硬式テニス用ソックス(靴下) あまり知られていない?機能や選び方(2023版)
どうしても脇役になってしまいがちな「テニス用ソックス」。
テニスでシューズにはこだわっていても、ソックスは何気なく選んでしまいがちな方は多いのではないでしょうか?
しかも、テニス用ソックスのお値段はピンからキリ。
では、テニス用ソックスに必要な機能とは何でしょう?
価格が違うのはどうしてなのか、どのような機能が付加価値として付いていのか等を調べてみました。
これを機会に足元を見直してみてはいかがでしょうか?
この記事の目次
テニス用ソックスに必要な機能
テニス用ソックスを選ぶ前に大切なことが2点あります。
まずは、テニスシューズが正しく選べているかです。
自分に合っていないシューズでは、いくら良いテニス用ソックスを選んでも宝の持ち腐れになってしまいます。
正しいテニスシューズの選び方はこちらから。
そして、そのテニスシューズが正しく履けているかどうかも大切です。
せっかく自分に合ったテニスシューズでも、正しく履けていないとテニスシューズの性能が上手く発揮できなかったり、怪我の原因にもなってしまいます。
正しいテニスシューズの履き方はこちらから。
では、テニスをする上でのソックスに必要な機能を並べて見ましょう。
足の保護
テニスシューズを素足で履いてテニスをする人は、見たことがありませんよね。
もしも素足のままテニスシューズを履いてテニスをしたら、あっという間にマメができてしまうことでしょう。
記憶残っている事としては、2018年全豪オープン男子シングルス準決勝でロジャー フェデラー選手と対戦したチョン ヒョン選手が途中棄権しましたが、原因は足にできたマメのせいでした。
チョン ヒョン選手についてはこちらから
足にマメができてしまっては、テニスどころではなくなります。
プロは厚めのソックスを履く人が多いようですが、それだけ足にかかる負担が大きいので、厚めのソックスを選んでいるのだと思います。
テニス用ソックスは、足の皮膚を保護する役目を担っているわけです。
テニス用ソックスは負担が大きい「かかと」や「前足部」のところの生地が厚く丈夫にできています。
また土踏まずのところを圧迫して、足の裏の筋肉である足底筋を持ち上げるような機能があるものもあります。
しかし保護はしても、足の指が自由に動かなくては足の機能が十分に働けません。
良く「足の指で地面をつかめ」などといわれたりしますが、そんな機能を持たせる意味で、足の指の所が5本に分かれていたり、足袋のように親指が分かれているようなソックスも存在します。
グリップ力
テニス用ソックスはテニスシューズと足とのグリップ力を上げる役目をしています。
テニスシューズの中で足が滑ってしまっては満足に走れませんし、テニスはボールを打つ際に地面から力をもらわなければなりませんが、それが上手く得られなくなってしまいます。
なのでテニス用ソックスは足の裏に滑り止め加工がされているものもあるくらいです。
吸汗性
足は思いのほか汗をかきます。
そうすると汗で足が滑りますし、足の皮膚がふやけてマメができる原因にもなります。
しっかりと汗を吸い取って、足がふやけることを防ぎます。
中にはキシリトールを繊維に組み込んで涼しくさせる機能を持たせたり、汗で雑菌が増えないように抗菌作用があるものもあります。
密着度アップ
テニスシューズは足型を取って、完全オーダーメイドをすれば可能かもしれませんが、足に完全にフィットするようにはできていません。
そこでシューズと足との隙間を埋める役目をするのがテニス用ソックスの大事な役目です。
個人差がありますので、隙間が気にならない方は薄めの生地のものを選び、隙間が気になる方は厚めの生地のものを選ぶと良いでしょう。
人間の足の形は左右で違います。
そのため、テニス用ソックスには左右非対称に作られている物があります。
密着度にこだわるのであれば価格は高めですが、左右非対称モデルが良いと思います。
シューズとの密着度が高まりますよ。
付加価値
テニス用ソックスは、左右非対称の専用縫製であったり、部分的に厚くして強度を増したり、土踏まずのアーチを持ち上げる機能があったり、防菌消臭効果を持たせてあったり、通気を考えてあったり、5本指になっていたりと、ただのソックスとは一線を画しています。
値段の違いには理由があったのですね。
テニス用ソックスの選び方
機能性で選ぶ
テニス用ソックスは丈夫でなければなりません。
特に踵や指先の部分が負荷が大きく破れやすいです。
他の部分が薄くてもこの部分が厚くしっかりとできているソックスを選びましょう。
そしてグリップ力も大切です。
靴の中で足がズレてしまうと、素早いスタートが切れません。
そんな方には、インナーソールとソックスがズレないように加工してあるモデルもありますよ。
ソックスにこだわるのであれば左右非対称モデルから選びましょう。
足の形は、左右非対称です。
なのに、左足も右足も同じソックスでは生地の伸び具合が違ってしまいます。
足にフィットさせるには、左右非対称のソックスを選ぶと良いでしょう。
テニス用ソックスには、テニスに必要な足裏のサポートをしたり、ふくらはぎを圧迫して血流を促進させたりする機能を持たせたモデルもあります。
長時間テニスをする場合やシングルスをされる場合にはこのようなモデルを選んでみてはいかがでしょうか?
足首用サポーターを使用されている方は、サポーターより丈の長いソックスを選んでください。
丈の短いソックスは格好良いですが、汗でサポーターがズレたり、肌と直接触れている部分が傷んだりする場合があります。
ファッション性で選ぶ
ソックスを選ぶとき、コーディネイトは大切です。
ウエアと合わせたり、シューズと合わせたりしたいですね。
ウエアと同じメーカーにしたり、シューズメーカーと同じにしたりするとロゴが同じになって良いでしょう。
「テニスの学校」おススメのソックスたち
アシックス(asics)
世界に誇る日本のテニスシューズといえば、アシックスです!
最近、テニスのアパレルにも力を入れてきています。
その靴屋さんが作ったソックス、テニス用ソックス「COURT FF クルーソックス」はいかがでしょう?
画像:asics
左右非対称設計で、テニス独特の前後左右の動きをサポートするために、生地の厚さが変えられていたり、サポートが強化されています。
ユニセックスですので、カラーも3色ありますので、ご自身の好みやサイズに合わせてご購入ください。
ヨネックス(YONEX)
テニス用ソックスで左右専用の物を最初に出したように記憶しています。
それは「3Dエルゴ」といって、ヨネックスの特許技術で、親指側を長く小指を側を短く編むことで左右の足にフィットして、自然な履きごこちで力強いスイングを実現するものです。
男性用はこちら[メンズアンクルソックス]
画像:YONEX
踵が直角でフィット感を高めていて、抗菌防臭で嫌な臭いを防ぎます。
つま先とかかとがパイル生地で厚みをましてあります。
女性用はこちら[ウィメンズスニーカーインソックス]
砂が入りずらい構造になっています。
画像:YONEX
ミズノ(MIZUNO)
最近テニスに力を入れているMIZUNO。
テニスシューズもなかなか良いですが、ソックスにも抜かりはありません!
その中からおススメなのは、「ショートソックス[ユニセックス]62JX2002」です。
立体設計の3D-LRとL字型ヒールで、柔らかな履き心地のパイル仕様。
抗菌防臭も嬉しい定番ソックスです。
画像:MIZUNO
アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)
アスリートっぽいデザインのアパレルを展開するアンダーアーマー、ウエアをアンダーアーマーにするならソックスもそろえたいですよね。
ランニング用ですがテニス用にもばっちり![UAアーマードライ クッション ノーショー タブ ソックス(ランニング/UNISEX)]
画像:UNDER ARMOUR
ユニセックスでサイズは3種類、ご自分に合ったサイズをお選びください。
ダンロップ(DUNLOP)
ラケット、シューズ、ボール、アパレルとテニスを総合的に展開するダンロップ。
そんなダンロップがお届けするのがこちらのソックスです。
男性用はこちら[メンズソックス(厚手レギュラー)TPO-6050]
画像:DUNLOP
女性用はこちら[レディスソックス(厚手ショート)TPO-6053W]
画像:DUNLOP
どちらも日本製、日本が世界に誇る縫製技術で作られています。
ナイキ(NIKE)
ナイキのアパレルやシューズを使用するプロ選手は、ナダル選手、カレン・ハチャノフ選手、エリナ・スビトリナ選手、大坂なおみ選手と枚挙にいとまがありません。
ナイキのシューズやウエアを使用するのであれば、やはりソックスもナイキにしたいところです。
男性にはこちら[ナイキ レーシングアンクル ソックス]
画像:NIKE
ランニング用ですがテニステニスでも快適に使用できます。
女性にはこちら[ナクッションド ノーショウ ランニングソックス]
画像:NIKE
こちらもランニング用ですがテニスでも快適に使用できます。
バボラ(Babolat)
実はソックスにもロゴの大きさの大会規定が適用されるのですが、皆さんはご存知だったでしょうか?
このソックスは、ITF(国際テニス連盟) JTA(日本テニス協会) 服装規定適応商品になっています。
公式大会に出られる方は是非とも持っておきたいアイテムですね。
ウエアのロゴは大丈夫でもソックスのロゴで失格にならないように気を付けましょう。
男性用はこちら[CLUB REGULAR SOCKS]
画像:Babolat
女性用はこちら[CLUB SHORT SOCKS]
画像:Babolat
フィラ(FILA)
フィラといえば往年の名選手、ビョルン・ボルグ選手が着用していたことで有名になりました。
イタリア発祥ということで、お洒落なイメージがありますよね。
吉本芸人の「バモス!わたなべ」さんが、ボルグ選手が着用していた当時のウエアでテレビに登場して話題にもなっています。
男性用はこちら[メンズ ソックス]
画像:FILA
女性用はこちら[レディース ソックス]
画像:FILA
プリンス(Prince)
プリンスといえば、デカラケから始まり、O3ラケットなど、斬新なアイデアを考え出すのが得意なメーカーです。
そんなプリンスの最高峰のソックスをご紹介。
特徴は左右非対称、抗菌防臭、 直角ヒール、足ブレ抑制。
特に足ブレ抑制は
“足首回外を抑制サポートしてくれる高機能ソックス
回外抑制機能(特許第5961913号)
履くことにより、足外側小指後方辺りの知覚神経に刺激を与え、回外抑制の意識を高め、プレー中の怪我で多い捻挫を予防してくれる効果が期待できる。また、骨や関節のアライメントを調整してくれる能力も期待できるプロテクトソックス。”
と特許を獲得しています。
男性用はこちら[PS279 メンズ 極厚レッグホールドアンクル]
画像:Prince
女性用はこちら[PS360 レディース 極厚レッグホールドアンクル]
画像:Prince
ルコックスポルティフ(Le Coq Sportif)
Le Coqは、フランス語で雄鶏のことを指します。
ではなぜ雄鶏なのかというと鶏はフランスの国鳥だからなのです。
さすが、フランスのブランドですね。
因みに日本の国鳥は「雉子(きじ)」です。
男性用はこちら[【テニス】テニスショートソックス]
女性用はこちら[【Barbie(TM)×le coq sportif】バービー テニスショートソックス]
5本指や足袋形のソックスたち
プリンス(Prince)
[PS290 メンズ 5本指ソックス]
画像:Prince
[PS370 レディース 5本指ソックス]
画像:Prince
ヨネックス(YONEX)
[メンズハーフソックス. 19180]
画像:YONEX
[ウィメンズハーフソックス. 29180]
画像:YONEX
ランテージ(Runtage)
ランテージはRun(走る)とBandage(バンテージ)をミックスした造語だそうです。
ソックスにサポート機能を搭載したものが数多くあります。
イイダ靴下株式会社の佐賀工場で生産されています。
[アスリートサポートソックス 足袋タイプ ミドル丈 男女兼用]
画像:Runtege
番外編
ザムスト(ZAMST)
サポーターメーカーが作るソックスです。
テニス専用というわけではありませんが、足をサポートしてくれる機能が各所に散りばめられたソックスです。
[ザムスト AS-1 (ソックス)]
画像:ZAMST
バウワーファインド(BAUERFEND)
サポーターメーカーが作る高額ソックス。
何とメーカー希望小売価格が税込 8,580円
それでもトップアスリートに選ばれるのには理由があるのです。
[SPORTS COMPRESSION SOCKS BALL&RACKET]
画像:BAUERFEND
“足関節に∞字状のテーピング部を設け、足関節を安定させるとともに、足底筋膜を支え、アーチサポートを行います。
つま先から膝下までコンプレッションがかけられており、静脈の血流を促進させることで疲労物質を排出できます。”
特にこの静脈の血流促進により、足がつるのを防ぎます。
ソックスとしては、足がつりやすい人には是非とも使っていただきたいソックスです。
この効果を発揮させるためには、足に合わせるフィッティングが必要ですので、1度は販売店に足を運ぶ必要があります。
まとめ
テニスで体と用具とがじかに接しているのは「手」と「グリップ」、そして「足」と「ソックス」なのです。
そして「ソックス」が「シューズ」と接しています。
このように記してみると、ソックスの大切さがわかっていただけると思います。
さほど金額をかけなくても、テニスのパフォーマンスが向上するのであればお得だと思います。
これを機会に「ソックス」を見直してみてはいかがでしょうか?