河合幸治 スピン系サーブ動画まとめ
テニスの学校 校長河合幸治のテニスライズ動画 スピン系サーブのまとめです。(回転系、スライス系サーブまとめは、別記事にしています)。
試合でスピンサーブを使いたいと思っている方にスピンサーブの打ち方と練習方法をご紹介します。
スピン回転をかけることでサーブは、サービスボックスの中に入りやすくなります。
けれでも、回転だけがかかってスピードがないスピンサーブとなってしまっては、相手にとって打ち頃のボールとなってしまいます。
ゲームでも本当に使える威力と安定感をある両立したスピンサーブを使えるように色々なスピンサーブを河合校長が解説、デモンストレーションしています。
こんなに楽にサーブって打てるんだ!サーブを身につけるには…>>> 少ない時間でも上達するテニスの磨き方はこちら
この記事の目次
スピンサーブの回転を理解しましょう
スピンサーブは「スピン」と名前がついているので、グラウンドストロークのトップスピンのイメージを持っている方が多いのですが、そこで誤解をして頂きたくないのはスピンサーブの回転について。
スピンサーブの特徴といえば、キックをすること。(ボールが着弾後、外側に跳ねること)
これは、トップスピンストロークとは違って完全な縦回転ではありません。
斜めの回転をしていくことで起きています。
そこを誤解して、無理に縦回転を与えようと無理やりスピンサーブを打とうとして、バランスを崩している方が結構多くいらっしゃいます。
サーブの回転は、打つ方向と面を意識することが大切です。
スピンサーブとスライスサーブは、ラケットを振り抜く方向が違います。
スピンサーブは、上方向に振り抜くイメージです。
サーブに回転がかかる仕組みについては、スライス系サーブまとめの記事でお読みください。
スピンサーブの回転を理解して、スイングの方向と体の使い方(方向)を意識して練習していくことで打てるようになります。
■ラケットの振り上げは、ラケットフレームの内側のエッジを意識して外側へ振り上げる。
(内側のエッジを起こしていくようにスイング)
■体は、あまり回していかないように横向きをキープして。
下の動画で、河合幸治校長がスピンサーブについての解説、練習方法のご紹介をしています。
スピン回転が掛かるグリップ
スピンサープを打つためのグリップは、コンチネンタルグリップよりも少しバックハンドよりの「バックハンドイースタン」の方がスピン回転を掛けやすくなります。
グリップは、薄くなればなるほどラケッドヘッドが返しやすくなります。
つまり、その分ヘッドスピードを上げることができればスピンを掛けやすくなります。
下の動画で、河合幸治校長が解説をしています。少し画像が粗いのをご容赦ください。
スピンサーブの打ち方についてはこちらもどうぞ
高く弾むスピンサーブ
速くなくても、バック側に高く弾んでくるスピンサーブ。
リターナーとしては、強く打ちにくいイヤなサーブです。
スピンサーブを打つためのポイントは3つ。
■スイング
上に向かってラケット面を外側に払う。
ラケット面上で、外側に向かってボールが転がっていく。
■トス
頭の真上か、もう少し後ろ位まの位置で。
■体の使い方
膝の屈伸を使って。トスを上げる時には膝を屈めて、スイングの時は、膝を伸ばす。
スピンサーブを打ちたい!という大人のための打ち方、使い方はこちらをどうぞ
スピンサーブにパワーを出すには?
スピンサーブが、回転はかかっても威力が出ない、かすれた当たりになってしまい相手に楽に打たれてしまう…という悩みは、スイングの軌道を変えることで解決できます。
スピンを掛けようとして、「巻き込んでしまうようなスイング」は回転量がかかりすぎてしまいまい、ネットを越えないようなことも多くあります。
回転を掛けようとしてやりがちな「こするイメージ」ではなくボールの下を厚くとらえるようにインパクトを意識して。
2つのポイントを押さえて、練習していきましょう。
■斜め上方向に向かってスイング
■ボールの真後ろを捉えたら、外側へ払うように(ラケット面を開くように)振っていく
振り終わりのラケット面の向きにも気をつけましょう。
ラケット面が外に向いて終わります。
スピンサーブの長さと角度を打ち分ける
スピンサーブを2種類の打ち方で打ち分けていきます。
①サービスボックスの深い位置へ相手に向かっていくサーブ
スピン量を少し減らしていく威力のあるボールは、あまり振り上げるのではなく、できるだけ斜め上方向に向かって打つことを意識して。
ボールの軌道を直線的なイメージで、打っていきましょう。
バウンド後のボールは、あまり高く弾ませるのではなく、伸びていきます。
トスは、いつものスピンサーブを打つ時よりも少し前の位置に上げます。
そこに向かって、体が横向きをキープしたまま上がっていくように。
インパクトのラケット面は、自分が打ちたい方向に対してフラット面を作れるようにしますが、ボールに当たる時には打ち下ろすようにしたいので、ラケット面は少し下向きの角度となります。
上に向かって前進することがボールの推進力になります。
打ち終わりは、サービスラインよりも一歩前に着地することを意識しましょう。
②浅く角度をつけて相手を泳がせるサーブ
スピン量を多くすることで角度をつけられます。
相手をコートの外へ追い出すことができます。
ボールの軌道を山なりのイメージで、サービスラインよりも短いところにボールが着弾するように打っていきましょう。
真上に近い方向に向かって振り上げることで飛距離が短くなります。
トスは、頭の真上よりやや後ろの位置に上げます。
よりスピンをかけるために、真上に向かって足を蹴り上げていくようにしましょう。
インパクトのラケット面は、自分の打ちたい方向に対してフラット面を作って上に振り上げていきます。
短いだけで、角度がつかないサーブとなると相手が好きなように打ててしまいますので、「角度をつける」ことが重要です。
どこに着弾させるのかの狙いを充分に意識してから打っていきましょう。
下の動画の11:55分頃から2つの打ち方の比較がありますので、ポイントとなる点を比較してみてください。
壁打ちでスピンサーブの練習
サーブ練習がしたくてもコートが取れない、壁打ちならやれるところがある!という方に。
コートであれば、バウンド後の跳ね方を確認できますが、壁打ちではそれができません。
どうやって、スピン回転がかかっているかの判断はボールの跳ね返りです。
スピンサーブを壁打ちで練習する場合、右利きの方であれば、サーブを打った後に壁から跳ね返ってくるボールが右側に返ってきます。
スピン回転がしっかりかかってキックしていれば、右側の横か上側に跳ね返ってきますので、それを目標に。
スライス回転になっている場合は、右側でも下に返ってきます。
下の動画の1:30分頃からスライスとスピンサーブの場合の比較があります。
まとめ
河合校長によるスピン系サーブ動画基本まとめです。
スピンサーブは、ボールにスピン回転をかけることでサービスコート内に収まりやすくなりますので、サービスの確立が上がります。
主にセカンドサーブとして使われることの多いサーブですが、安定するというだけではなく、バウンド後に大きく跳ねることができれば打ち込まれるづらいので、セカンドサーブからのポイントを取ることもできます。
ただし、しっかりスピン回転をかけないサーブはむしろ相手のエジキとなってしまいますので、こちらの記事でポイントをつかんで試合に生かしてください。