆっくりとした、時間を作れるスライス
ゆっくり回転を多めにかけることで、滞空時間が長い、深くゆっくりとしたボールを相手に送ることができます。
【メリット】
自分の体勢が悪いときなどに時間を稼ぐことができ、その間に自分のポジションに戻りやすくなります。
もし、これをスピンショットで打った場合は、速く打ってしまうとまた速く相手からのボールが返ってきてしまいますので、自分の時間がなくなってしまいます。
【使い方】
相手に攻め込まれている時や、体勢を整えたい時などの時間を稼ぎたい時に活用します。
スライスで打つことで自分の体勢を整えることができる。それによって相手を逆に慌てさせる効果も期待できます。
photo credit: mirsasha Rome: Women’s Singles Final via photopin (license)
【打ち方】
深めに打つためには、ある程度のパワーは必要です。
ゆっくりと打ちたいので、中ロブ、もしくはロブのような軌道で打つイメージです。
ポイントは面を上向きにして、重心移動でパワーを伝えること。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
遠くのボールに対応しやすいスライス
相手の球がいいボールで遠くに飛んで来てしまい、走らされてスイング動作を作れないけれども、なんとかして返したいという態勢の苦しい時に活用します。
【メリット】
相手のボールが自分のいる場所から遠い場所へ飛んで来てしまい、守りとなった場面に使えることで守備範囲が広がります。
【使い方】
遠くのボールをどうにか返そうとする時は、自分の体の脇が開いてしまって、力が入らなくなり返球しづらくなります。
そんな時でも、ある程度威力のあるボールを打ち返すことが可能です。
photo credit: Keith Allison Andrea Petkovic via photopin (license)
【打ち方】
ボールの方へ足を伸ばし、脇を締める打ち方でスライス回転をかけて打ちます。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
リターンを成功させることができるには?>>>少ない時間でも上達するテニスの磨き方
低いボールに対応しやすいスライス
相手が低いボールのスライスを打ってきた場合は、スライスの方が対応しやすくなります。
【メリット】
スライスの場合は、ボールの下にラケットをスライス面で入れるだけで楽にボールを上げることができます。
スピンで打ち返すには、ボールを「持ち上げる」ようにして打たなければなりません。
膝を曲げて重心をしっかりと落とし、スイングスピードも上げていかなければいけません。
持ち上げるためには、かなりのパワーが必要です。
【使い方】
相手から来た低い弾道のスライスショットに対して、自分もスライスショットで返球します。
スライスは、スピンショット程の強力なショットにはならないまでも、少ない力で打ち返すことができる特徴があります。
特に、低くて短く来たボールや低く来たボレーは返しやすくなります。
photo credit: mirsasha Rome: Women’s Singles Final via photopin (license)
【打ち方】
しっかり膝を落として、下から上に弧を描くようにしてスイングします。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
『スライスのメリット』についての動画はこちらです。
下の動画内では、河合校長が解説、デモンストレーションしています。
ストロークの技術 スライスのメリット Tennis Rise テニス・レッスン動画
スライスショットの基本の打ち方を知りたい方は、こちらの記事をどうぞ
「コアスイング」を使うと効率のいいストロークが打てます!>>> 少ない時間でも上達するテニスの磨き方
まとめ
スライスは、様々な使い方をすることができます。
こちらの記事で紹介した例以外にも、サーブに対してのリターンやロブ、ドロップショットなど使える場面はほかにもあります。
プレーの幅を広げられるだけでなく、シーンに合った選択できることで、よりレベルの上がったプレーが可能です。
また、自分が打つ時はもちろん、相手がスライスショットを打って来た時など、どんなボールかわかっていないと対応しづらくなります。
今回の記事で紹介した4つの種類以外でも、色々なスライスはありますが、まずは今回紹介したスライスの特性を理解しておきましょう。
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