事前準備で大会に勝つ!!~情報を収集し、戦略を立てる
大会に出て試合に勝つために不可欠な事前の情報収集、戦略の立案についてご説明します。
あなたは、「試合でそろそろ結果を残していきたい!」と思っていませんか?
小さな大会や草トーナメントで腕試しをして、いよいよ市民大会などの公式戦に出場していこうとしている方。
今すでに大会に出場していてまだ結果を出し切れていない方。
大会に出場してある程度勝つことはできても、もう1ステップ上の結果を出したい方。
実力がついてきたと思っているのに、大会の雰囲気に吞まれいつものプレーができなかった、初戦が苦手でペースがつかめないまま終わってしまった、という経験はありませんか?
そういった後悔をせずに済むように、事前準備としてどのような情報収集をし、行動しておけばよいのか?を今回の記事ではお伝えします。
大会の情報を収集
あなたが目標にしている大会は、何でしょうか?
その大会に向けて、どれだけの時間を使って練習をして、どこまで自分のプレーを上げていくのか、計画を立てることが大切です。
それと同時に、情報の収集も怠ってはいけません。
大会情報をできるだけ収集して準備をすることが勝利へのステップとなります。
では、その大会のどのような情報を集めればよいのでしょうか?
まずは、エントリーする前に大会要項に書かれている項目をできるだけしっかりと読んでください。
大会要項をしっかり確認する
要項からチェックするべき主な項目について、説明していきます。
◆試合方式
大会において、試合方式はそれぞれ異なります。
例えば、ノーアドバンテージ方式、6ゲーム先取、8ゲーム、4ゲーム、ラウンドロビン、セットオールタイブレーク、スーパータイブレーク等々…
ゲーム形式を把握しないとゲームプランを立てる準備ができません。
ウォームアップがあるのかないのか、ウォームアップの時間は何分あるのか、サーブ4本だけなのかによっても、試合に入る体の準備が変わってきます。
要項で、試合方式をしっかり確認しておきましょう。
大会によっては、予選と本戦とで試合方式が異なる場合もあります。
例えば、予選では、1セットマッチ、本戦では3セットマッチなど。
勝ち上がる目標までの、体力配分も考えに入れておきましょう。
試合方式を確認する
◆使用球
さらに重要なのは、大会で使うボールです。
ボールによって、飛び方や弾み方が大きく異なります。
日本の大会ではダンロップフォートが使用されることが多いのですが、大会によってメーカーもボールの種類も変わってきます。
使用されることの多いダンロップフォート
画像 ダンロップスポーツ
使用球についても、要項から確認しましょう。
使用するボールの種類と、試合のたびに新しいボールとなるのか、前の試合で使ったボールを使うのかなどです。
【大会使用球】
普段練習しているボールとは違うボールだったので、当日になって全くボールに合わなかったなんてことはよく聞かれるパターンです。
試合が近づいてきたら、練習でゲームをする場合にはその大会の使用球を使って練習するクセをつけてください。
大会使用とかけ離れたボールで練習すると、実際の試合の際に感覚にずれが生じてしまいます。
大会と同じボールで、ちゃんとニューボールを開けて練習することが大切です。
試合が近い時の練習は、ニュー缶の大会球で
【気温による変化】
暑い時期、寒い時期でボールの飛び方が変わります。
暑いと飛びがよくなり、寒いと飛ばなくなります。
暑いと飛びがよく、寒いと飛びが悪くなる
「今日は、調子悪くて飛ばないな~」「今日は、調子がよすぎて飛び過ぎる!」と思っているのは…
それは、ボールのせいかもしれません。
ニューボールは、よく飛びますがスピンもよくかかります。振り切っていった方がよくコートに入ります。
逆に当てただけの打ち方では、飛び過ぎます。
そういったことも、ニューボールを使って確認しておきましょう。
一度使ったセットボールと言われるボールは、擦れてきて、飛びも悪くなりますし回転もかからなくなります。
セットボールで試合予定ならば、そうした特性にどの位からなるのかを感覚の中で意識して知っておくようにしてみてください。
◆試合会場のサーフェス
試合会場のサーフェスは、オムニコート(砂入り人工芝)が多いですがハードやクレーの場合もあります。
もし、大会会場がオムニコートで、あなたが日頃練習をしているのがオムニであるとしても安心は禁物です。
実は、同じ「オムニ」と言っても、砂の量や基礎部分の施工によってコートコンディションがかなり変わります。
オムニといっても、様々な特性のコンディションがあります
もしその試合会場が近くにあって予約が取れるコートであれば、最低でも1~2回は実際のコートで練習を行うことをお勧めします。
事前に同じ会場で練習することで、会場に慣れることもできます。
そのコートの特性(弾み方、足の感覚、日差し、風の通り方、コート間の幅、天井高など)は実際に体験してみないとわからない部分が多くあります。
前もって、会場のコートで練習することによって、そうした変化に対応しやすくなります。
◆試合会場のアクセス
試合会場へのアクセス方法や所要時間を事前に確認しておくようにしましょう。
車で行く場合は、駐車場の有無が要項に記載されていないかもしれませんので、会場名で検索したり会場に電話確認するなどをしておけば、当日あせらずに済みます。
電車やバスを使う場合は、平日と土日、祝日では運行ダイヤが違うのでしっかりと確認しておきましょう。
基本的には、試合会場に余裕をもって到着しておけるようにしたいものです。
エントリーに遅れてしまって「デフォルト負け」などという最悪のミスをしないためにも、時間に余裕を持つことをお勧めします。
エントリーできず負けてしまうことがないようにアクセス確認
☆もっと上手くなりたい、もっと試合に勝ちたいと思っているならば
相手の情報を収集する
出場する大会が、大きい大会になればなるほど勝ち上がるためには、様々な準備が必要です。
試合を申し込んだら、試合のドロー(組み合わせ)表が大会前に発表されます。
ドローが発表されたら、自分と対戦するプレーヤーがどんな人なのか気になりますね。
ドローで対戦相手がどんな人か確認する
対戦相手が知り合いであれば、大体のプレースタイルなどが分かるかと思いますが、知らない相手であれば、できるだけ対戦相手の情報を集める努力をしてください。
例えば、「相手はサービスが強くてストロークプレーヤー、クロスショットが強いけどストレートはミスしやすい」とか「ボレーは上手いけどストロークでフォアが弱い」など、より具体的な得意、不得意が分かれば、事前に対策を含めたゲームプランが組み立てられます。
もし逆に相手がそこまで調べてきて、自分のプレーを封じ込められてしまったら、どうですか?
自分も事前に準備をして、自分と相手のプレースタイルの違いから、どのように戦うかを考えることは重要です。
相手の得意なショットやプレーを封じることが出来たら、相手にとってあなたのプレースタイルはストレスとなり、一気にアドバンテージとなります。
試合は、ドローが決まった瞬間から始まっているのです。
ここまで勝ち上がりたいというあなたの目標があると思いますので、対戦相手の情報を元に試合のシミュレーションをしてみてください。
対戦相手のチェックするべき項目を次に説明していきます。
試合は、ドローが決まった瞬間から始まっている
収集項目
情報収集としては、次の項目を調べてみましょう。
対戦相手の過去の結果
あなたが対戦すると思われる相手について、過去の大会での結果がないかを調べることから始めます。
市民大会などは、前回の大会結果等をホームページで掲載していることが多くなっていますので、対戦相手や対戦するであろうと思われるプレーヤーの勝ち上がりを調べます。
対戦相手の結果を検索
対戦者のスコア
対戦相手が、「誰に勝って」「誰に負けた」のか、試合のスコアがどうだったのかを調べてみてください。
そうすることで、例えば初対決の人でも、自分が知っている人に当たっていたのなら、その人とどんなスコアだったかを見ることで力量の目安がつきます。
自分の知り合いのレベルから、そのスコアとなるならば対戦者の実力はこの位ではないかということを推し量ることができます
対戦相手のスコアを調べることで実力を計る
画像 まさきのNY日暮らし日記
相手のプレースタイル
相手がどのようなプレースタイルなのかを知っていれば、試合での対応ができるようになります。
過去に対戦した相手に対して、ポイントを思い返してみましょう。
・取ったポイント~相手が苦手なショット、パターン
・取られたポイント~相手が得意なショット、パターン
相手が得意、苦手なプレースタイルは?
競った試合であった場合は、どのようなパターンであったかを思い出してみてください。
例えば、ダブルスの場合
1人が主体的にリードして、もう1人のペアは引っ張られていた
それならば、引っ張られていた方をどう攻めるか?と考えてみます。
自分の対戦がなくても、もし知り合いが対戦していたなら、どんなプレースタイルだったかを聞いてみましょう。
できれば電話したり直接話したりして相手の感覚を教えてもらえると、イメージがつかみやすいです。
知り合いに対戦相手のことを聞いてイメージをつかむ
◆得意なショット、パターン
どんなショットが得意だったか、どこに打つと強く打ってくるのか等、相手の得意ショットとそのショットを繰り出すパターンを聞いてみましょう。
◆苦手なショット、パターン
どんなショットに穴があるか、苦手なパターンはどんな時だったか、対戦した人のどのパターンが有効だったかを聞いてください。
◆競ったときの気持ちの強さ
知り合いでスコアが競った人がいたら、その時の相手のメンタルはどのぐらい強かったかを聞いてみましょう。
例えば
4-4のアドバンテージでダブルフォルトしてくれたとか…
逆にしっかりと展開を作られてポイントを落としたとか…
競った時の心理状況は、自分の気持ちも相手に負けないように作っていかなければならないので、重要なチェックするべきポイントです。
相手のメンタルの強さもチェックしておきたい
まとめ
テニスの試合では、自分の強みを軸としたプレーで試合をしていけたら良いのですが、相手の出方によって、試合の中で調整していく駆け引きも必要になってきます。そのための相手を知る努力は欠かせません。
何の情報を収集して、どのように試合に活かすかを知っていると知らないとでは大きな差ができてしまいます。
事前に相手のことを知っておけば、対策を試合前からできることになります。
出たところ勝負ではなく、事前に相手の情報を集め、自分なりにプランA、プランBなどいくつかの試合の組み立ての作戦を立てて、試合にのぞむようにしましょう。
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