テニスでスマッシュを決める!自信を持つための3つのコツ【動画有】
この記事では、スマッシュの打ち方のコツやロブに対しての下がり方(フットワーク)についてお伝えします。
スマッシュは、チャンスボールとなることが多いショットですが、苦手や大嫌いという方が多くいます。
多くの方がプレーするダブルスで、スマッシュを決められずに対戦相手からロブを上げていれば安心と思われてしまうと、相手は全然プレッシャーを感じずにプレーできてしまいます。
スマッシュはシングルスでも大事ですが、ダブルスでは特に大事なショットです。
ダブルスで確実にスマッシュを決められると勝率が上がります。
ロブが来ても怖くない!スマッシュが得意!!と言えるように練習していきましょう。
これでスマッシュを決めることができる!>>> 少ない時間でも上達するテニスの磨き方
この記事の目次
スマッシュの打ち方 3つのコツ
◆横向きになる
スマッシュが打てるボールが来るとわかったら、瞬時にボールの軌道に対して体を横向きにしましょう。
下の画像は、男子ダブルスの名手、双子のブライアン兄弟の試合のシーンです。(水色ウェア)
クロスから上がってきたロブに対して、バックサイドの右利きのマイク選手が横向きとなった瞬間です。
理由①
横向きになることで体を回してスイングすることができるようになります。
それと横向きになると体の右側をボールが通るようになり、ボールの軌道が見やすくなります。
正面を向いたままでは、タメを作れず、腰を折るようにスマッシュを打つことになります。
正面を向いたまま横目でボールを追うとボールの正確な位置は捕捉できません。
理由②
テニスコートは、ふつう長辺を北から南に設営しています。
そのため、日中の屋外テニスでは南向きになると太陽光で眩しくなってボールを見失うことがあります。
横に入ることで、眩しさを和らげることができます。
◆伸び上がらない
スマッシュが苦手と思ってしまうのは、他のボールと違って上から落ちてくるからです。
上から落ちてくるものは距離感がつかみづらいものです。
相手から打たれたロブは、加速しながら落ちてきます。
サーブのトスボールも落ちてきますが、ロブは高いところから落ちてきて落下速度がサーブよりも速いので、スマッシュではボールに合わせるのが難しくなります。。
自分のスイングの中にボールを入れるといった感覚で、自分の打ちやすい打点の高さで打つようにします。
そのまま地面に足をとどめるようにして、伸び上がらないように打つようにしましょう。
スマッシュボールは、自分から迎えに行かない
プロのウォームアップの時の練習を見ると、スマッシュを楽に打っている時は伸びて打っていません。
試合などで、深いロブボールでやっと届く高さの時は下がりながらジャンプをして伸び上がって打つことがありますが、その場で打てる時は伸び上がって打つことはありません。
錦織圭選手の活躍でテレビのテニス試合の放映が増えていますので、練習時のスマッシュの様子を確認してみてください。
◆肘を曲げる
スマッシュというと、高い打点で打つものと勘違いしている方が多くいます。
自分の打ちやすい高さまでボールを落として、肘は少し曲げた状態で打ちます。
高い打点で打とうとして腕を耳の横に真っ直ぐに上げた状態で回そうとすると、肩の関節に負担が掛かって痛める原因になります。
また肘を伸ばして打つと、ボールを打ちそびれた時に肘関節に負担が掛かってテニスエルボーの原因にもなります。
目一杯手を伸ばして自分からボールを迎えにいって打とうとするとタイミングが狂いやすくて、空振りしたり、当たってもラケットの先で打ったりします。
ラケットの先で打つと飛距離が短くなってしまいやすく、相手がベースラインにいる時は返球しやすくなります。
野球のピッチャーがボールを離す瞬間は、肘は曲がっています。伸びるのは投げた後です。
スマッシュも肘が伸びるのは打った後です。
打ちやすい高さで肘を曲げて打つ
打ちやすい打点を目指してスイングするようにしましょう。
そうすれば、そこから
少々打点の高さがぶれたとしても膝の曲げ伸ばしで合わせることができて
打点の融通が利くようにもなります。
◆タイミングの合わせ方
相手の上げてきたロブは、ボールの回転によって
・スライスは滞空時間が長くなり
・トップスピンは加速して落ちてくる
ので、タイミングを取ることはテニス上達の最大のポイントとなります。
準備を早くして、球種を見極めてタイミングを取るようにしましょう。
こちらの動画を参考にしてください。
☆テニスが上手くなりたいあなたにおすすめ↓
スマッシュのグリップ
いい当たりのスマッシュを打つためには、どういう握り方でラケットを持ったらよいか?
頭上でフラットにボールを当てて力が入りやすい打ち方は、どのようにしたらよいか。
大きく分けて2つパターンがあります。
◆スイングスピードの速い方向け
一般的に、男性や力の強い方、上級者は「コンチネンタルグリップ」になります。
コンチネンタルグリップ
薄い握りにするとラケットヘッドを返しやすく、それだけヘッドスピードが上がるようになります。
◆スイングスピードの遅い方向け
力のあまりない方、女性向けには、「イースタングリップ」をおすすめします。
イースタングリップ
あまりスイングスピードの速くない方はヘッドを返しづらいですし、真っ直ぐ当てづらい(フラット面になりにくい)ので、少しイースタングリップに握ることで当たりが良くなります。
どちらのグリップで握っても、手首を柔らかくしてプロネーションを使うことでラケットを真っ直ぐに力強くボールに当てることができます。
プロネーションの説明については、こちら
イースタングリップにしてそのままスイングすればちょうどフラット面のタイミングで打つことができます。
イースタンでスイングすると、ちょうどフラットになる
こちらの動画を参考にしてください。
スマッシュのときにラケットを握っている手首は、「コック」している必要があります。「コック」について、知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
体の使い方 肩の入れ替えと肘の位置
両肩の位置を意識することで、窮屈なスイングではなく、楽に体を回してよりパワーの出るスマッシュを打てるようになります。
両肩を結んだラインを意識して練習するようにしましょう。
下の画像は、実際に肩の上に棒を載せてのデモンストレーションです。
①自分の両肩に棒を載せて、体を回す
②両肩を結んだラインのすぐ下に肘をつけてスイングする
③左肩の位置と右肩の位置を入れ替える
④肩の入れ替えに肘先がついてくるようにスイングする
両肩を結んだラインを意識して体を回す
肘の高さが一定になるようにする
肘の高さが、その時々で下がったり、高くなったりするとどうしても打点がバラバラになってしまいます。
同じ高さとなるように意識しましょう。
こちらの動画を参考にしてください。
下がり方(フットワーク)で覚えたい3つの動き
これまでは、よい状態で打てるスマッシュの基本的なフォームを説明してきました。
テニスは相手のあるスポーツで、相手は自分の打ちづらいところにロブボールを上げてきます。
深いボールを上げてくることもあります。そうなるとお手上げ!となっていませんか?
そうした時に足がついていけずに、苦しい体勢で打とうとする方をよく見かけます。
深いボールを打たれた時の下がり方のフットワークと下がりながら打つスマッシュのフットワークをご紹介します。
マスターすれば、深いボールに対してもしっかりとスマッシュで打ち込めるようになります。
◆サイドステップ
軽く下がる時に使うのがサイドステップです。
サイドステップは、反復横跳びの動作です。
ボールや相手に顔を向けながら移動することができますが、長い距離を動くには適していません。
半歩ずつ下がることができるので、細かい調整がしやすいです。
サイドステップ
◆クロスオーバーステップ
大きく早く下がりたい時に使います。
前を向きながら、足を逆側にクロスさせて移動するステップです。
(右利きの方なら、左足が右足の前を抜いていきます)
一歩ずつが大きく下がれます。
クロスオーバーステップ
クロスオーバーステップとサイドステップ
スマッシュが上手い人というのは前後の守備範囲が広く、とにかく後ろに早く下がれます。
「ロブが来た!」と思ったら、まず最初に大きな歩幅で前足を後ろへ送って横向きを作りましょう。
クロスオーバーステップを使うことで、サイドステップよりもより多く後ろへ下がることができます。
ステップによる移動距離の比較
クロスオーバーステップからのスイングは足の入れ替えで
クロスオーバーステップを使って下がってから、スイングする方法です。
右利きの場合、右足で踏んばった状態から、前方へと体を回していく時に左足を右足の後ろに抜いて、後ろ足で軽く飛ぶことで、打球方向に対して横向きだった上体の姿勢を打球方向へと回し始めることができます。
足を入れ替えてスイングする
こちらは、テニスライズの「スマッシュ」動画まとめの記事です。逆クロスへの打ち方、スマッシュとハイボレーの選択など、スマッシュ関連の動画がありますので、ご自分の悩みや知りたいことをこちらでご覧ください。
スマッシュの練習は、誰かにボールを上げてもらわないとできないと思っていませんか?
実は、「壁打ち」でも練習ができるのです!こちらの記事をご覧ください。
まとめ
スマッシュについてお伝えしましたが、上から落ちてくるボールに対処しなければいけない、後ろに下がるフットワークである、といった動作を難しく感じるかもしれません。
強いダブルスペアは、ほとんどロブを下に落としません。
上のボールに強くなると、相手はつけいるところがなくなりますし、どのボールに対しても対応できると思うとテニスが楽しくなります。
もし、苦手と感じているのならば、この記事のポイントを意識しながら練習をして、華麗なスマッシュを身につけるようにしていきましょう。
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