「大人テニスプレイヤー」のためのスピンサーブ打ち方【動画有】
大人のテニスプレイヤーのために、相手が嫌がる跳ねるスピンサーブが楽に打てるポイントをお伝えします。
着弾してから、跳ね上がるスピンサーブ。
「打ってみたいけれど、難しそう。」「前は、打ててたけれど、もうパワーが落ちてきてムリ!」
大丈夫です。スイングスピードがそれほどなくとも、打てる大人のスピンサーブがあります。
スピンサーブを使えるようになれば、縦回転がかかって、サービスボックスに収まる確率も高くなりますし、バウンドも大きいので大きな武器にもなってくれます。大人のスピンサーブの打ち方と使い方を解説します。
こんなに楽にサーブって打てるんだ!サーブを身につけるには…>>> 少ない時間でも上達するテニスの磨き方はこちら
この記事の目次
大人プレイヤーが目指すべきスピンサーブの目標とは
若い時に打つスピンサーブと大人の40代以降になってから打つスピンサーブでは、パワーが違ってきます。
年を重ねていくことで、筋力の低下をすることで、だんだんスイングを遅くなっていくことで
ボールへのあたり方としては、回転もかかりにくくなり、
ボールの速さも出づらくなってきます。
そこで頑張って、パワーを出そうとしてしまうと、後からスタミナが持たなくなると
いう事態になってしまうという経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。
そこでスイングスピードが落ちてきた、スイングスピードがあまりないという方が
どうやってスピンサーブを跳ねさせるかについてお伝えをしていきます。
スイングスピードは下がっても、跳ねるサーブの考え方
大人のスピンサーブの打つために考えるべきポイントとして、
スイングスピードのダウンについては、「ボールの打ち出し角度」を変える
ことで解決できます。
若い時には、上から打ち下ろしてボールを跳ねさせることができたという方も
スイングスピードが下がっている状態で同じ軌道でボールを打っても
ボールがこれまでのように跳ねてくれません。
大人のスピンサーブは、打ち出し角度を上げて、軌道を高くして
跳ねていくサーブを目標として、練習していきましょう。
この頂点の高い放物線を描く大人スピンサーブ。
スピードが落ちてしまうことを心配される方もいらっしゃると思います。
けれども、スピードは落ちても、着弾後に跳ねてくるのです。
特に、相手のバック側に跳ねるボールがゆっくりでも来たら嫌ですよね?
テニスは、見た目のかっこよさで戦うわけではありません。
勝つためには、相手の嫌なところにちゃんと打てるかどうかがすごく重要なことです。
対戦相手は、同世代の場合、高い位置で打たせることが有効的であることはご存知のとおりです。
相手がボールに回り込まれるなどをそれほど考える必要はないわけです。
これが速さがある若い人同士であれば、回り込まれて打ち込まれる場面はあると思います。
けれども、年代を重ねていくと回り込む体力を使うよりも
バックで処理しようということが多くなってくると思います。
相手の高い、力の入らないバックに取らせるようにコントロールするという考え方で、
スピンサーブを効果的に使っていくようにしていくことをおススメいたします。
これまでスピンサーブを打っていた方には、これまでよりも打ち出し角度を
これまでよりも上げていく、「打ち上げる」意識にチェンジしてみてください。
トスと打点
いよいよ、スピンサーブを打つために打ち方を説明していきます。
まずは、打点についての考え方を整理しましょう。
スピンサーブを打つためには、打点を高いところで打つ必要はありません。
大人スピンサーブは、ボールをラケットで上に向かって打つわけですから、
高いところで打とうとし過ぎてしまうと、逆に打ち上げづらくなります。
打ち上げるためには、打点はあまり高くない方がいいのです。
ちょっと低いところから上に向かって打ちにいくことがポイントです。
打点位置は、頭の真上となるように意識して。
トス自体も頭の真上に落ちるようにしましょう。
トスを上げるのが苦手という方は多いですね。こちらを参考にしてください。
面の開き
次に、ラケット面について。
軌道を高くするためには、上に向かってスイングするだけではなく、
「ラケット面を開く」ことで、回転をかけながら飛び出し角度が上に向かっていきます。
通常のスピンサーブであれば、下の黒画像のようにラケット面をまっすぐにして
上に向かってスイングすることで、より回転がかかって落ちるボールになります。
そうではなく、オレンジ画像のようにラケット面を開いて
上に向かってスイングをすることによって、
よりボールを上に飛ばしてスピン回転をかけることとなります。
面を開いて、上に向かってスイング
これで、OKですが、もう少し、気をつけていただきたいポイントがあります。
それは、打点。
ボールの少し下側を狙って打つようにしましょう。
そこから、上に向かって打つことでスピン回転をかけることができます。
これは、ストロークのトップスピンロブを打つ時と同じです。
ロブもラケット面を開いて、上に振ってスイングすると、スピン回転がかかっていますね?
スピンサーブも同じです。
この上方向へのスイングは、そのまま面を開いて上に伸ばすイメージです。
スピンサーブを打ってみて、しっかりと上に向かった角度でボールが打てているか
どうかを確認するようにしてください。
ATTENTION
よく見かけるのが、下の画像の上のように
ラケット面を下方向に巻くようにスイングしてしまっている方です。
手首を巻いてしまうと、ボールが下に向かってしまいます。
ボールが下に向かって飛んでいるようでしたら
面を開いて、上方向へのイメージで打つようにしてください。
上の画像の右下のように、スイング終わりには、ラケット面が後ろを向いてイメージで。
そのイメージで、自然に振り切るようにしてください。
跳ねるサーブへのリターンについて知りたい方は、こちらをどうぞ
スピンサーブをしっかり跳ねさせるための膝の使い方
スピンサーブをしっかり跳ねさせるためには、あまり体を開かない
こともポイントです。
ATTENTION
体を開いて回してしまう動きをしないように、注意してください。
下の画像のような動きをしてしまうと、上を向いて振りにくくなります。
体を回すというよりも、「膝の伸ばし」を使って打つように。
打点の高さを少し落として、膝の曲げ伸ばしの力で上に向かって、
スイングすることで、ボールの打ち出し角度が上がってしっかり跳ねてくれます。
サーブスタンス 足を寄せる寄せない
サーブのスタンスで、「足を寄せる、寄せない」というのは、その方の好みがあると思います。
足を寄せる場合は、重心を前に持っていきながら打ちにいけます。
前に向かってパワーを出したいというのであれば、寄せる方が楽になります。
けれども、上に向かって打つ場合は足を寄せないスタンスの方が
安定感がでます。
自分でやりやすいスタンスがどちらなのかを選択していって
いただきたいと思います。
サーブの足を寄せる、寄せないについて。もっと知りたい方はこちらをどうぞ。
スピンサーブを使った展開
スピン回転のかかった跳ねるサーブをどのように展開したらよいか?
相手のバック側を狙って打つことができれば、相手はゆっくりでも高い場所で
取らされるので、打ちづらくプレッシャーがかかるようになります。
さらに、サーブ&ボレーをしていけば、相手からすると
ゆっくりしたボールでも嫌なところでリターンさせられ、
さらにサーバーに詰めてこられるというのは嫌なはずです。
また、自分にとっても、前に詰めていく時間を作れますし
相手にプレッシャーを掛けることで、次のボレーもしやすくなります。
もし、相手からの返球がロブとなることが多ければ、それを見越して
スマッシュや上から打つ準備のできる位置にいられるようにしておく
ことが大切です。
大人のテニスとしては、ロジックで先の組み立てをしていく
ことが有効です。
スピンサーブを使って、相手の状況をうまく追い込んで、
その次に来るであろう状況を予測する。
さらにその次に、自分が攻撃できるようにすれば、あまり「早さ」を意識しないで
攻撃ができるようになります。
大人向けのスピンサーブについての河合校長の動画はこちらです。
壁打ちの練習方法をまとめています。スピンサーブの練習方法もありますので、お役立てください。
大人のためのスライスサーブの打ち方については、こちらをどうぞ。
まとめ
大人のテニスプレイヤーのためのスピンサーブの打ち方、使い方についてお伝えしました。
楽な体の使い方で、ゆっくりだけど跳ねるスピンサーブです。
このサーブを嫌がる相手に対しての攻め方についてもお伝えしましたが、大人のテニスでは、相手の嫌がるショットを身につけるだけでなく、それを用いて、どのような展開をしていくかのロジックを考えることが重要です。
筋力があまりないからスピンサーブは無理と思わずに、ぜひトライしてみてください。
あなたの使える武器が増えるはずです。