テニスはしたいが手首が痛い! 使ってみましょう「テニス手首用サポーター」
テニスで腱鞘炎(けんしょうえん)やTFCC損傷(ティーエフシーシーそんしょう)になってしまい、治癒後や、少し痛みがあってもテニスをしたい方に向けての情報です。
最近、テニスで手首を痛める方が増えてきています。トッププロ選手でも手首を痛めることが多く見受けられます。
故障した選手としてまず思い浮かぶのは「錦織圭」選手ではないでしょうか?
彼は、サービスで右手首を痛めたようです。
また、「フアン・マルティン・デル・ポトロ(Juan Martín del Potro)」選手も手首を痛めて一時期大きくランキングを下げました。彼は2010年に右首を、2014年2015年の2度左手首を手術しています。
これは近年、ラリースピードが格段に速くなっていることによってインパクトの衝撃が大きくなったことが考えられます。
手首を痛めたときに、固定した方が良いのか、動かした方が良いのかは、その意見が分かれているようですが、「テニスの学校」としては、まずはお医者さんの診断を守り、炎症が収まったら、少し痛くても適度に動かすことをおススメします。
手首の痛み、その原因は主に2種類あります。
その主な2種類の原因を解説します。
そして、痛みの出る場所や痛みの度合いに合わせたサポーターを紹介していきます。
痛みが出る角度の手前で手首がサポートされるように適度な固定にしましょう。
この記事の目次
手首の痛みについて
手首の痛みには「腱鞘炎」によるものと「TFCC損傷」によるものが多数をしめます。
その他には少数ですが骨折があります。
テニスにおいて手首を痛める原因は、主に手首の使い過ぎによって引き起こされます。
スピードボールを打ちたいからといって、リストを使い過ぎないようにしましょう。
また、転んで手を突いてしまい手首を痛める場合もあります。
腱鞘炎(けんしょうえん)
手首には手首を色々な方向に動かしたり、指を動かしたりする腱(けん)がたくさんあります。
その腱は鞘(さや)に包まれています。
手首の使い過ぎによって上腕の筋肉が硬くなり、腱を引っ張り続けることによって腱がむくんで太くなり、この腱と鞘(さや)がこすれて炎症を起こすことが、手首の腱鞘炎になる主な原因とされています。
日ごろからマッサージをして上腕の筋肉をほぐすと、腱のむくみがおさまり腱鞘炎の予防になります。
上腕の筋肉に負荷がかかってなりますので、テニスエルボーも同時になる人が多くいらっしゃいます。
テニス肘(エルボー)については、こちらの記事をどうぞ
TFCC損傷(ティーエフシーシーそんしょう)
画像:もりかわ鍼灸治療
TFCC損傷は英語では「Triangular Fibrocartilage Complex injuries」と表記します。
日本語では「三角線維軟骨複合体損傷」と言います。
小指側の付け根にある軟骨と腱の複合体で、ここを損傷することをいいます。
テニスでは、ストロークやサービスでの手首の使い過ぎ(オーバーユース)や転んで手を突いてしまったときに痛めます。
小指側の付け根が痛い場合はTFCC損傷を疑ってください。
そして「整形外科」で診療を受けましょう。軟骨と腱なのでレントゲンでは映りません。「MRI」で診断する必要があります。
小指側付け根の痛みも、手の平側が痛む場合と甲側が痛む場合があります。
手の平側は、フォアハンド側のショット、手の甲側は、バックハンドのショットに原因があると言われています。
☆テニスが上手くなりたい方におすすめ↓
テニス用手首サポーターの種類
テニス用手首サポーターの種類は「親指にかけるタイプ」と「かけないタイプ」にわかれます。
さらに固定力の差によって「ミドルサポート」と「ソフトサポート」にわかれます。
手首は、脈が取れるのでもわかるように、動脈が皮膚のすぐ下を通っています。
圧迫しすぎると血行障害になりますので、サポーターの締め過ぎに注意して、取扱説明書を良く読んで装着しましょう。
親指にかけるタイプ
手首の固定もできますが、特に親指を動かすと痛い人に向いています。
また親指のかけ方によって掌屈(手の平)側と背屈(手の甲)側の制限にも対応する製品もあります。
痛みの出るところが限られている場合に向いていると思います。
関節の動きについては、こちらの記事をどうぞ
画像:マクダビッド
MCDAVID(マクダビッド)M455リストサポートDS(ミドルサポート)
【メール便OK】McDavid(マクダビッド) M455 リストサポート DS スポーツ手首サポーター リストバンド 価格:1,683円 |
正しい装着方法の動画(マクダビッド)
- DS(デュアルストラップ)設計により、調節機能がアップ
- 薄型素材(1.5mm厚クロロプレンゴム)を採用し、フィット性アップ
- 通気性を確保し、装着時の快適性アップ
- 仮止め機能により、片手でカンタン装着
- 親指の付け根の形状にフィットするため、バット・ラケット・ゴルフクラブなど違和感なく使用可能
ZAMST(ザムスト)リストラップ(ソフトサポート)
価格:1,641円 |
掌屈側と背屈側の両側の制限にも対応
正しい装着方法の動画(ザムスト)
- 動きにフィットしやすい伸縮性生地の上に、適度な圧迫を与える「コンプレッションライン」を配置する2重構造を採用しています。
- 指かけループに親指をかけ、巻きつけてとめるだけなので着脱が簡単です。
- 本体内側に取りつけられたすべりどめテープにより、プレー中のズレを抑え、的確な圧迫を維持します。
- 硬質の素材を使用していないので、様々な種目のスポーツで使用できます。
YONEX(ヨネックス)MPS-60RI
「手首サポーター」ヨネックス(YONEX) MUSCLE POWER マッスルパワー サポーター MPS-60RI-007 ブラック(22y2m)[次回使えるクーポンプレゼント] 価格:2,552円 |
- 伸筋支帯(しんきんしたい)の過度の伸縮を抑えます。
2本のベルトがあり、手首の付け根の上側の細いベルトと下側の太いベルトがありますので、締め付け具合をそれぞれで調節できます。
左右ありますので、ご注意ください。
親指にかけないタイプ
手首の全方向の可動範囲を狭めてくれます。
手をついて痛めた場合などは全方向をカバーしてくれるので、このタイプが良いと思います。
画像:ザムスト
ZAMST(ザムスト)リストバンド (ミドルサポート)
価格:1,641円 |
正しい装着方法の動画(ザムスト)
- 手首をしっかり固定したい場合に最適。ツインストラップ構造で、圧迫力の調節ができます。硬質素材を用いていないため、様々なスポーツに使用できます。
- 二股に分かれたツインストラップ構造なので、圧迫力の調節やストラップをとめる位置の調節が簡単にできます。
- サポーターを筒状にして手を通し、面ファスナーでとめるだけなので、着脱が簡単です。
- 本体内側に取りつけられたすべりどめテープにより、プレー中のズレを抑え、手首の固定を維持します。
- 硬質の素材を使用していないので、様々な種目のスポーツで使用できます。
MCDAVID(マクダビッド)M4511ストラップ リストサポート(ミドルサポート)
【メール便OK】McDavid(マクダビッド) M4511 ストラップ リストサポート 左右兼用 リストバンド 手首サポーター 価格:2,200円 |
- 伸縮ストラップによりサポートを自在に調節可。
- 圧迫サポートにより手首を安定させ、バッティング時の衝撃を低減。守備でも使用可。
- 慢性的な手首トラブルに。
- 親指に掛けないスリーブタイプのため、違和感が少なく手首を広範囲にサポート。
- 伸縮性・クッション性・保温性に優れた厚さ2mmの通気性クロロプレンゴムを採用。
- 吸汗速乾性に優れたファブリックを採用。
- 左右兼用
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プリンス(Prince) ハイパフォーマンスリスト 手首用サポーター SU702(19y3m)[次回使えるクーポンプレゼント] 価格:2,750円 |
医療用品メーカーで、サポーターのトップメーカーであるダイヤ工業とprinceのコラボレーション。「痛みを軽減しながらも運動時のパフォーマンスを重視」するコンセプトで共同企画開発された「プレーする人のためのサポーター」です。
★こんな方におすすめ★
- 手首を保護しながらも、適度に可動させたい
- 手首のオーバーワークを抑制し、故障の再発を防止したい
- 軽量・通気性を重視したい
- グリップに干渉しない手首サポーターが欲しい
番外編(高級品)
BAUERFEIND(バウワーファインド)マニュTrain
価格:14,300円 |
親指側、小指側両方のシリコーンパッドが圧力を均等化し、手首周辺部を安定させることができます。
付属のステーとベルトで固定度合いを調整することが可能です。
主な適応
- 骨膜炎
- 変形性手関節症
- オーバーユースによる痛み
- 手関節の不安定感
まとめ
手首を痛めた場合はお医者さんに行きましょう。
痛みの原因はさまざまですので、自己流で対処するのは止めましょう。
手首の痛みの緩和にはマッサージやストレッチが有効と言われています。
マッサージやストレッチの方法は、自己流にせずに、お医者さんに相談しましょう。
サポーターはテニスをするときにだけ装着し、テニスが終わったら外しましょう。
手首をずっと固定したままにしていると、いつまでも痛みが取れなくなるようです。