テニス 上達する「素振り」の方法は「本気で!」
「素振り」といえば、テニスで一人ででもできる練習、コートがなくてもできる練習ですね。
ラケットがない時でも、テニスが頭から離れないあなたならラケットがなくとも、いつの間にか素振りのマネをしていることもあるかもしれません。
今回は、練習時間のあまり取れない社会人や週1プレイヤーが「素振り」で上手くなるための方法、意識の持ち方について「テニスの学校」校長 河合幸治のメルマガからご紹介します。
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素振りで上達するには?
ここで、私の知っている2人の一般プレイヤーの方に登場していただきます。
2人のどちらの素振りが上達につながったのかをあなたも考えてみてください。
上級クラスを目指す二人の男性がいました。WさんとTさん。同じく30代後半。同じく中上級クラス。 テニスの才能も現状のスキルもほとんど同じです。
Wさんは毎日500回、Tさんは50回素振りをしています。
どちらが先に上級クラスになったでしょうか?
先に上級クラスになったのは素振り500回のWさん? ・・・だとしたら、「いいからとりあえず素振りしろ!」で楽だったんですが。 しかし、往々にしてTさんのような50回の人の方が上達が早く、先に上級クラスになってしまいます。
それはなぜでしょうか?
考える時間です。
本当に考えてくださいね。
答えは・・・Tさんです。
50回のTさんは、1回1回考えながら素振りをしていたからです。
500回のWさんは漫然と、ただ500回振っているだけでした。
あなたも素振りをやっていればわかるかもしれませんが、1回1回しっかりとフォームをチェックして、本番を想定しながら素振りをしていると、50回でもクタクタになります。
500回なんて到底無理です。
上手くなる人、ならない人の違い
ここで、質問です。(YES・NOで答えて言って下さい。)
■あなたは、一回一回の素振り、一球一球のボールを本気で打っているでしょうか?
■一振りの素振り、スイングの先に、どんな目標を描いているでしょうか?
■毎日500回素振りをして、安心してしまっていないでしょうか?
上記質問にNo・NO・YESの方は、残念ながら上達は難しいかもしれません。 上手くなっている人と上手くならない人の練習には、大きな違いがあることを、まず理解する必要があります。
もちろん、大きな違いは練習時間です。
トーナメントプロであれば、テニスに費やす時間の8~9割が練習で、1~2割ぐらいが本番の試合でしょう。 センスや才能に恵まれたプロですらそうなんですからアマチュアにとっては本気で素振りをすることの重要性は、プロ以上ということです。
これは当たり前のことですが、週一テニスプレイヤーは圧倒的に練習の時間が少ないのです。
ここまで読んでみると、あなたは 「そんな、本気の素振りなんて、出来ない。無理だ」 と思ったかもしれませんね。
そもそも趣味でテニスをやっている方がほとんどなのですから。 テニス以外の時間にも、絶えずテニスのことを考えるなんて無理でしょう。
けれども、テニスを上達させたい、時間をかけずに効果を出したい!
というならば効果の出る素振りに時間を使いませんか?
本気の素振りは無理?
確かに、テニスプレイヤーの大半の人が、本気の素振りなんてできません。
やろうと思っても、今忙しい仕事のことが頭に浮かんできたり、家族に「もういい加減にやめたら」なんて言われながらなんですからね。 そこまで根をつめずに、テニスは楽しくやりたい。
あなたもそうではないでしょうか?
打ってることが一番楽しいから、上手く打てるかどうかはコートでの調子次第。 つまり、ほとんどの人にとって本番さながらの本気の練習は無理なのです。 それが本当にできていれば今頃、あなたはトーナメントプロです。
本番でもないのに、本番と同じ緊張感を持てる。そのこと自体が才能であり、天才の証だと思います。
では、私たちには本気の素振りができないのでしょうか?
そんなことはありません。少し考え方を変えれば、本気の素振りはできます。
アマチュアにとっての本気の素振りとは?
それはたったひ一つ。
試合を想定した本気の素振りの時間にすることです。
つまり、1~2割の練習の時間で勉強・練習したことを8~9割の本番の時間で実践してみる。 試合で得た結果、感触を見て感じて、それから改善していく、ということですね。
先ほどのWさんのように、考えずにいくら素振りしてもうまくなりません。
実際のゲームで、振りきれなかった、力んでミスした、攻撃できなかった、ダブルフォールトしてしまった。
こうした結果を知って、次こそは、と思うから上達するのです。
一回の試合でうまくいかなかったとしても、そこから問題点や改善点が10個以上得られたら それを一つひとつつぶしていく練習を普段からすればいいのです。
トーナメントプロですら100%完璧なゲームなんて絶対にありえないわけですから。 それだけで数倍、数十倍の収穫です。
問題点や改善点をノートなどに記録しておくことで、次につなげていくことができます。
上手くなる人は、自分でテニスノート(テニスログ)をつけている人も多いですね。
ノートに書きながら分析すると、今まで気づかなかったことに気づいたりしますよ。
本番で仮説と検証を繰り返す
試合で実践といっても、「そんなあ、毎月試合なんてお金も時間もないから無理だよ」ということをおっしゃる方もいるかもしれませんね。
最近は平日でかなり安く出られる大会も増えてきましたが、それも無理なら、練習でも本番と同じようなことはできます。
たとえば
「このショットは必ずダウンザラインのアレーに打つ」
「次に打つ球はショートクロスに打つ」
といった目標をミスをしないで打てるように心がける。
こんな小さな目標設定を一球一球やりながら練習をすれば、実践の場と限りなく近くなります。
一緒に練習する仲間がいれば、こういう小さな試合をタイブレークや30-30からなどプレッシャーをかけながらやるのです。 (お昼ご飯をかけてやったら、本気度も増しますね)
私たちがすべきなのは、本番(またはそれに近い状況)で仮説検証を繰り返していく事です。
ちなみに、マラソンランナーの川内選手(元埼玉県庁職員、現在はプロランナー)は、練習時間が圧倒的に少ないにも関わらず、非常に強い。 それは、毎週のように試合に出て、実践を練習にしているからだそうです。
練習の時間がないからこその苦肉の策です。でも、実は、理にかなっています。
あ、ここまで書くと、血眼になって大会に出場してしまう人がいるかもしれませんが、もちろんテニスは楽しみながらが基本ですよ。
素振りの練習方法のポイントはこちらをご覧下さい。
まとめ
素振りは、ただ回数をこなすことで満足するのではなく、どういうショットを打つのか想定して本番モードでやってみましょう。
リラックスした素振りだけでなく、試合で実践で振る感覚を想定して細かい個人練習を積み重ねることで、短時間でも効果が得られます。
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