風に強いクイックサーブ 冬から春のテニスに!【動画有】
風が強い日におススメのクイックサーブについて説明します。
冬から春にかけてのアウトドアのテニスでは、風の強い時が多いですね。
そうした時はサービスのトスが風で流れてしまって、打ちにくいものです。
そのような時におすすめなのがトスを低くして打つ「クイックサーブ」です。
風の時だけでなく、相手のリズムを崩すのにも有効なサーブとなります。
クイックサーブで風に負けないサーブを打ちましょう。
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クイックサーブとは
「クイックサーブ」とは速度が速いサーブという意味ではなく、トスを上げてから打つまでの時間が短いサーブのことです。
クイック=動き(モーション)が早いという意味です。
普通のサービスは、トスを上げてからテイクバックをしてタメを作って打つというリズムがあります。
それに対して「クイックサーブ」はトスを上げるのとタメを作るのを同時に行い、トスが上がりきった瞬間に打つサーブです。
クイックサーブは打つまでのリズムが早い
リターン側からするとトスが上がったと思ったらすぐに打ってくるので、タイミングが取りにくく、ボールのスピードも速く感じます。
試合中に意図的にクイックサーブを使ってリズムを変えることは、戦術の一つです。
クイックサーブのメリット・デメリット
①リターナーは3拍子のリズムで待っていることが多いので、2拍子で打つことでテンポをずらすことができる
②同じスピードのサーブでも、テンポが早いので速く感じさせることができる
③風の強い日でも、トスが低いサーブなので風の影響をあまり受けずに打つことができる
強風でも、トスが低いため打ちやすい
①トスとタメを同時にやらなければならないので、上手くタイミングを合わせなければいけない。
クイックサーブのトッププロ
引退した選手では、左利きのゴラン・イワニセビッチやカルロビッチが現れるまでは最速記録保持者だったアンディー・ロディックがあげられます。
アンディー・ロディックは、クイックサーブに近いタイミングで230キロを超えるようなサーブを打っていました。
現役の選手としては、アレクサンドル・ドルゴポロフやニコラス・アルマグロがクイックサーバーといえます。
ドルゴポロフ選手のサーブは、超クイックといえるタイミングの早さです。
身長180cmと男子トップの中では低いほうですが、200キロを超えるサーブを色々なコースに打ってサービスエースをあっさり取っています。
低いトスに対して、体を弓矢のように反らせてタメを作ったテイクバックから無駄な動きのないシンプルなスイングをしています。
実際の動きを動画でご覧ください。
アレクサンドル・ドルゴポロフのサーブ
最近のトッププロのサーブは、ドルゴポロフほどでないにしても、トスに対して以前よりも早いタイミングで打っていくようになってきています。
高いトスを上げて、ラケットヘッドを下から回してかついでいく、テイクバックの大きなフォームで打つというよりも、低いトスにあわせてなるべくコンパクトなテイクバックで打つ打ち方が主流となっています。
ロディック選手や、アルマグロ選手などのスペインの選手が使い始めたテイクバックです。
構えた位置から、そのまま腕を降ろさずに体の前で上げていって、シンプルにテイクバックしていきます。
コンパクトなテイクバックによって、早いタイミングでボールをとらえやすくなります。
☆テニスが上手くなりたいあなたにおすすめ↓
クイックサーブの打ち方
◆ふつうのサーブのタイミング
上げる→タメる→ヒットする
1→2→3 の3テンポ
◆クイックサーブのタイミング
上げる・タメるを一緒にして→ヒットする
1→2 の2テンポ
1でトスを上げて、2でテンポよく打っていきます。
トスは低めでよいので、トスのテンポと構えの早さが重要になります。
少し膝を曲げたところからスタート
トスを上げたと同時に膝をグッと踏ん張って蹴りあがる
◎トスを一定の高さに上げられるかも重要なポイントです。
2つの動き(上げる、タメるといった動作)を同時に行うためにトスがずれやすいので、トスをしっかりコントロールできるようにしましょう。
トスの上げ方については、こちらを参考にしてください。
同じタイミングでトスアップをした場合の比較
左が普通のサーブ、右がクイックサーブ
クイックサーブの方が、トスが低く、ラケットの振り出しが早くなっています
クイックサーブの打ち方について、これまでの情報を動画でまとめたものです。
タイミングの取り方に気をつけて、チェックしてみてください。
終わりの方に、通常のサーブとクイックサーブを並べて比較できる画面もあります。
まとめ
強風が吹く時期のテニスで、トスが乱れサービスに困ってしまう方は多いと思います。
風の強い日は、トスを低くしたクイックサーブを取り入れてクイックモーションで打ってみましょう。
もしくは、風の流れを読んでトスを上げるようにしましょう。
高いトスを上げて大きなフォームで打つサービスをしている方でも、トスとのタイミングが合わせにくいようでしたら、クイックモーションの方が打ちやすくなるかもしれません。
練習して、試合の中でも使ってみてください。
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