テニスの練習に役立つ!!「球出し」練習【動画有】
テニスで練習というと、相手と打ち合う練習と「球出し(ボール出し)」による練習があります。
今回、ご紹介するのは「球出し」練習のやり方についてです。
「球出し」といっても、手で落としたボールを打つ練習、手で投げたボールを打つ練習、ラケットを使って出したボールを打つ練習がありますが、いずれも初心者からトッププロまでテニス練習では欠かせないものです。
出し手側となった時のボール出しのコツ、ドリルの紹介などをお伝えしますので、練習する相手のレベルや目的によって、ご紹介するドリルを使い分けて練習していってください。
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一番簡単な「ボール落とし」で球出し
ラケットを使わず、手で落としたボールを打つストローク練習についてご紹介します。
ワンバウンドさせたボールを打つ練習です。
初心者やお子さんとの練習、サークルや友だちとの練習に役立ててください。
〈一人に対しての練習〉(初心者~)
ボール出しのやり方
- プレイヤーが体の前でボールを打てるように、出し手は前後の調整をします。
- プレイヤーにとって一番打ちやすい高さである腰くらいの高さで打ってもらうように球出しをします。(自分の頭より上にボールを持ち上げ、手のひらを下に向けた状態でボールを落とします。)
- ゆっくりめのテンポでボールを出しましょう。(打ったボールがネット向こう側のコートで2バウンドする位の間をあけて。)
プレイヤー側の注意点
- フォームのチェック
- 体の動かし方
- 打点の確認
〈2人以上に対しての練習〉(初心者~)
2方向へのボール落とし練習のパターンです。
ボールの落とし方とプレイヤー側の注意点は、上の1人に対してと同じです。
2方向への球出しは、次の人へのボールが出せる準備として、片方を出している間にもう片方へのボールの補給をしておくのが大切なポイントです。
ボール出しのやり方
- 左右同時ではなく、相互に出す
- プレイヤーのフォーム、打ち方を確認する
テニスの球出しでグループ練習、ボールを落としてストローク(2人バージョン)の動画は、こちらです。
ボールを落としてストローク(2人バージョン)
ノーバウンドで素早く打つ練習(中級者~)
手で落としたボールをノーバウンドで打つ練習は、ストロークを安定して打てるようになった方が対象です。
目的は、早いテンポでも正確にターンをすること。
この練習で、体のひねり戻しや素早いテイクバックを身につけましょう。
「手打ち」では、ノーバウンドで直接に打つとボールの衝撃に返球しづらく、手首や腕力に頼っていると疲れやすかったり、ケガをするリスクがあります。
ボール出しのやり方
- プレイヤーは、セミオープンスタンスで横向きとなる。
- 1.の形からターンしたのを確認したら、上からボールを落とす
- プレイヤーは、出されたボールを前に向いて地面にボールが落ちる前に打つ
- プレイヤーは、すくに1.の形に構え直す。
出し手の注意点
・ボールを落とすときに、落とす側の手に1球、反対側の手に数球を持っておく
・ボールを取りやすいように、ボールカゴは自分に近づけておく
・プレイヤーがテイクバックしたのを確認してからボールを出す
・ボールを出すタイミングをプレイヤーに伝える
・ボールをテンポ良く出して、テンポよく打てるようにする
プレイヤー側の注意点
・ボールを打ったら、すぐに構え直しをする
・打った勢いで、そのまま最初の横向き姿勢に戻す
落としたボールをノーバウンドで打つ練習方法についての動画はこちらです。
手で落としたボールをノーバウンドで素早く打つ練習方法
〈オール一人で練習〉(初級者~)
これまでご紹介してきたました練習は、誰かにボールを出してもらって打つという2人以上のものでした。
けれども、同じような練習を一人きりでもやることができます。
練習したい人の目的に応じたボールの出し方、ボールの打ち方、打ったボールの目標設定などを変えることで、いい練習になります。
一人バージョンの「ボール落とし」練習については、こちらの記事をどうぞ。
「コアスイング」を使うと効率のいいストロークが打てます!>>> 少ない時間でも上達するテニスの磨き方
「手出し」のやり方、コツ
手出し球出しのコツ
「手出し」は、投げる人とプレイヤーが同じコート側に立って行うことの多い基礎的な練習です。
ある程度、打てるようになるとネットを挟んでのラケットによる球出し練習が多くなるかもしれません。
「手出し」ボールの練習は、受ける立場としてなら、テニススクールや、サークル練習などで経験があるかと思います。
けれども、お子さんとの練習や、サークル、友だちとの練習でボールの球出し」をする側とになった時に、思ったようにボールを出して上げれずに困ってしまう方も多いようです。
相手に練習になるような出し方をするにはコツがあります。
手出しには、どのようなコツがあるのか、お伝えします。
「球出し」を上手くしてあげないと、打つ人(プレイヤー)の練習になりません。
特に、始めてテニスを始める人や新しい技術を練習しようという人には、できるだけ打ちやすいボールを出してあげる必要があります。
打ちやすいボールというのは、
- 打点を合わせることがない位置に出すこと。
- 球出しのペース(間隔)が取りやすいこと。
打点を合わせる必要のない位置に出すためには、できるだけ、自分の狙ったところへ行くようにすることが必要になります。
手出しでボールを放る感覚は、サーブのトスの感覚と似ています。
ポイントとしては、サーブのトスと一緒で、あまりボールを「ギュッ」と握らないことです。
まずは、ボールを指のお腹に載せて、「ふわっ」と上に放り投げることができるようになること。
指先に引っ掛かってしまうと、色々な方向に行ってしまいますので、回転をしないように投げることを目標に。
ボールの球出しが上手くできるようになる=トスが上手くできるようになるという相乗効果が得られます。
サーブのトスが安定しないという方は、「テニスのサービスのトスを安定させるコツ」をお読み下さい。
出し手側の意識したいこと
仲間同士、お互いに手出しの球出し出しで練習をする場合も、打つ側も出す側も上達のチャンスです!
球出し側となることで「自分は練習にならない…」とは思わずに、その時間も自分の練習にも繋げていく意識を持って、ボールのコントロールをしていくようにしていきましょう。
「手出し」練習をする場面は、初心者の人のためであったり、フォームを固めようとしている人のためにすることが多いです。
基本的には、下記のようなボールを送ってあげるようにしましょう。
- ボールのバウンドは、ちょうど相手の腰くらいの高さになるように。
- 同じような場所に落ちるようにコントロールして。
出し手側は、プレイヤーがどういう打点でどういうボールを打たせたいのかによって出すボールを変えるようにして下さい。
初心者や、フォーム固めのためとしては、ある程度プレイヤーに向かっていく勢いのあるボールでペースが一定の方が打ちやすいです。
それ以上のプレイヤーに対しては目的に応じて、出し手は下記のようにアレンジしてあげてください。
- 打ちやすく、打ちづらく
- 低く出す、高く出す
- 勢いのあるボール、勢いのないボール
- ペースが取れないボール
複数のプレイヤーへの球出し(初心者~)
さらに、球出しの相手が1人ではなく複数の人相手の場合もあると思います。
そうした場合は、効率よく、両手でボールを出す必要があります。
ボール出しのやり方
ボールかごをカートに乗せた位置(腰の高さにカゴがある)が球出しをするのに楽な姿勢となります。
ボールカゴを両手の前に置いて、両手でバランス良く、ペースを一定にして投げられるように。
自分で「1.2、1.2」とカウントを数えながらボールを投げるとタイミングを取りやすくなると思います。
必ず、プレイヤーを見てボールを出すようにしましょう。
手元を見ていると、タイミングに間に合わなくなってしまいます。
2方向に出す場合は、ボールを投げるのとボールを補給するタイミングが大切です。
右側に投げて、次に左側にボールを投げる間に右手で次のボールを取るというように
常に反対側の手で補給をしていくようにして、出すタイミングを保てるようにしていきましょう。
出し手のボールコントロール練習方法
プレイヤーへの球出し、簡単そうに見えてもやってみると意外と難しい…。
特に、両手で投げるのは大変という方へボールコントロールの練習方法をご紹介します。
1.左右の手に1つずつボールを握ったら、軽く交互に真上に向かって押し上げるように練習をしてみてください。 右手で上に投げたら、右手側の手でキャッチ。 次に左手で上に投げてキャッチ。これを繰り返してみて。 2.自分が思っている場所にボールを投げることができるように、コントロールして練習してみてください。 こうした動きは、「ハンド・アイ・コーデネーション※」と言われるもので、どこでもできるので時間のある時に取り入れてみてください。 ※目で察知したことが手で表現できる目と手の連動力
3.ボールを交互にリズミカルに上に投げることができるように、繰り返し練習してください。 |
「ハンド・アイ・コーデネーション」については、こちらの記事をどうぞ
「手出し」ボールの球出しについての河合校長の動画はこちらです。
テニスの球出し。親子でも初心者でも練習が出来る!手出しのコツ
手出し球出しの練習バリエーション
手出しでの球出し練習のバリエーションもご紹介します。
ストローク フットワークドリル(中級者~)
フォアハンドストロークとフットワークを同時に鍛えるドリルです。
目印になるコーンやディスクを置いて、その周りを回りながらボールを打ちます。
ユニットターンからクロスステップ※、軸足を決めてスイング、コーンの前をサイドステップ※で通過して、バックステップ※で元の位置に戻るドリルになります。
ボール出しのやり方
- ボールを出しながら、プレイヤーに次の動き方を伝える
- プレイヤーがセンターに戻ってからボールを出す
- プレイヤーがフォアハンドで打てるように左手でボールを出す
- 前の人が打ったのを確認してから、次の人へのボールを出す
プレイヤーの動き
- ボールへの入り方(体を横向きにして移動、一歩踏み込んでからボールを打つ)
- 打った後のフットワーク(打った時にスイングした勢いで足が前に出るので、それを使って横向きにサイドステップをする)
- 目印を通過したら、バックステップを使って最初の位置に戻る
プレイヤー側の注意点
目印を気にして足元を見ながらではなく、しっかり前を見ながら動くようにする。
ステップについての説明は、こちらの記事をどうぞ
フットワークドリルについての動画は、こちらです。
2人1組で行なうフットワークドリルを紹介。
上級者やトッププロでも、「手出し」のボールを打つことでしっかりと自分から打ち込む基礎練習としても欠かせないものです。
勢いのない「死んだ」ボールを打ち込むことは、上級者でないと難しいです。
自分からスイングしていかないと、ボールを叩いていくことはできません。
地味ですが、有効な練習方法です。下記の点を意識して負荷も考えながら練習してみて下さい。
- 打点の確認
- フットワークの確認
- スイングスピードを上げる
下は、元ATPプロ選手のBrian Dabulさんによる手出しボールによる様々なボール出しによる練習動画です。
こちらは、よりハードに練習したい人に。参考にどうぞ。
HIGH PERFORMANCE TENNIS DRILLS FOR ALL AGES with Coach Dabul
「ラケット出し」のやり方、コツ
ラケット出しのコツ
フォームを安定させるために、球を沢山打つ練習は大切です。
出し手は、しっかりとコントロール良く、安定したボールで打ち手に練習に専念させてあげるようにしましょう。
プレイヤーの練習しやすいボールの出し方についての「ラケット出し」のコツをお伝えします。
握りは、コンチネンタルグリップ※で、フラットに当てるのが基本になります。
プレイヤーが打ちやすいように、ほとんど回転のかかっていないボールを打つようにしましょう。
イースタンやウエスタングリップで握るとスピン回転がかかり過ぎて、プレイヤーからすると打ちづらいボールになってしまいます。
ボールの真後ろを捉えるようにして、ボールを打って下さい。
コンチネンタルグリップについては、こちらの記事をどうぞ
「ラケット出し」打ち方の3つのポイント
左手でボールを握ったらそれをトスをして、ノーバウンドで右手で小さなストロークで打ち続けます。
打ち方のポイントは、3つあります。
1.ボールの軌道を考える
自分が出そうとしている「ボールの軌道」をイメージして打ち出すようにします。
ボールの頂点と落下点、ワンバウンド後の落下点を考えて。
2.肩を支点に動かす
安定をしたボールを打つためには、ラケット面の向きを一定にすることが重要です。
手だけで打ってしまうと、ラケット面が変わりやすくなってしまいます。
肩を支点に、振り子のようにラケットを動かしていってください。
※注意して欲しい点
一歩、足を踏み込みながら打つやり方をすると肩がブレてしまいがちになります。
そうなると、ボールが荒れてしまうので体重移動で打つのではなく、肩を支点に出すようにしてください。
3.ループスイング
ボール出しをして前へラケットを振ったら、打った勢いを上へ逃がすようにループ状にスイングします。
肩を支点にそのまま小さく楕円を描くようにして腕全体を動かし続けてください。
※注意して欲しい点
ボール出しをする時に前にラケットを動かした分、そのまま元の方向に直線的に戻すと反動がついてしまって、ボールの飛ぶ距離が変わりやすくなってしまいます。
コーチっぽい球出し
球出しをする相手が仲間でも、お子さんでも、コーチっぽく球出しをしてあげたくありませんか?
良い球出し練習をすることができれば、プレイヤーの上達に役立ちます。
球出しをするのに、かごの高さは重要です。
がっつり練習をしたい人は、球出しの回数も多くなるので、地面にかごを置いてしまうと腰が痛くなってしまいます。
腰の高さからスタートするようにしましょう。
左手でボールをつかんで、右手でラケットで打つことが自然にリズムよく球出しができます(右利きの場合)
その時に、次の3つを心がけてみて下さい。
- 手元を見ないで
- リズム良く
- コントロール良く
1.手元を見ないで
ボールをかごからつかんで、トスアップしてフォア側でラケットで打っていきます。
プレイヤーの方向を見ながら打つことができるようにするためには、手元を見ないでボールをつかめることが大前提。
スイングの軌道を把握して、スイングに合わせて打点の位置にボールを置くように、トスを出すようにすることができれば、スイングの中で自然にラケットにボールが当たってくれます。
2.リズム良く
タイミングよくボールを素早くかごからつかむことが必要です。
慣れるまでは、自分で「1.2、1.2」とカウントを数えながら打ってみましょう。
3.コントロール良く
ボールの軌道をイメージしながら、毎回きちんと狙ったところへ打つことが大切です。
※注意して欲しい点
①ボール距離の調整
ボールの距離が長くなっても短くなっても、プレイヤーは打ちづらくなります。
ボールの軌道イメージを調整することで修正していってください。
長く打ちたい時は、ラケット面が少し上向きの状態(面が開いた状態)でボールに当たることで、ボールは山なりに飛んでいきますので、火力理を出せるようになります。
②手打ちにならない
手を使ってボールを打ってしまうと、その都度ボールの飛び方が違ってくるかと思います。
強くなったり弱くなったり、高くなったり低くなったり
色々な方向にボールが行ってしまうという場合は、軸となる場所を見つけながらボールを出していきましょう。
③グリップの調整
ラケット面が安定しないという場合は、手首がぐらついているのかもしれません。
手首を使わずに打てるように、手首をコック※させて打つようにしましょう。
ラケット出しに慣れるまでは、ラケットを少し短めに握ることで安定しやすくなります。
慣れてきたら、少しずつ長く握っていくようにすると出しやすくなると思います。
手首のコックについては、こちらの記事をどうぞ
ラケット出しの技術で知っておきたい、ボールの軌道、ラケットスイングについての注意点の動画はこちらです。
フォアハンドストローク 1球出し(初心者~)
上でご紹介した初心者向けのラケット出しの技術を使って、初心者の人にフォアハンドストロークの球出しをしてみましょう。
コーチ役の出し手とプレイヤー各1人で、1球ずつボールを出していくドリルです。
プレイヤーは、前から出されるボールに対して、的確に移動してボールへ一歩踏み込んで打てるように練習していきましょう。
【出し手の注意】
出し手の位置
出し手は、サービスラインとセンターラインが交わる位置から、打球できるようにします。
自分の体の前側で、ラケットの真ん中にボールを捉えられるようにボールかごの位置をセットして。
ボールコントロール
ボールの軌道をイメージして、ボールをコントロールをするようにします。
- ボールの落下点をサービスラインの辺り(ピンクのフラフープ)
- ワンバウンド後の落下点をベースラインの手前の辺り(赤のコーン)
- ボールの頂点をサービスラインとネットの中間くらいのところ
ベースラインの少し後ろに立ったプレイヤーがボールの後ろに入り込んで、踏みこんで打てる位置を狙って。
プレイヤーの身長に応じた球出しで、腰の高さに打点を取れるように球出しをしていってください。
プレイヤーの動き
- センターマークよりも少し右側に正面向きに立ってもらって、そこからスタート。
- ボールが出たら、横向きを作って移動。
- ボールに対して後ろから前へ足を踏み込むながら打つ。
- 打ち終わったら、サイドステップ※を使って元の位置へ戻る。
出し手は、プレイヤーが最初の位置に戻っているのを確認してから、次のボール出しをしてください。
1.~4.の戻るところまでがプレイヤーの動きの1セットとなります。
フォアハンドストロークの1球出しについての動画は、こちらです。
フォアハンドストローク1球出し、出す人と打つ人の注意点色々
フォアハンドストローク ショートクロス練習(初心者~)
フォアハンドで浅めに対角線方向に角度をつけて打つ、「ショートクロス」の練習ドリルです。
このボールが打てるとダブルスで、短い球が来た時に相手を外に追い出すことができるようになります。
相手から来た短いボールをさらにショートクロスに返すのは、飛距離とトップスピン量を調整して打つ必要があります。
そのため、トップスピンの感覚を得る練習としてもおススメです。
【出し手の注意】
出し手の位置
出し手は、センターラインよりも角度のついた位置から打球するようにします。
ボールコントロール
- 対角線上に、角度をつける
- 浅めにボールを出す(サービスラインくらいのところへボールを落下させる)
プレイヤーの動き
- プレイヤーは、ベースラインよりもネットに近寄った位置から打つ
- ボールを打ちたい方向に体を向ける
- 下から上へのスイング
- コンパクトにスイングする
手のスイングだけでショートクロスを打とうとすると、コントロールが難しくなります。
体全体を使ったワイパースウィングの動作を心がけましょう。
といっても、スイングが大きいとボールが飛びやすくなってしまいアウトしてしまう可能性が高くなります。
コンパクトなスイングで、初めのうちはネットより高いところを通すようにして練習していってください。
フォアハンドショートクロスのドリル動画はこちらです。
球出しボールでショートクロス練習(フォアハンド)
ショートクロスの打ち方については、こちらの記事をどうぞ
ミドルボレー1球出し(初心者~)
今度は、初心者の人にボレーの球出しをしてみましょう。
打ちやすい高さの「ミドルボレー」をコーチ役の出し手とプレイヤー各1人で、1球ずつボールを出していくドリルです。
【出し手の注意】
出し手は、サービスラインから、打球できるようにします。
ボールコントロール
ボールの軌道をイメージして、ボールをコントロールをするようにします。
- 相手の胸の高さが打点となるように、少し山なりのボールを送る
- プレーヤーの身長に合わせた打点に合わせる
- 体の正面ではなく、フォアハンドなら体の右側。バックハンドなら左側に出す
プレイヤーの動き
- サービスラインとネットの中間位の位置に立ってもらい、正面向き姿勢でスタート
- ボールが出たら、出た方向に足と手をセットして、ボールを逆足で一歩踏み込んで打つ
- 打ち終わったら、反対側の足を一歩少し前に送り出して戻り足とする
プレーヤーは、山なりのボールが落ちてきたところを打つことができるようにボールの軌道をイメージして、あらかじめセットしておくようにします。
ミドルボレーの1球出しについての動画は、こちらです。
ミドルボレーでの球出しの技術と打ち手の注意点
ローボレー1球出し(初心者~)
低いボールは、初心者にとっては難しい練習となります。
一定の高さを保って、ボールの高さが荒れないように気をつけてコントロールしてください。
【出し手の注意】
出し手は、サービスラインから、打球できるようにします。
ボールコントロール
ボールの軌道をイメージして、ボールをコントロールをするようにします。
- ワンバウンドしハーフボレーで打たせることがないように、サービスラインを超えて着弾するように。
- ボールは、低い軌道で。
- 相手の膝あたりで打たせる軌道をイメージ。
プレイヤーの動き
低く来るボールに対して、低くラケットをセットする。
※ラケットをセットした位置にボールが来るかを確認するために、わざと打たずに構えたままでボールが当たるか?
をやってみることをおススメします。
ローボレーの1球出しについての動画は、こちらです。
球出しボールでローボレー練習(フォアハンド)
ボール出しを人に任せるのではなく、機械で正確に出して欲しい、沢山打ちたい!という方はこちらの記事をどうぞ
ボレーが上手くなると,ダブルスが楽しくなる♪>>> 少ない時間でも上達するテニスの磨き方
まとめ
親子や友だちや仲間と、球出しで練習をする機会もあると思います。
球出し役となったときには、プレイヤーがちゃんと練習できるように、ある程度技術が必要です。
プレイヤーの様子を見ながら、ボールを正確にコントロールすることが求めれます。
真剣に一定のリズムで、同じような軌道でボールを送る球出し練習は、そのボールを打っている人はもちろん、球出しの人にも良い練習になります。
最初は、手元を見ながらゆっくりでも良いので、球出しの技術をしっかり身につけてみてください。