テニス中毒者のお助け★サポーターグッズ！ テニスギア対談⑥【動画有】
「テニスの学校」とテニスマニア中居さんとのテニスギア対談第６弾は、サポーターグッズとテーピングです。
寒くなる時期は気温が低くなって体温が上がりにくくなりますので、筋肉も硬くなり故障や怪我をしやすくなります。
傷んでしまった体は休ませてあげられれば良いのですが、テニス中毒者の方々は医者に止められても「やりたい！」という気持ちが優先となります。
そうした方々のために、サポーターやテーピングについて、テニス用具ご意見番の中居さんに伺いました。
中居 晃（なかいあきら）さん
大手スポーツ専門店に勤続33年
その間に発売されたラケットはほぼ全て試打し、体にいいもの、テニスが上手くなるグッズを日々探されています。テニスマニアなら押さえておきたい情報満載の「マニアック通信」を2017年まで16年続ける。
河合 幸治 (かわい こうじ)
埼玉のテニススクール「テニススタジオ川口」校長＆テニスwebレッスン「テニスライズ」代表
元全日本ランカーで、数々の公式戦に優勝してきた経験から、テニス上達のコツをわかりやすく伝えることに日々燃えています。
Youtube動画『テニスの学校』テニスギア対談⑥
この記事の目次
サポーター基礎知識
テニスを熱心にやられている方、テニスなしではいられない！テニス中毒症の方なら、これまでに体のどこかを痛めた経験をお持ちではないでしょうか？
痛めた体の悪化の防止に役立つのが、「サポーター」です。
サポーターは、主に関節部をサポートする（過大な動きを制限する）ことが目的です。
関節部をサポートしてくれるサポーター
人によって痛めるところは様々ですね。
「首」と名前のつくところ、首のものはないのですが、手首、足首や肘、肩、腰、太もも、膝、ふくらはぎ用のテニスサポーターがあります。
テニスサポーターで、一番出ているのは「肘」「膝」用です。
サポーターは痛くなった時に早めに着けると、それ以上悪くしないで済みます。
お医者さんに行くと「運動はやめなさい！」と言われてしまいます。
それが正しいのですが、大体の方はやめられない…やりたいんですね。
そういう時はサポーターを着けて、痛んだもしくは痛みそうな箇所を管理するようにします。
サポーターはサポートしてくれるのですが、逆にサポートし過ぎると筋力を低下させることになります。
ですから、痛くなかったら着用をやめてください。
何でもない時にも着けている人がいますが、筋力を落とす原因にもなります。
テニスをする時だけするのが望ましい着け方です。
2時間プレーをするならば、プレー中の2時間だけ着けるようにしてください。
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テニスの学校から ◆サポーターの種類 サポーターは、患部を保護したり、補強したりすることでトラブルの箇所の負荷を減らします。 形状の違いで主に３つに分かれます。 ①伸縮素材の「履くだけ」、「巻くだけ」といったタイプ(ほとんどが肌色、白色、黒色) ②面ファスナーで固定するタイプ(黒色が多い) ③履く＆巻くプラス面ファスナーで固定するタイプ(黒色が多い) ①のものは、日常生活のサポート用のものが多く、②、③のものがスポーツ用に多いタイプです。 <膝のサポーターの例>
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テニスで起きやすい“スポーツ障害“
◆スポーツ障害とは
スポーツ障害とは、スポーツをしている間に体の特定の部位にストレスが集中し故障をおこしたものです。
突発性、急性のスポーツ外傷は含まれません。
長い間、繰り返し行われた動作によって、骨、腱、筋肉などが疲労して起こる怪我です。
使いすぎ症候群(オーバーユース)とも言われます。
特に腕や手で、関節や筋肉の柔軟性の不足と筋力の低下に起因する障害が多くみられます。
中高年では加齢による退行変性がすべての組織に認められ、スポーツに密接に関係した運動器である骨、関節、筋肉、腱なども退行変性してしまうことがあります。
使いすぎや加齢によって起こるスポーツ障害
◆テニスで起きやすい障害
テニスではどういった障害が多いのでしょうか？
ある調査によると、足関節の捻挫、アキレス腱断裂、下腿部の打撲、膝の捻挫と足の故障が上位4位にありました。
5位が肘の捻挫、6位が腰の捻挫、7位が下腿肉離れ、8位手関節の捻挫、9位眼の打撲、10位足の捻挫となっています。
テニスの故障というと「テニス肘」が有名です。
手関節伸筋の上腕骨外側上顆付着部の炎症で、ラケットを持ったり、物を持ったりする時の肘の痛みとして現れます。
最近では、パソコンのマウスの使用によって発症する場合もあるようです。
プレースタイルによっても、痛めてしまう箇所は様々になります。
足の故障やテニス肘のほかにも、手首の痛み、腰痛など、慢性的な痛みに悩みながらプレーし続けているプレーヤーは沢山います。
プレーを続けるためには、プレー前後のストレッチや筋力を鍛えることで障害を予防することが大事ですが、それぞれの箇所に対応したサポーターがありますので、サポーターを活用することも当然な選択の一つといえるでしょう。
痛いけれど、続けたい…に、サポーター
サポーター商品紹介
テニスによるスポーツ障害に使うサポーターは、スポーツ用のものとなります。
メーカーとしては、PRINCE（プリンス）やZAMST(ザムスト)、McDavid（マクダビッド）、BAUERFEIND（バウアーファインド）などがあります。
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テニスの学校から ◆肘用サポーターテニス特有と言われるのが「テニス肘」です。 一般には肘の外側が痛む場合が多く、バックハンドテニス肘のことを指します。 バックハンドストロークを打つ時の手首を返す動作の繰り返しによって起きるとされています。 肘の内側が痛い場合もあります。これはフォアハンドテニス肘と言います。
バックハンドテニス肘 画像 ZAMST
フォアハンドテニス肘 画像 ZAMST |
テニス肘の方には、痛い個所をパッドで圧迫する構造の肘用サポーターがあります。
この商品はＷパッド構造になっていて、腕橈骨筋を外と内から局所圧迫できるようになっています。
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◆腰用サポーター
腰は、体を前に曲げる、後ろに反る、横にねじるなどの動きを生み出しています。
テニスではストロークやサーブなど腰を回転させる動きを繰り返すため、腰の張りや痛みを感じているプレーヤーが多くいます。
テニスの動きを妨げず、フィット感がよく、通気性の良いサポーターがおススメです。
腰の状態に応じてサポート力が段階的に用意されているものもありますので、できれば店頭で試してみてから購入するようにしましょう。
画像 ZAMST
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テニスの学校から ◆足首用サポーターテニスは色々なサーフェスでプレーをすることもありますし、動きとしてもストップ、ダッシュを繰り返したり、ジャンプ、スライドなどもしますので足首や関節周辺の筋肉に相当負担がかかります。 テニスで起きる外傷の半数近くは足関節ねんざ（靭帯損傷）です。 ねんざは一度なってしまうと同じ箇所が再発しやすくなります。 いわゆるねんざ癖と呼ばれるもので、靭帯が伸びてゆるんでしまい、筋肉や関節の機能が低下してしまいます。 癖とならないように適切な処置を行うようにしましょう。 足首サポーターの種類は、様々なものがあります。 ねんざの症状の度合い、使用シーンによって使い分けてお使いください。 |
★足首専用ＡＳＯサポーター
錦織圭選手が使っているのが、ＡＳＯ（エーエスオー）というメーカーの足首用サポーターです。
テレビ放映の際に、右足にサポーターをつけているのを目にされた方もいるのではないでしょうか。
錦織圭選手が使用しているＡＳＯ足首サポーター 画像 onsideworld
米国の整形外科医療製品メーカーが開発した足首サポーターで、足首に安定をもたらす装具。米国では足首サポーターシェアNO.1です。
Ankle
Stabilizing
Orthosis
頭文字を取った“ＡＳＯ”が名称となっています。
従来のサポーターのように足首のすべての動きを固定するのではなく、ねんざの原因となりやすい横の動きを制限することでケガを予防するように作られています。
縦の動きは制限されることがないので、動くべきところはしっかり動き、固めるべきところは制限するというものです。
固定方法はテーピングと同様でありながら、テーピングにくらべて簡単に脱着することができます。
また、従来のサポーターのように肉厚になっていないので、シューズのサイズをアップせずに着用できます。
そうした造りが評価され、ＮＢＡやＮＣＡＡのバスケットボール選手の多くが使用しています。
テニスの男子トップ選手でも、足首サポーターをしている選手が多く見られます。
ケガをしているからというよりも、ケガの予防、再発予防のために着用しているようです。
錦織選手は男子トップ選手の中では小さく、身長差をフットワークでカバーすることも多いことと、ジャンプするプレーも多いので必需品となっているのかもしれません
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ASO（エーエスオー）「足首サポーター（左右兼用）スタンダードモデル テニス用＆オールスポーツ用サポーター」ASO-SL 価格:7,365円 |
☆テニスが上手くなりたい方におすすめ↓
超高機能サポーター BAUERFEINDO
説明しておきたいサポーターがあります。
ドイツのメーカーBAUERFEINDO（バウアーファインド）、世界を代表する義肢装具総合メーカーです。
リオオリンピックを含めオリンピックの4大会続けて公式サプライヤーとなっています。
下の画像はアキレス腱用のサポーターで、『アキレトレイン』というBAUERFEINDOの商品です。
普通のサポーターは面ファスナーで締めますが、これは履くだけです。
ニット製品なのですが、編み方やシリコンが入っていることで痛みが脳に伝わるのを遅らせます。
痛みというのは脳で感じますが、着用することで遅らせることができる“レイトコントロール”という仕組みを持っています。
BAUERFEINDOアキレス腱用サポーター
画像 アートスポーツ
BAUERFEINDOは、“固有受容覚”を刺激し、レイトコントロール理論で痛みを和らげる画期的なサポーターです。
“固有受容覚”というのは、どこからどこまでが自分の体か、自分の体がどう動いているかがわかる感覚です。
目をつぶっていても鼻をさわれる、階段を降りる時に下を見なくても足が出るといったものです。
こうした本来人間の持っている力とか、自然治癒力のようなものもこれを着けることで高まります。
さらにこれは着けているだけで治そうという機能まであるので、他のサポーターのように筋力の低下ということは起きません。
締めたりしませんので長時間着けていても大丈夫です。
この商品にはほかにも、肩用、腰椎用、肘用、手首用、太もも用、膝用サポーターがあります。
かなり金額は高価ですが、痛ければ最終的には効果の出るものを選ぶようになるのでリピーターの方が多くなっています。
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[バウアーファインド オールスポーツ サポーターケア商品]アキロTRAIN／足首サポーター／左右別／チタン（W106-62090054） 価格:13,750円 |
BAUERFEINDOにはインソールもあります。膝や腰に不安がある方はこちらを参考にしてみてください。
テーピング
サポーターとテーピングの関係としては
| サポーター | 洗濯して何回も使えるので、経済的 |
| テーピング | 繰り返し使えないが、効果は大きい |
本格的に試合で勝つんだ！となったらテーピングです。
テーピングの方がプレーの邪魔をしないし、間違いないです。
ただロール状のテープを正しく自分で貼る知識がないと効果は得られません。
そこで、最近は説明書つきのテーピングが出ています。
ブリヂストンスポーツから販売されている『3M™ Easy Fit Tape』です。
あらかじめカットされたテープが各関節部用にあり、順番やちょっと強めにとか引っ張り方まで書いてあります。
テーピングの専門知識がなくても、誰でも簡単に一人で本格的なテーピングを行うことできます。
説明書つきのプレカットテーピング
画像 ブリヂストンスポーツ
肘、膝、手首、足首、肩、腰、ふくらはぎ、足裏用があります。
テーピングは効果がありますが使い捨てになりますので、サポーターと選択しながら上手く使ってください。
ふだんの練習はサポーター、試合の時はテーピングかテーピングとサポーターの併用でといった使い方で、障害時のテニスを乗り切るようにしてみたらいかがでしょうか。
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まとめ
テニス中毒になってしまうと、体が痛んでいてもプレーをなかなかやめようとはしません。
特に、使いすぎのオーバーユース障害で痛みが強い場合は、医者の言う通り練習を休んで回復に当たった方が早く良くなる場合が多いと思います。
休んで、ストレッチやフォームの見直しをすることがその後のプレーに役立つことになるかもしれません。
しかし、痛くてもやりたい！といった場合に使用するのがサポーターやテーピングになります。
中途半端にプレーを続けると、悪化し続けることがありますので注意しながら行うようにしましょう。
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