ダブルスの陣形 アイフォーメーション(変則陣形①)【動画有】
テニスのダブルスの陣形で、アイフォーメーションの動き方、使い方を説明します。
サーバーとサーバーのパートナー、リターナーが一直線に並んだ陣形が「iフォーメーション」です。
サーブを打つ時に、ボレーヤーがしゃがんだ姿勢をする場面を試合で見たことがあると思います。
味方のボレーヤーにポーチをさせやすくして、相手のリターンにプレシャーをかけるのが目的の陣形です。
いろいろな陣形を使いこなして、ダブルスの対戦相手との駆け引きを楽しんでください。
この記事の目次
ダブルス陣形の使い方
テニスのルール上、サーブを打つ人の打つ場所というのは決まっています。
センターマークとダブルスサイドラインの間から、サーブを打つことになっています。
サーブを打つ位置などサーブの基本的な知識を知りたい方は、こちらの記事をどうぞ
前衛(サーバーのパートナー)のボレーヤ-に関してはルール上の決まりは特にありませんので、
自由に立ち位置を決めることができます。
一般的な雁行陣や、並行陣のほか、あえて後ろからスタートする2バックもあります。
ダブルスの陣形でどのようなものがあるのかを知りたい方は、こちらの記事をどうぞ
変則フォーメーションのアイフォーメーション、オーストラリアンフォーメーションは、
どちらもサーブ側が使う陣形です。
ボレーヤーの立つ位置を真ん中にしたり、サーバーと同じ側(サイド)に立ったりすることで、
相手のレシーバーの得意なところを防いだり、相手のレシーブを迷わすことができます。
オーストラリアンフォーメーション
もちろん、雁行陣の形からスタートするというのが一番オーソドックスです。
それをベースとして、変則的なアイフォーメーションやオーストラリアンフォーメーションを折り混ぜていくのがおススメです。
アイフォーメーションを使う
効果 相手の精神的な乱れを誘う
陣形としては、サーバーがセンターからサーブするときにボレーヤ-が
センター付近に屈んだ(かがんだ)形でスタートしていきます。
イメージとしては、下の図のようにサーバー、ボレーヤ-、リターナー
(サーブをリターンする人)が一直線となるようなポジションを取ります。
アイフォーメーションのポジション
ボレーヤ-がセンター付近にかがんでいることで左右どちらにも動ける状況を作ってスタートします。
リターナーは、ボレーヤ-がどちらに行くかわからない状況で相手コートにリターンを返していかな
ければならなくなりますから、相手のボレーヤ-につかまってしまうという迷いが生じてきます。
そうした意味で、相手の精神的な乱れを誘うメリットがあるフォーメーションです。
iフォーメーションで相手をかく乱
アイフォーメーションに必要なもの
1.ボレーヤ-の技術
アイフォーメーションで必要になってくるのが、ボレーヤ-の技術です。
左右どちらに相手からのボールが来ても、しっかりボレーできるという技術と反応が必要です。
2.サーバーとボレーヤ-の共通認識
あとは、ポイントが始まる前にサーバーとボレーヤーが必ず打ち合わせをする必要があります。
テレビの放送では、あまりダブルスの放送はやりませんが、ボレーヤーが屈んだ(かがんだ)状態で
手を背中に回してサーバーに見えるようにして、チョキやパーのサインを出しているところを見たことはありませんか?
例えば、「パー」を出したときは右に動くというサインだとしたら、
サーバーはそれを見て左サイドをカバーします。
必ず、サーバーとボレーヤ-はそれぞれのサイドに分かれて自分たちのコートを守る
ことがイメージとしてしっかり共有できていなければなりません。
2人のサインが間違っていたり、打ち合わせが間違っていたり、同じサイドに立ってしまうようなことが起きてしまうと…
逆のサイドががら空きになってしまいます。
そうなると、リターン側としては相手のオープンコートに配球したり、優位に試合を進めることができます。
サーバー側のサーバーとボレーヤ-はしっかり打ち合わせをして、間違えないようにしましょう。
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アイフォーメーションの戦術
サーブのコース
アイフォーメーションを使う時には、サーブを狙うコースのセオリーがあります。
『センターセオリー』
サーブをセンターに打つ方が、リターナーはあまりリターンの角度をつけにくいので、
この戦法が有利に進められます。
味方のボレーヤーは、カバーリングもしやすくなり、ポーチに出やすくもなります。
センターにサーブを入れる
ワイドにサーブを打って、スタートしても構わないのですが、ワイドにサーブを打つことで
相手のリターナーが広い範囲にリターンできてしまいます。
そうなると味方のボレーヤーはポーチをしづらく、サーバーの守りもしづらくなるデメリットも
出てくるので、その辺りを注意してサーブのコースの選択をするようにしましょう。
ボレーヤーの立ち位置
ボレーヤーは、多少リターンを打つ人のサイドに寄った方がボレーを打ちやすくなります。
クロスに打ったサーブに対してリターンの打てる範囲は想定されますが、
その打てる範囲に対してボレーヤ-は立ち位置を考えましょう。
コートのど真ん中に立つとどうなるでしょうか?
リターンする相手からするとコースを狙いやすい
リターン側が打てる範囲の中心をたどったところにボレーヤ-が立つと、
左右均等に守ることができます.
ですが、上の図をみていただくとコートの中心に立ってしまうと、
若干左側に立ってしまっているとお分かりいただけると思います。
リターン側からすると、コートの中心に相手が立っている時であれば、
サーブをストレート側に返球したらボレーヤ-に取られにくい♪という
リターン側を少し楽にさせてしまうポジションになってしまいます。
ほんの少しのポジションの違いですが、このポジションが取れているかいないかで、
相手のリターンにプレッシャーをかけにいけるかどうかが変わってきます。
正しい立ち位置をボレーヤ-が取れるようにしておいてください。
正しいポジション
アイフォーメーションで相手のリターンがストレートに返している動画がありました。参考にしてみてください。
I formation with no touch from SP
アイフォーメーションを使うなら ●サーバーとボレーヤーは打ち合わせをする ●サーブのコースはセンター ●ボレーヤーは、リターナー側に少し寄った位置に立つ |
アイフォーメーションの弱点
アイフォーメーションで弱点となるのは…
相手からロブを上げられたときです。
相手のリターナーに上手くロブを上げられたら、ボレーヤーはプレッシャーを与えることができません。
たとえば、サーブ前の打ち合わせで
サーバーは左に、ボレーヤーは右にと決めていたとします。
味方からサーブが打たれて、ボールがボレーヤーの脇を通過したら、ボレーヤーは右へ動く準備を始めます。
→その動き出しを見て、サーブを打ったプレイヤーはボレーヤーと反対側へ動きます。
→すると、ボレーヤーが元々いた場所の後ろに空いたスペースができてしまいます。
そこへロブを上げられてしまうと
ボレーヤーは取れません。
ベースライン辺りにいるサーブを打ったプレイヤーも逆側に走っていますので、ロブの対処をするのが難しくなります。
→ロブを上げた側は、そこでポイントが取れるかもしれませんし、
相手からはチャンスボールが返ってくるかもしれません。
少なくとも相手のボレーヤーの攻撃をかわして、そこからラリー戦に持ち込むことができます。
アイフォーメーションをやる場合は、相手から空いたスペースに打たれるリスクをわかった上でプレーするようにしましょう。
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まとめ
テニスのダブルスのゲームでサーブ側は、サービスゲームは絶対にキープする必要があります。
ポイントを取っていってキープするためには、あらゆる手段を講じます。
ポイントを取るため、もしくは相手のミスを誘うために、サーバー側は何をしたらよいか…
いろいろな方法があるとは思いますので、サーバーだけでなく、ボレーヤーと一緒にペアとして何ができるかを考えてみて下さい。
この記事で紹介したアイフォーメーションも使いこなせると、戦術の幅が広がりますよ。
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