テニスの試合観戦ナビ!快適に過ごすための持ち物やマナー
テニスが好きでよくやっているという方であれば、自分がプレーをするというだけではなく、プロの試合を観戦していらっしゃるという方も多いと思います。
テレビ中継やスマートフォン、パソコンなどでプロの試合を見ることができる機会は増えていますが、試合会場で「生」で観戦すると、ボールの速さや音が違います。
編集された画面ではなく、自分が見たいところに注目して見ることもできます。試合会場で観戦することで、あなたのテニスのためのヒントややる気につながる何かが得られるはずです。
この記事では、観戦するときに知っておきたい便利な持ち物やマナー、こうしたら快適に過ごせるという情報をお伝えします。
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この記事の目次
どんな試合があるの?
プロの試合を見に行くとなると、海外の大会となると費用や時間の点でも大変なので、国内での試合についての観戦について、この記事ではお伝えしていきます。
海外の試合でも4大大会や上海マスターズ、ATPワールドツアーファイナルズといった大きな試合については、 H.I.S.やJTBスポーツ、日通旅行などの旅行代理店では観戦ツアーを実施しています。
どうせなら、海外の試合で有名な選手、憧れの選手を見たいという方は、そうしたツアーに参加するが手軽でよいでしょう。もちろん、自力で試合チケット、航空チケット、宿泊場所を個別に手配するのもありです。
国内で開催されるメジャーな国際大会
男子の試合ならば
10月の「楽天ジャパンオープン」
女子の試合ならば9月の「東レ パンパシフィックオープン」
それと、その前哨戦の「ジャパンウイメンズオープン」
これらは、すべて東京の有明テニスの森公園が会場となっています。
チケット代としては、座席や開催日にもよりますが(座席は、コートに近いほど高く。開催日は、スケジュールの終わりに行くほど高くなるのがふつうです。)
楽天ジャパンオープンが大人1人2,000~30,000円くらい
東レパンパシフックが大人1人2,000~20,000円くらい
そのほかにも、男女ともにツアー大会の下部に位置する大会が開催されていますので、詳しいスケジュールは
「日本テニス協会」のHPをご覧になってください。(http://www.jta-tennis.or.jp/)
それと、国別対抗戦として
男子の「デビスカップ(デ杯)」女子の「フェドカップ(フェド杯)」も開催されます。
国別対抗戦は、少し特殊でほかの試合とは違って、国を代表して戦う選手に対してそれぞれの国の応援によって、選手を盛り立てるので、鳴り物や応援の声だしOKです。
デ杯、フェド杯は、観戦するほかに、応援団の力で選手の力を奮い立たせるという使命?もあります。
通常の試合とは違ったエキサイトした雰囲気も味わって参加してみましょう。
画像 ITC靭テニスセンター
テニス日本一を競う大会
他に、国内での最高峰の大会として、男女ともの試合があるのが
年によっても前後しますが、10月の「日本テニス選手権」です。
こちらは、大人1人1,000~9,000円
男女シングルス、ダブルス、ミックスダブルスの種目があります。
こちらも、有明コロシアムが会場です。
有明コロシアム
持っていきたい物
有明コロシアム会場の大会が多いので、こちらの会場での観戦を想定して持っていきたい物を紹介します。
「暑さ&日よけ対策」グッズ
・帽子 ・扇子、団扇 ・タオル ・サングラス ・上着 ・保冷バック |
9月の大会は、気温も夏日となることも多く、夏よりも日差しが斜めに差し込んできて晴れの日の観戦は暑さと日よけ対策が必須です。
有明テニスの森は、屋外テニスコートと有明コロシアムとコートがありますが、コロシアムの一部しか屋根がありません。
日向と日陰では気温差が大きい
つばの大きな帽子やキャップがあると、日差しをさえぎることができて楽です。
観戦していて、動かずに座っていると首回りが焼けると疲れてしまいます。なので、首回りをさらにタオルやスカーフのようなもので覆えるといいですね。
日差しで肌が焼けたり、じりじりするのがイヤという人は上着があった方がいいかもしれません。
UVのフードつきパーカーなら生地がさらさらしていて、耳や首筋が守れます。レディース用なら、手の甲を日焼けからガードしてくれるタイプが嬉しいですね。
女性の方でしたら、プレーのときにつけているフェイスカバーを持っていくと日焼け対策としてはさらに安心です。
日傘は、試合をやっていないときや後ろに人がいないときはギリギリセーフかもしれませんが、ほかのお客さんの迷惑をかけないように席についたら基本的には使わないようにしましょう。
日傘は、基本的には席では使わない
反射がきつくて、目が疲れるのでサングラスもあった方が見やすいです。
無風の時は、扇子(せんす)、団扇(うちわ)があるとかなり助かります。
そして、会場内で飲み物は自動販売機などで打っていますが、長時間観戦ならば保冷バックを持っているといつでも冷たいものを飲むことができます。マイボトルの水筒を持っていくのもおススメです。
こまめに水分補給をするようにしましょう。
「雨&寒さ対策」グッズ
・上着(パーカー系) ・折り畳み傘 ・ひざ掛け、手袋、マフラー、帽子 ・使い捨てカイロ ・断熱シート |
有明は、海に近いため、意外と風が強く吹いていたりします。
そのため、日が陰ってくると急に寒さを感じるかもしれません。特に秋は、寒暖の差が大きい季節ですので一日観戦をするようならば夕方からの寒さにも備えておきましょう。
秋の早い時期で、雨の心配があるときは
持ち歩いても邪魔にならない軽い上着で防水防風仕様のポケッタブルパーカーのようなものが最適です。
秋が深まってきた時期でしたら
ポケッタブルな軽量ダウンジャケットなどがあると安心です。
雨のときでもコロシアム会場は屋根を閉めて試合を行うので、会場の外を歩くときように傘も必要です。雨が降るか降らないかわからない、日差しの対策も必要という場合でしたら、晴雨兼用タイプのものがいいですね。
さらに、寒さ対策をしっかりしないと心配ならば
「首」がつく体の場所、首、手首、足首を守るために手袋、マフラー、帽子、暖かい靴下…
意外と効果的な耳当てなどを用意しておきましょう。
さらに、ひざ掛けとなるような大きさのショールのようなものがあれば肩からかけることもできて便利です。
まだまだ心配ならば
アウトドアショップや百円均一で売っているアルミの断熱シートがあれば、軽くて持ち運びやすいですし、相当暖かくなります。
寒くなるかも程度の心配であれば
お守り代わりに使い捨てカイロがあれば安心です。
観戦グッズ
・クッションシート ・オペラグラス ・サインペン、色紙 ・ゴミ袋 ・ウェットティッシュ |
快適に観戦するために必要なものもご紹介します。
長く座っていると椅子のクッション性がないので、結構お尻が痛くなってしまいます。
こんな時には、アウトドアショップや百円均一で売っている折り畳みのクッションシート
もしくは薄手のクッションシートがあると楽です。
選手をしっかり見たい人は、オペラグラスがあるといいですね。
応援している選手からサインをもらいたいのであれば、それに備えてサインペンや色紙を用意していきましょう。試合の際の選手入場、退場のところや試合後の会見のあと、練習終了後などがサインをもらえるチャンスです。
ただし、よくコートを去る選手にサインとかもらってる光景をテレビなどで見ると思いますが、コート近くの高いお値段の座席の券を購入しているからこそ、試合終了近くを見計らって入退場の席に行くことができるのですが…
選手のそのときの気分もありますので、応じてくれたらラッキー♪という位であまり期待しないで。
安全面から、警備からの規制がされる場合もあります。
サイン色紙を用意していきましょう
大会によっては、サイン会が開催されたりもしますので、こちらの情報も大会によってはHPに掲載されていますので見逃さないようにしましょう・
そのほかに、このあとの食事や飲み物についてお話しますが、食べたあとのゴミは、会場内にゴミ箱がありますが、いったん始末しておけるごみ袋があると便利です。
また、食べるときや食べている最中に手を拭きたい、座席が汚れていたといったときにはウェットティッシュがあると安心です。
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食事、飲み物、喫煙
テニス観戦をしていると、お腹がすきます。
座席での飲食は基本的にしてもよいのですが、座席や大会によってはダメな場合もありますので、事前に大会のHPなどで確認をしておきましょう。(ロイヤルシートのようなコート間近の席は、ダメな場合があります)
画像 東京港埠頭株式会社
収容員数1万人の有明コロシアム
会場内にも、お弁当や飲み物は売っていますが、大会規模にもよってはあまりいろいろなものは売っていませんし、時間的に早く終了してしまうかもしれません。レストランもありますが、混雑していたり、値段が高いメニューのみかもしれません。
試合の合間になると、観客が一斉に移動して売り場が混雑しているということもありますので、お弁当類は事前に買って持って行った方がよいかもしれません。
大きな大会で、観客も見込めるようなときは、フードコーナーも多種類のものが売っていて充実しています。
温かなものを食べたいときには、いいですね。
有明会場内の屋外飲食コーナー
おやつがあると、口さみしいときには嬉しいものですが、選手やほかのお客さんの迷惑となるような大きな音がするのはNGです、
固いせんべいをバリバリするようなことはやめておきましょう。
国際展示場駅からテニスの森へ向かう時に、駅からすぐのところに「ローソン」がありますので、そこでお弁当やお菓子類を買うことができます。
飲み物は、自動販売機があるので会場についてでも買えますが、当然種類が少ないので好みのものが飲みたいのであれば、こちらも持って行った方がよいでしょう。
缶、ペットボトルの座席への持ち込みはOKですが、ビンの持ち込みはできません。
アルコールは、特にダメとの表示は見かけたことがありません。
大会によっては、ビール会社が出店を出したり、飲食ブースで販売しているときもあります。
秋空の下、乾燥した空気の中、ビールをごくりとしながら観戦は最高です!
画像 楽天ジャパンオープンのインスタグラムより
喫煙は、喫煙コーナーが定められているので、その場所のみOKです。
喫煙は、決められたコーナーで
試合以外の楽しみ
試合会場には、試合を見る以外にも楽しみがあります。
まずは、選手の練習風景を見られることです。
試合会場だけでなく、周囲の屋外コートで試合前の選手が練習をしているときがあります。人だかりができているコートがあれば、たぶんそこでやっている可能性があります。
画像 楽天ジャパンオープンのインスタグラムより 選手の練習を見つめる観客
楽天ジャパンオープンの場合は、「ATP SUNDAY @ RAKUTEN JAPAN OPEN」として、公開練習をあらかじめスケジュールを発表して見せるということもやっています。
そのほかに、試合会場ではイベント(サイン会やクリニック、試打会、親子テニス教室など)が開催されることがあります。こうしたイベントは事前申し込みをして、さらに抽選のものもありますので、興味があるならなるべく早く大会のHPを見ておくようにしましょう。
メーカーの出店が出ているのも、楽しみの一つです。
各メーカーがウェア、ラケット、シューズ、テニス小物などを販売しています。
新作のほかに、セール品も多数売っていますので、そこでお買い物をしている人は大勢います。
テニスウェアやグッズの出店
大きな大会では、オフィシャルストリングブースがあって、腕の立つストリンガーさんにガットを張ってもらうこともできます。有料ではありますが、大会のたびに自分のラケットを持参して一日大会を観戦しているような方もいらっしゃいます。
また大会記念グッズも人気です。
Tシャツやタオル、バックなどが販売されます。
マナー
試合最中は静かに
テニスは、集中力を要するスポーツですのでラリー中の大きな音や座席への移動などで、選手や主審がプレーの妨げとなっているからとプレーを止めているシーンをテレビなどで見たことはないでしょうか?
選手がプレー中は集中できるように、静かにするのがテニス観客のマナーです!
・ラリー中は、静かにする。サービスのポジションに入ったら、声を出すのは止める。 ・カメラのシャッター音、フラッシュ音もダメです。 |
ポイント間に話をしたり、応援の声をかけたりするのはOKです。
席を移動して、トイレや売店へ行きたいということはあると思いますが、移動するタイミングは「エンドチェンジのとき」か「セット間の2分間休憩」のときにしましょう。
ちなみに、エンドチェンジは、第1ゲーム以外の奇数ゲームのとき。3,5,7,9,11ゲーム終了時です。
会場内では、通路から座席へと行きたいお客さんが次のエンドチェンジまでの間係員に移動するのを止められて、ロープの外でコートを見つめて観戦といった姿を見られます。
応援
プレー中はNGを守れば、声を出しての応援やボードや幕などの応援はOKです。
応援で、選手を盛り立てましょう。
日本のファンは声を出すのが恥ずかしいという人が多くて、静かすぎるという声も聞かれますが、拍手の応援ならできますよね?
好きな選手がブレークポイントを握られているようなときは、熱のこもった拍手を送りましょう。
応援している選手だけでなく、相手選手にも ナイスプレーのときには、拍手でプレーをたたえるようにすることでより良いプレーを見せてもらえるかもしれません。
拍手で選手を応援しましょう
観客席には、応援している選手の名前やイラストを描いたボードや国旗を掲げている熱心なファンの姿も見られます。ほかのお客さんの邪魔にならない大きさで、盛り上げましょう。
「ため息」はNG?
選手がミスをしたときに、一斉に観客席からため息が出ることがあります。(特に、日本人選手に対して)
有名なのが伊達公子さんが2度目の現役のときに、問題となった「ため息」問題。
2013年9月24日の東レ・パンパシフィック・オープン第3日。クルム伊達対サマンサ ストーサーの試合で伊達さんが観客の反応にフラストレーションがたまり「Shut Up!」「ため息ばっかり!」と叫んだことで、その後しばらく賛否両論が巻き起こったことがあります。
ため息は、無意識で出てしまうものかもしれませんが、選手にはダメージが大きいものならば、応援しているからこそ出てしまうため息を押さえて、声援にしたいものです。
写真撮影
東レパンパシフィックオープンのHPでは
試合中の写真撮影はできますが、モータードライブやフラッシュ撮影は試合の妨げ、周りのお客さんの迷惑になりますので使用禁止となっていました。
他の大会も同様と思います。
カメラのモータードライブ、フラッシュは禁止
選手からすると、フラッシュの光は急に視界の中に光るものが出てくるのは集中を妨げます。
そもそもフラッシュは、5m位しか届かないものなので座席からフラッシュを焚いても選手には届きません。
フラッシュは、「強制オフ」にしておいて、感度を上げた設定で対応するようにしましょう。
動画撮影
東レパンパシフィックオープンのHPでは
選手の動画撮影は、試合中、練習中でも禁止との記載がありました。
テニスが魅力的なコンテンツとして有料での視聴となっていることが多いので、放映権の関係など思われます。
他の大会も同様と思います。
パソコン、携帯電話、スマートフォン、タブレットなどについて
こちらも、東レパンパシフィックオープンのHPでは
会場内では、音が発生する機器はマナーモードにするか、電源を切るようとなっていました。
他の大会も同様と思います。
まとめ
トッププロ選手の生の姿を見られる貴重な機会は、そうそうありません。
ぜひ、会場に足を運んで、自分の目、耳で選手のプレーを味わってみてください。
今回、こちらの記事で紹介した持ち物やマナーを参考にして、快適な観戦を楽しんでいただきたければと思います。