家でできる!!テニス両手バックハンドストローク練習【動画有】

「バックハンドがどうも苦手…」という方に。「家でテニスをしたい、何か練習をしたい!」と思った時に。苦手なバックハンドを安定したショットにすることができる練習をするのはいかがでしょうか?
室内で、ラケットを振らずにタオルでできる「バックハンドストローク」のスイング、筋肉の使い方をトレーニングをご紹介します。
地道な練習しかできない状況を逆手に、体に動きを定着させるチャンスに変えることができます!
「コアスイング」を使うと効率のいいストロークが打てます!>>> 少ない時間でも上達するテニスの磨き方
この記事の目次
家でもできる両手バックハンドストローク練習で苦手克服!
家でできるストローク練習というと、「素振り」が王道かもしれません。
…が、家の中でラケットを振るスペースがない!という方も少なくないはず。
ラケットを使えないからこそ、体の使い方に集中できると発想の転換!
ご紹介したトレーニングが身につけば、コートに立ったときにも余計な迷いなく、バックハンドにボールが来ても、シンプルにショットが打てるようになっているはず。
そもそも、バックハンドが苦手とこれまで思っていても、コートが取れるとゲーム練習をしてばかりいませんでしたか?
それでは、苦手と思っているショットは使わずにフォアに回り込んだり、とりあえず当てて返すかスライスで逃げてしまっていたと思います。
いや、ラリー練習はしていたよ。という方も、フォアハンドよりもバックハンドを練習していらしたでしょうか?
ほとんどの方がフォアハンドとおっしゃると思います。
フォアハンドと同じくらいボールを打つ機会があれば、もっと両手バックハンドであれば安定したショットとなりやすいはずです。
というのは、両手であることで
- 自由度が低いので、フォームが崩れにくい
- 面が安定しやすい
- 体が開きづらい
という特徴があるので、一度身につけてしまえば、崩れにくいショットになるのです。
しかも、両手バックハンドは動作としては非常にシンプルな動きです。
練習を重ねれば、必ず上手くなります。
あなたが用意するべきなのは、ラケット、タオルとやる気です。
地道にトレーニングして、両手バックハンドの動きを体に覚え込ませましょう。
テニスの学校では、河合校長の「コアスイング」による体幹ストロークをおススメしています。
コアスイングを使うことで、自然にテイクバックからフォロースルーまで腕全体が走る動きになります。
河合校長の両手バックハンドの基本的な打ち方、強打するコツについてはこちらの記事をどうぞ
両手バックハンドストロークの体の使い方
両手バックハンドスイングのイメージ
左手を主導として、運動連鎖※を使った場合の両手バックハンドストロークのイメージ確認から。
ボールを安定して打つためには、自分が力を一番入れることができる場所でインパクトすることが大切です。
グリップによっても、打点位置は違ってくるのですが、体の前(右足よりやや前辺り)にして、ラケットが振れるスペースを作るようにしましょう。
インパクトでは、ラケット面は地面に垂直になったところに面が真っ直ぐになる形を作れるようにします。
しっかりと後ろ足に重心を乗せて、ラケットをスイングしてインパクトをするとどうなるかというと…
リラックスした状態でラケットを握っていれば、運動連鎖によるストロークの場合は、地面から感じる足の力が連鎖していきます。 足→腰→肩→腕と無意識に動くことで、体の回しをしたあとにラケットは取り残されて、グリップエンドから出ていきます。
そして、体の前にグリップエンドが出てから、左腕が伸ばされて、ラケットの先が出ていくはずです。 この動きが左手を主導とした両手バックハンドストロークの「体の回転で打つ」イメージです。 |
「ラケットを腕で操作する」ことに慣れていたり、「体の運動連鎖によってラケットを操作する」ことをやったことのない方にとっては、
頭で理解しても、ゲームの中で急にその動きをすることは大変難しいと思います。
そうした方のためにも、コート外で体の正しい動きを身につけることは大切です。
時間を見つけて、動作のイメージ確認と反復をしていきましょう。
運動連鎖による体の動き方については、こちらの記事をどうぞ
タオルを使って、体の使い方をイメージ
実際のラケットを使ってのスイング目標は
「体を使うことによって、ラケットが振られていく。体の前に打点を取る」です。
下の左画像のようにボールは「手を返す」打ち方でも飛んでいきますが、ボールに対して押し負けやすくなります。
こうしたいわゆる「小手先」で返すのがくせになっている方がいらっしゃいます。
(両手で打っているので、小手先のちからでもある程度打ててしまっているんですね。)
手首の角度を変えたりせずに、そのままでインパクトするように心がけましょう。
右画像のように、腰の方から回して「ラケットを引っ張ってくる」スイングができるようにタオルで練習をしていきます。
「グリップエンドを打ちたい方向に引っ張ってくる」というイメージをタオルでやってみましょう。
タオルは、両手バックハンドを打つときと同じ握り方です。
- タオルを柱などに結び、動かないようにする
- 踏み込んでタオルを引っ張ってくる時に、腕が遅れてくる感覚を得る
※タオルの結びつける先は、しっかり固定できるところへ。動かないものを選んで下さい。
手から引っ張ろうとするのは、やって欲しくない動きです。
前足を踏むこんでから腰が先に回ることで、タオルの先を引っ張るようにしてください。
「腰、股関節あたりを使って、体で引っ張ってくる」を意識して。
初心者の方向けの両手バックハンドの打ち方の解説や練習方法についてはこちらの記事をどうぞ
タオルで両手バックの素振り
今度は、タオルだけでスイングをしてみましょう。
今回も、ラケットを握るときと同じ握り方でタオルの先を握ってください。
上手くいくと、タオルはキレイに回ります。
- タオルの先端を軽く結んで、コブを作る
- コブの反対側を握って、タオルをラケットの代わりに振る
運動連鎖によって、キレイにタオルが回るように、
「タオルを引っ張ってきて、最後にタオルのコブが回る」を目指して下さい。
上の画像のように体を回転させて、タオルがたわまないようにしたまま「ビュン」と振ってスイングしていきましょう。
体の前で、タオルのコブが返っていくように振れたらOKです。
タオルを肩にかつぐまで振り切ってフィニッシュです。
注意していただきたいのは、手首と腕です。
手首の角度は、ずっと同じ角度に保ったままスイングします。
また左腕は、曲げずに大きく伸ばしていくようにスイングしていきましょう。
肘を折ってしまうと、コブが後ろの方で回ってしまいます。
上の画像のように、腕が伸びたままをイメージしてください。
タオルで両手バックのイメージ筋トレ
もう少し「筋トレ」的なこともしたい!という方には、上の2つのトレーニングを合体させた動きのトレーニングをご紹介します。
軽い筋トレとイメージトレーニングを兼ねたものです。
実際のスイングをイメージして、ラケットを握るときの握り方で固定したタオルを引っ張っていきます。
- タオルを柱などに結び、動かないようにする
- 体をスイング動作のように回転させる
- 体を回転させたら「グッ」とタオルを両腕で引っ張っていく
運動連鎖によってタオルを引っ張っているときには、右足の付け根に負荷がかかります。
そこを意識して、動かすようにしていってください。
一方、腕を強く引っ張ろうとして肩から入ってしまうと、左肩が先に被さるように出てきてしまいます。
そのようになると、ラケットで同じ動きをした場合には、ラケットが上がらないのでボールが飛びづらくなったり、下方向にボールが飛んでネットしやすくなってしまいます。
前の肩が上がった状態で、腰が回ることでタオルを引っ張ってくることができるようにして動くように、肩の位置を意識してやっていってください。
実際にボールを打つときにも、タオルトレーニングで得た感覚を生かすように、トレーニングだけで終わらせないようにコートでもぜひこの感覚を忘れずに使ってボールを打ってください。
下の動画で、3つのトレーニングを武内コーチが解説をしていますので、ぜひ自宅でのトレーニングに取り入れてみて下さい。
フォアハンドの家でできるトレーニングについては、こちらの記事をどうぞ
まとめ
両手バックハンドストロークのための家でできる3つのトレーニングをご紹介しました。
両手バックハンドは、両手で打つことで、安定しやすいという利点もありますが、小手先で打ててしまうという心配な点もあります。
質のいいボールを打つことを目指すなら、体の運動連鎖を使ったストロークを打てるようになりましょう。
タオルを使ったトレーニングなら、手軽にできますし、実際にボールを打ったときの体の動きのイメージを体に定着させるために有効です。
ちょっとした時間でもできるので、苦手なバックハンドを克服していきましょう。
